国立がん研究センターより、最新のがん5年相対生存率が発表されました。
国内のがん診療連携拠点病院177施設のデータをまとめたものです。
全がんの5年相対生存率は64.3%。
「相対生存率」というのは、同じ5年後に日本人が生存している確率に比べてどれくらい低いか、という意味だそうです。
がん治療も実際、だいたい5年がひとつのめどと言われているので、治療成績と考えてよい数字です。
少し前まで50%台でしたが、それでも「半数以上は治癒しているんだから、不治の病とか言わないで。」と言ってきたのです。6割を超えたというのは本当に嬉しい話です。
「がん放置療法」の人ばかりになったら、こうはいかないでしょう。
主要ながん種別の統計では、
胃71.2%、大腸72.1%、肝臓35.9%、肺39.4%、女性乳房92.2%
とのこと。
くわしくは、こちらのサイトをごらんください。
→国立がん研究センタープレスリリース「がん診療連携拠点病院の院内がん登録による5年相対生存率初集計」
乳がんは9割。ほとんど「治る」と言ってよい状況になってきました。
胃がんや大腸がんも含め、生存率の高いがんはわりとわかりやすい自覚症状があったり、検診で早期発見しやすいがんだと言えそうです。
逆に、やはり肝がんや肺がんは依然として厳しい状況ですが、とはいえ、こちらはある程度予防の方法が確立しているがんでもあります。
肝がんは C型肝炎ウイルスへの感染を調べ、感染していたら自覚症状がなくても治療しておくこと。
肺がんは、言わずとしれたことですが「禁煙」につきます。
S田さん撮影の福島県の光景。
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