ああっもう2ヶ月も前じゃん。
今回は出張だったので、たった1泊だったが、三線も着物もカラジも持たず(当たり前だが)、手軽な移動だった。
前のりだったので、早めに那覇につき、前から一度訪れたかった「沖縄県立博物館」

現地に移住して3年目の友人、Mさん、Eさんが意外にも行ったことがないそうで
(まあ現地の人ってそういうものかも)、いっしょに行ってくれた。感謝。
この博物館、沖縄の自然環境から、歴史、庶民の生活や風習までコンパクトにわかるようになっている。
首里城にあったらしい超貴重な三線も見応えがあるし、
何より沖縄在住の原始人、「湊川人」のリアルすぎる等身大人体模型(男性)は圧巻。
あまりにもリアルすぎる細部ばかりつい凝視してしまうではないですか・・・。

リゾートばかり載っているガイドブックでは沖縄を知ったことには全然ならないが、
この博物館で数時間過ごせば、それなりに概要はつかめると思う。
風習のコーナーには、ノロとかユタのいる宗教文化が紹介されていた。
実は、今回の仕事は精神病院の取材で、統合失調症の治療に関するもの。
統合失調症の初期症状には「妄想」や「幻聴」があるが、沖縄には沖縄の事情がある。
沖縄では人には見えないものが見えたり聴こえたりするのは「能力」であり、
「精高生まれ(サーダカウマリ)」といってむしろ尊敬される、に近い。
となれば、病気と考える前に、崇高な存在であるノロやユタにひとまず相談して、
自分に起こっていることの答えを求めようとするのは、自然な流れだろう。
インタビューさせていただいた精神科医は
「多くの人がノロやユタ回りをするので、発症してから3~4年経ってから病院にくる。 早期治療が難しい」
と嘆いていた。
とはいえ、ノロやユタに救われたというか、それなりに納得して、
「見える」能力を受け入れて生きている人もきっと少なくはないはず。
「実際、それで済むこともたくさんある」
とは、帰りに立ち寄った三線の師匠(那覇ウマリ)の言。
こういうシステムがあるから、やみくもに「病人」を増やさずに済んだのだろう。
それにしても、この頃(1~2月)までは不況というか、割と忙しさもほどほどだったのだが、
ここへ来て3月末は怒涛の出張三昧に。
名古屋~福岡の連続出張が終わり、明後日から大阪です。
いまだ花粉症ではない少数派であることを幸いに、全国行脚のアラ半の春。


★一部訂正しました。4月1日ですが、嘘ではありません。
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