「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

いま決断すること (2)

2013年05月30日 20時10分57秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

3. 内向段階

 ノン・ボーダーの人は 内面に目を向け、 正直に自分を見つめようとします。

 この段階の目標は、

 二人の関係で 自分が果たしてきた役割を、 より深く理解することです。

 自己批判でなく、 洞察と自己発見です。

4. 決定段階

 相手との関係について、 何らかの決断を下そうと 悩みます。

 何ヶ月、 何年も続くかもしれません。

 自分自身の価値観, 信念, 期待, 思い込みなどを

 はっきり理解する必要があります。

 例えば、 離婚に反対する 保守的な家系の出身のために、

 暴力を振るう妻と 別れずにいるのかどうか? 

 他人のものではなく、 自分自身の価値観で 行動することが大切です。

5. 決定期

 決意を実行に移します。

 時間をかけ、 何度も迷い、 別の選択を模索す人もいます。

○ 白か黒かではない関係

 白か黒だけではなく、 沢山の選択肢があります。

・ ボーダーの人が境界を侵したときは、 一時的にその場を離れる

・ 関係をしばらく絶つ (数日~数ヶ月)

・ ボーダーの人の行動を個人的に受け取らない

 (相手が私だからやっているのだと受け取らない)

・ 関係は続けるが、 別々に住む

・ 親密度を弱める

・ 一緒に過ごす時間を減らす

・ 趣味や友だち付き合いなどに、 バランスよく時間を使う

・ ボーダーの人が治療を受け、 変化しようとする場合だけ、 関係を続けると伝える

 彼らに約束を守らせ、 破ったら去る

・ あなた自身がセラピーを受け、 問題が解決するまで、 決定を先延ばしにする

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 


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