「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ハードディスクが壊れた (2)

2013年07月28日 21時29分56秒 | Weblog
 
(前の記事からの続き)

 歌舞伎座タワーにある 復旧会社のエントランスに着くと、

 和洋折衷のホテルのロビーのようで、 とてもITの会社には見えません。

 無人のフロントにある クラシカルな電話で呼び出し、 応接室に案内されました。

 いくつもの応接室は 近未来映画に出てくるかのような、 カラフルで無国籍の装飾で、

 各部屋がそれぞれ 全く別のデザインです。

 ドリンクのメニューを勧められますが、 不思議な異空間で 丁重に扱われ、

 何だか落ち着かない感じも。

 目新しいユニフォームを着た 接客担当が来て、 事前の説明をしてくれました。

 HDDを手渡すため 別室に案内され、

 セキュリティーや情報保護などの 説明を受けます。

 警備員に促されて 貴重品をロッカーに入れ、 金属探知機をくぐります。

 (スリッパに履き替え、 ズボンのベルトもはずし、 そこまでするのかと苦笑い。)

 中には、 ワンフロアに 事務やコールセンター, 工場などがあります。

 一括することで、 情報の漏洩や納期の遅れなどの 不手際を防止するということです。

 まず HDDに外傷などがないか 検品しますが、

 作業員は皆 一旦作業の手を止めて、

 僕に  「いらっしゃいませ」 と挨拶をしてくれます。

 その間も接客担当からは 色々丁寧な説明を受け、

 安全性や信頼性が徹底されています。

 工場いうのは ガラスに囲まれた一角、

 オペ室のような、 埃などを 高度に排除した部屋で、

 作業員は 食品工場のような帽子やマスクを 着用しています。

 ここでも 作業員は立ち上がって、 ガラス越しに挨拶をしてくれました。

 そこまでしなくても 作業に没頭してくれてればいいのに と思いますが、

 教育が行き届いていますね。

 いつぞやのモニターの会社とは 雲泥の差です。

(次の記事に続く)