「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

演技性パーソナリティ障害と 演技性パーソナリティ・スタイル

2006年12月28日 11時57分52秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43643478.html からの続き)

 演技性パーソナリティ障害の人は、人の関心や注目を 引こうとするあまり、

 逆に自分をだめにしたり、嫌われたりしてしまいます。

 容姿やセクシュアルなことに 非常に重きを置き、

 「小悪魔」 と言われる人が 典型的なタイプです。

 蠱惑的な魅力で 人を惑わして もてあそび、

 自分に尽くさせますが、こちらから愛を与えることはありません。

 そうして 世を渡って行ければいいのですが、

 演技性パーソナリティ障害の人の内面は、

 弱くて傷つきやすいものを 持っています。

 外面的には人目を引き チャーミングに見えても、

 にわかに落ち込んだり、不安や虚しさに 捕らわれたりしてしまいます。

 とても 人に依存するところがあって、人に囲まれていないと 心配でなりません。

 人の外聞に寄りかかっているため、相手が期待に応えてくれないと

 一遍にふさぎ込んでしまいます。

 
 一方 演技性パーソナリティ・スタイルの人は、

 ファッショナブルで人を魅了し、印象深い振る舞いをしますが、

 人を惑わせたり 妙にセクシーではなく、たしなみがあります。

 誉められたり もてはやされるのは好きですが、

 そればかりを求めて 踏み外したりはしません。

 センシュアルな楽しみを 大事にする一方、大胆さと慎ましさを使い分け、

 感覚的に不満足でも 辛抱することができます。

 パフォーマンスが得意なので、大勢の人の前でも 堂々と自己表現ができます。

 感情や愛情を全身であらわし、自分もパートナーも 楽しみますが、

 放縦にならないよう 慎みを心得ています。

 自分の価値観や 好みも大切にしながら、

 場当たり的ではなく、筋を通して 務めを果たします。

 自分も人々も楽しむために、見かけだけではなく、

 内実の伴った 表現をすることができるのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43714214.html
 


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