「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「PUVAS」 によって 自分の身を守る (2)

2012年03月19日 20時57分19秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
(前の記事からの続き)

・ ボーダーの人の感情を 価値あるものと認める

  パートナーの感情は、 彼らの世界では 確かに意味があるのです。

  「あなたが そういう気持ちでいることは 理解できる」

  と言うだけでもいいのです。

  (ここで 相手の気持ちを繰り返してください。)

  相手の感情を否定せず、 正当かどうかということ自体、 問題にしないでください。

  皆さんが 彼らの声に耳を傾けていることを 示してください。

  お高くとまったり、 へりくだったりしていると 思われてはいけません。

・ 「自分にとっての現実を はっきりさせること」 で 自己主張

  「現実をはっきりさせること」 には、 事実に基づくものも含まれます。

  例えば、 何か焦げている臭いがする と言っても、

  パートナーの料理に 文句を言っているのではないということです。

  また、 皆さんの意見を 反映しているものもあります。

  例えば、 結婚していても それぞれの友だちと 会ってもいいということです。

  パートナーが 違う意見を持っている 可能性は高いでしょう。

  でも 言い争いは避け、 信じていることを繰り返し伝えます。

  そして、 皆さんとパートナーの意見が 一致しないという事実を

  受け入れてください。

  話し合うことで うまく解決するにしても、 妥協しないにしても、

  説明は不要です。

  相手に 付け入る隙を与えてはいけません。

  例えば次のようにいいます。

  「これは僕にとって 必要なことなんだ。

  僕たちは何もかも 同じというわけじゃない」

・ ボーダーの人の 感情と行動の責任を、 彼ら自身に戻す

  皆さんが彼らの力になれると 伝えるのは構いません。

  しかし結局、 彼らは自分自身の力で 気持ちを切り換えるしかないのです。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕
 
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