「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「DEAR」 : 相手に 変化を求めるための方法 (3)

2012年03月17日 19時54分44秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
(前の記事からの続き)

 冷静でいること、 それが大切です。

 パートナーからの投影, 非難, 脅しなどに 呑み込まれてはいけません。

 彼らは 皆さんが本気か確かめようと、

 皆さんを試し、 要求をエスカレートしてくるでしょう。

 動じることなく、 一貫した姿勢を 崩さないことが重要です。

 皆さん自身も 変わる必要があるのです。

 自分の考えを 明確に主張し、 それを最後まで貫いてください。

 アイ・コンタクトを図ることも 大切です。

 話は立ったままのほうが いいかもしれません。

 少なくとも、 相手より低く構えないことです。

 真剣な表情で、 説得力のある声で 話してください。
 

4. 強化

 今後、 こういうことを もっと強めていくつもりだと 伝えてください。

 最初に段取りを決めておくのが いいかもしれません。

 例えば、 決めた日時に お金を返さないなら 食事を出さない,

 さらに 1ヶ月たっても返さなければ 鍵を変える、 などです。

 何をしたら (何をしなかったら)、 どういう結果になるかを

 パートナーに理解させるのです。

 境界設定に対して、 パートナーは罵倒し 批判するに違いありません。

 従って、 予め答を用意しておいてください。

 パートナーが何と言おうとも、

 その多くは 彼らが彼ら自身について 感じていることなのです。

 それが分かれば、 その仮面の背後にある 本当の声に耳を傾け、

 彼らを理解できるでしょう。

 皆さんの境界を、 心の障害を持つ人に 決めさせてはいけません。

 境界を設定することは、

 彼らのためでもあるということを 心に留めておいてください。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕