「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

まえがき(3)

2005年11月15日 09時47分23秒 | 「境界に生きた心子」

 児童虐待に見られるように、現代は親からの適切な愛情の欠如により、子供の人格形成に様々な支障をきたしている。
 また、人同士の親愛なコミュニケーションが薄れ、急速に変化する情報社会で価値観が混沌とし、中核を失った不安の時代を迎えている。
 そのようななかで、日本人になべて境界例的傾向が高まっているという。
 境界例の人は我々に警鐘を鳴らしている。
 拙著によって境界例に関する理解が促され、互いに少しでも苦労を和らげる一助になればと願うものだ。
 そして、人間にとって愛情がいかに必要なものかということを伝えていきたい。
 心子と共に……。

(本書の登場人物,地名などは、著者名と一部を除き全て仮名である。)

                                  稲本 雅之

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