蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

大相撲、ニュースター誕生、照ノ富士!

2015-05-25 22:53:02 | 小説(習作)
 5月25日(月)晴れ。
 
 昨日は、久々に大相撲の醍醐味を存分に味わった。

 照ノ富士と碧山戦。照ノ富士が難なくより切った。兄弟子安美錦の糸のように細くした目が笑う。そして支度部屋の照ノ富士の顔がアップ。仁王様が天を仰ぐような目玉だ。
 部屋頭、日馬富士と大敵白鵬との一戦を固唾を呑んで見守る。
 
 その日馬富士、立会い鋭く白鵬の左前褌をとるも直ぐに切られて、両者しばしにらみ合いから、すっと日馬富士が尻餅をついたように沈んだかと思った次の瞬間、なんと白鵬の下っ腹にもぐりこんで喰らいついて離さず、じりじりと押し出して見事土俵際で寄り倒した。
 瞬間、土俵に座布団の嵐。喚声、どよめき。

 画面変わって、大男の照ノ富士が小柄の付け人の胸に大きな顔を埋める。その熊のような大きな肩を小さな付け人が優しく抱きしめる。

 なんというほのぼのとした絵だろうか…。

 照ノ富士は、一番終えて、支度部屋へ戻るとき、いつもこの小さな付け人を大きく首を後ろにそらすように回して笑顔で振り返り、「どう?今日の俺の相撲…よかっただろう…」と云っているかのような姿を見せる。それがなんともいえなく好いのだ。

 これから毎場所が楽しみだ。
 
 どうか、慢心せず自身が昨日語ったように、人間的にも立派な強い横綱に一日も早くなってもらいたいものだ。

 そして、今やそのふてぶてしさが鼻についてきた白鵬に一泡も二泡も吹かせて欲しいものだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿