「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ノン・ボーダーラインの人たちからの提言 (4)

2012年03月06日 20時15分52秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 「最初から知っていればよかったと 思うことは何ですか?」

 という質問への回答は、 次の通りです。

・ 彼女の家庭では 虐待が行なわれていたんです。

  虐待は 人の心を破壊する恐れがあり、

  それが回復するまでには、 気が遠くなるほど 長い時間がかかるということです。

・ 理屈じゃないということです。

  どれほど彼女を 説得しようとしたことでしょう。

  彼女が一体どのように 物事を見ているのか、 何度も理解しようとしました。

  これには 「PUVAS」 (後述) が 力を発揮してくれました。

  彼女が僕を味方であると 感じられるようにすると、

  彼女は僕の言葉に 耳を傾けられるようになります。

・ 夫婦の生活に かかる負担を、 私ばかりが背負い込む 必要はなかったんです。

・ あまりに長く こんな負担に晒されたら、

  私自身にも ボーダーの症状が表れかねないということです。

・ 私のパートナーは、

  自分が必要と感じることは 私も当然必要としていると 思い込んでいました。

  初めから理解していれば よかったです。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕