「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

パートナーを 「変える」 には (1)

2012年01月27日 18時51分24秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 ボーダーのパートナーを  「変えよう」 として、 人はあらゆることをします。

 でも結局、 気付くことになるのです。

 ボーダーの人の 行動と思考を変えられるのは、

 ボーダーの人自身だけだということを。

 以下に挙げる方法の いくつかを、 経験したことがありますか? 

 この演習は 自分を叱るためではありません。

 無意識に行なっていることを、 意識的な決断に変えることが 目的です。

 以下に挙げるようなことを、 あなたは続けていきたいですか? 

 実際に うまくいったことがありましたか? 

 うまくいかないのに、 何故それを繰り返すのですか? 

 うまくいったとして、 ボーダーの人を変えたのは 本当にあなたですか? 
 

 実際に どのようなことが行なわれているか、 例を挙げましょう。

・ ボーダーの人の言動を、 全て論理的に 説明しようとする。

  それを繰り返す。

・ ボーダーの人の感情的理由を 全て説明しようとする。

・ 100回目になって やっと警告する。

  しかし実行はしない。

・ 自分の生活は 一切省みず、 ボーダーの人を治せば、

  自分も幸せになると信じている。

・ いつか奇跡が起こることを 待っている。

・ 適切な方法が見つかれば、

  “異質な人物” の行動を 変えられると言い聞かせる。

・ 受け入れがたい行動は 無視する。

  こんなことは事実ではないと 納得する。

・ ボーダーの人が幸せになるまで、 自分を変え続ける。

・ 関係に終止符を打つ。

  でも、 相手に変わるからと言われて 元の鞘に納まってしまう。

  それを何年間も繰り返す。

(次の記事に続く)

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) 〕 より