「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ノン・ボーダーラインの人たちからの提言 (3)

2012年03月05日 18時36分55秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 「もし 最初からやり直せるとしたら、 どのような点を変えていきますか?」

 という質問には、 次のような回答が寄せられました。

・ もっと 自分の共依存傾向を自覚します。

  流されるまま 危険に陥ることがないよう、 自分自身に歯止めをかけます。

・ 自尊心や自信, 自己決定権を失う前に、 専門家の助けを求めます。

  問題の発端が分かると、 自分の感情に 明確に対応でき、

  感情的脅しから 逃れることができました。

・ 彼が どんなに怒り狂っても、 知らぬ存ぜぬの私に、

  彼は  「教師」 「牧師」 「精神科医」 など 勝手な呼び名を付けました。

  そして 私を無理やり  「妻らしく」 させようとしました。

  どんなレッテルを貼っても、 そんなものは認めません。

・ 彼がいくら不安定でも、 友人との付き合いを 断念することはしません。

  私には支えが必要なんです。

・ 自分の心の声や 親友のアドバイスに、 もっと注意を払います。

  彼から何度も 電話やメール, ファックスが送られてきて、

  何かすごく変だなって 気はしてたんです。

  神経質になっているだけだろうって 自分に言い聞かせてしまいました。

  ちょっと様子が変だなと思ったら、 その直感に もっと耳を傾けたいと思います。

・ セラピストに、 私たち双方の 包括的な人格評価を してもらうように頼みます。

  パートナーに 少しでも渋る様子があったら、

  二人の関係の 深いところにある問題が 見えると思うんです。

・ もうボーダーラインの女性とは 結婚しないでしょうね。

  彼女は申し分ないほど 素敵なときもあるんですよ。

  でも彼女の問題は、 僕ひとりの力で 何とかできるものではありませんでした。

  しかも 僕の話に耳を傾けてくれる人を 見つけるのが難しかったんです。

・ 彼が不安定なときは、 あれこれ言うこと自体 やめようと思います。

  自己弁護も話し合いも議論も 一切やめます。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕