熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

お歳暮についてⅣ

2009-12-05 11:30:00 | 熨斗:御歳暮・御中元
最後にお歳暮につける熨斗紙についてです。

●熨斗紙について●
特に御歳暮シーズンの商品では、綺麗に包装されているものもありますし、
そのまま贈ってもいいように綺麗に印刷された箱に商品が入っている場合もあります。
ですから、せっかくの包装を隠さないよう熨斗付きの短冊を貼ってもいいんですよ。
↓こんなの。

※字は私の字ではありません。母に書いてもらいました(笑)

包み込まなくてもいいので、贈る方も貼りやすいですし、
受取った方も包装を開けやすいので手軽に活用できます。

今までも幾つか写真をアップしましたが、
お歳暮の贈り物を包装してみましたのでご覧ください。


上田屋のし店では、この熨斗付きの短冊を
お使い頂きやすいカラーで取り揃えて販売しています。


真ん中の白い熨斗には赤い水引、それ以外の熨斗には白い水引が付いています。

短冊の横の幅も、4cm と4.5cmの2種類ご用意しております。
お世話になった方への贈り物、
ちょっとした気配りがお相手に喜ばれます。

熨斗や熨斗紙が綺麗だったらをお店で付けてもらえたら、
贈る方も、贈られる方も嬉しくなれますよね!

今年の年末はちょっとお歳暮にこだわってみませんか??

関連記事:お歳暮の季節ですねⅠ(お歳暮の由来・いつ贈るの?)

関連記事:お歳暮の季節ですねⅡ(誰に、何を送るの?)

関連記事:お歳暮の季節ですねⅢ(水引・熨斗について)


上田屋のし店
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お歳暮の季節ですねⅢ

2009-12-05 11:00:00 | 熨斗:御歳暮・御中元
お歳暮についての記事3回目ですが、
少しは「なるほど!」と思うことありましたか?
今回は包装について触れてみたいと思います。

How「どうやって包めばいいの?」
中身は用意したけど、とりあえず「御歳暮って書いた熨斗紙を貼って紅白の熨斗と水引でOK?」

●水引について●

また、水引と熨斗は常にセットと思われがちですが、
必ずしも水引をつける必要はありません。
もし水引を付けるようであれば、お歳暮につける水引は蝶結びにしてくださいね。

●熨斗について●


お歳暮の熨斗は紅白でなければいけないと思われがちですが、
贈答用の熨斗であれば紅白でなくても構いません。

ちょっと話はそれますが、柳田國男の熨斗の起源によると、下記の贈り物には熨斗を付けてはいけないとされています。
1.贈り物が魚や鳥である時
2.動物質の食料(例えば鰹節など)が既に添えてある場合
3.葬式など精進の日、所謂生臭の物を食べない日

今でも、お歳暮で1.の魚や鳥を贈り物とするとき、
熨斗を付けない方はいらっしゃいます。
暮らしは大きく変わってきているので、これにこだわる必要は今はないのかな?
と個人的には思いますが、そのルーツを知っておくと面白ですね。

1.2.3.の理由は以下の通りです。読みたい人はどうぞ。
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長い間の習わしによって、今でも熨斗を付けていないと
本当に物を贈ったような気がしない熨斗ですが、
「熨斗」とは魚類やその他のいわゆる「なまぐさ」と言われる物の代表です。
以前にも紹介しましたように、高級品の代表であった鮑を、
薄く伸して細く割いた物が「熨斗」なのです。

「こんな高級品は贈れませんが気持ちを添えて・・・。」と、
食糧事情の乏しい昔の人達は心からそう思いながら熨斗を添えたのでしょう。

しかし、熨斗は商品であるが故に田舎にはない家も多く、
「さて、贈り物をしましょう!」という時の為に、
最も質素な例は、鳥の羽を一枚あるいは魚の尾を保存し乾かし、
贈り物に添えたと言われています。(柳田國男:熨斗の起原より)
そのような事から熨斗とは動物質の物の代表だとされています。そこで、動物質
の物を贈る時や、あるいは、添えてある時には必要がなかったのでしょう。

3.についても、熨斗が動物性の物の代表である為、動物質の物を食べてはいけない
日(精進料理を食べる日)の贈り物には付けてはいけないと言われています。

これも2.同様熨斗の芯は鮑を表している為です。
生臭いものを食べない日には鮑を包んでいる熨斗を贈ってはいけません。
「いやいや、仏事用の熨斗袋にも熨斗がついているけど・・・」
と思われる方もいると思います。
仏事用の熨斗袋を思い浮かべてみてください。芯が黒いのをご存知ですか?
これは、鮑ではなく昆布熨斗と言われ、昆布を包んだことに由来しているんですよ!

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熨斗が熨斗だけで付けられていたのがそもそもの始まりだったのですね。
ここで非常に興味深い事は、現在、「熨斗と水引」がセットになって、
「おめでたい」という事を表しているような感じがしますが、
実は、熨斗は「熨斗そのもの」が意味を持ち、
その熨斗に含まれている、むしろ謙虚に相手を思いやる心を、
昔の人達は伝えようとしていたのではないでしょうか?

そして、熨斗が手に入らなくても鳥の羽や魚の尾に託してまでも、
その気持ちを伝えようとしていた昔の人の心を、
今の私たちは忘れているような、忘れてはいけないような気がします。

思いのほか長くなったので、最後にお歳暮の熨斗紙について次のブログにアップしますね!


関連記事:お歳暮の季節ですねⅠ(お歳暮の由来・いつ贈るの?)

関連記事:お歳暮の季節ですねⅡ(誰に、何を送るの?)

関連記事:お歳暮の季節ですねⅣ(使いやすい短冊熨斗)

上田屋のし店
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