「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」 -序-

2012年01月23日 20時44分46秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 本書は、  「境界性人格障害=BPD」 の著者 R.クリーガー(共著)が記した、

 ボーダーのパートナーの人に対する 実践的なアドバイスです。

 恋愛, 結婚, 友人など、

 自らの意志によって 選択した関係は、 より複雑な問題を 引き起こします。

 第一に、 自ら選択したほうが、 そうでない場合より、

 遥かに深い結びつきを 期待します。

 第二に、 選択した背景には その人自身の 個人的歴史と背景が窺えます。

 例えば、 ボーダーの人を 続けて選ぶ人が 往々にしているのです。

 第三に、 選択の自由と責任、 および法的義務が存在します。

 例えば、 離婚, 子供, お金などの問題です。

 さらに難しいテーマは、 怒りや見捨てられ感を抱く ボーダーの人が、

 パートナーに対して 与えかねないダメージについてです。

 このテーマは  “悪いボーダーライン” という 先入観を与えかねません。

 しかし、 ボーダーの人の 感情の激しさを自覚し、 心の準備を持てば、

 ダメージを減らす 可能性があるのです。

 それには勇気が必要です。

 ボーダーの人は  「自分には助けが必要だ」 と 言う勇気、

 パートナーには  「ノー」 と 断る勇気です。

 パートナーの人は、 次のような段階を経験していきます。

1. 混乱の段階

 ボーダーの診断を 受ける前、 ボーダーの人の言動が 理解できず苦しみます。

2. 外へ向かう段階

 自分自身の感情を認め、 それに対処します。

 ボーダーの人に 行動の責任を持たせ、

 ボーダーの人を コントロールすることを諦めることです。

3. 内へ向かう段階

 二人の関係に対して 自分が果たした役割を、 より深く理解することです。

 自己批判ではなく、 洞察と自己発見です。

4. 決断の段階

 自分自身の価値観, 信念, 期待, 思い込みなどを

 はっきり理解する必要があります。

5. 解消の段階

 決定を実行に移し、 人生を歩んでいきます。

 (本書は、 ボーダーの人の中でも 特に、

 高機能, 批判的であり、 自覚のない人について 説明しています。)

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) 〕 より
 
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