「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

演技性パーソナリティ・スタイルになるために (1)

2006年12月29日 21時31分01秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43673967.html からの続き)

 自分が人々の注目の的に なっていないとき、

 苛立ったり 悲しんだりしている 自分の性格に、

 まず 気付くことが必要です。

 その次には、そういうときに 人目を引こうと

 血道を上げてしまう 自分の行動を 認識することです。

 演技性パーソナリティ・スタイルの人は、

 いつも人の賛美や支持を 貪欲に求めるのではなく、

 それらを ゆとりを持って 楽しむことができます。

 誉められようとして 欲張りすぎると、

 かえって株を下げてしまうことが 分かっているからです。

 演技性人格障害の人には、注目への激しい飢餓感があります。

 必要以上に 人の関心を集めようと がむしゃらになってしまうのです。

 そんな自分を 省みてみることです。

 むさぼるような気持ちを セーブできるようになったとき、

 人は本当に魅力的になるのだ ということを 理解することが肝要です。

 周囲の人も、何気ないほめ言葉や 評価をしてあげると、

 本人の注目への飢餓感は だんだん和らいでいきます。

 まず 癒される段階が必要です。

 そんな関係が ある程度築けると、人目や体裁だけに左右されず、

 自分の気持ちを 大事にしていくことが できるようになります。

 演技性パーソナリティ障害の人は、

 個性的なふうに振る舞いながら、単に突飛なだけであることがあります。

 うわべだけで、人真似である場合もあります。

 オリジナリティを発揮するには、周囲の評価を適切に受けながら、

 自分自身の価値観や感性で 歩んでいくことが大切です。

 周囲の人も 本人のその人らしさを 讃えてあげてください。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43729351.html
 


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