「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

いま決断すること (1)

2013年05月29日 21時26分35秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ノン・ボーダーの人は、 ボーダーの人との関係を とても続けられないと思いながら、

 去ることは想像ができないし、 不可能のようです。

 ノン・ボーダーの人は皆、 同じ気持ちを抱いています。

 今は見えていなくても、 あなたには選択の自由があります。

○ ノン・ボーダーの人が経験する 5つの段階

 一般的に次の段階を 順に経験するでしょう。

 大抵は行きつ戻りつします。

1. 混乱段階

 ボーダーの人の行動の理由を 理解しようと苦しみます。

 見込みのない解決策を探したり、 自分を責めたり、

 混沌の中で生きようとしたりします。

 BPDの知識を得ても、

 知的なレベルで 本当に理解するには 何週間も何ヶ月もかかるでしょう。

 感情的なレベルで理解するには もっと長い時間が必要です。

2. 外向段階

・ 注意をボーダーの人に向ける

・ ボーダーの人に 専門的な援助を受けるよう迫ったり、 彼らを変化させようとする

・ 問題行動を誘発しないよう 全力を尽くす

・ ボーダーの人を理解したり、 共感しようとするうち、 学ぶことは全て学ぶ

 ノン・ボーダーの人が 怒りや悲しみを理解するには、 長い時間がかかります。

 特に、 親や子供がBPDの場合は そうです。

 障害は本人の責任ではないと 頭では理解していても。

 自分の怒りを抑圧し、 代わりに 抑うつや無力感や罪悪感を抱きます。

 この段階で必要なのは 以下のことです。

・ 自分の感情を認め、 対処する

・ ボーダーの人に 自分の行動の責任を持たせる

・ 彼らが望み通りになる 幻想を捨てる

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕

(次の記事に続く)
 


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