旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

ファルテック 買い煽り考察 2

2013-03-16 20:52:38 | 株式投資・資産運用
ファルテック 買い煽り考察 2

ネガティブだけでは買い煽りにならなーい・・・。

ポジティブ要因

・PER割安

 3940円/2013.3連結EPS764.99=5.15
 2013.3の予想に基づくPERは5.15倍

 まあ、普通の感覚で考えてこれは割安感は強いだろうと思うわけですが、
 
 東証二部で自動車部品ということで低PERでスクリーニングしてみますと、以下のような銘柄が出て来ました。

 知らないところが多いなぁ・・・。去年公開の阿波製紙でも、予想EPS43.25円で時価は343円ですから、8倍近いです。
 PER5倍程度というところはほとんど見当たらないのが実際のところです。

 これらの東証二部銘柄は、ざっと見たところでは売上高、利益などはファルテック以下のところかほとんどです。

7292 村上開明
7247 ミクニ
7768 ジェコー
5994 ファインシンター
7235 東ラヂエタ
3896 阿波製紙
5161 西川ゴム
6042 ニッキ
7284 盟和産
6992 国産電
7299 オーゼックス
7287 日精機

 で、自動車部品だと、近いところは例えば以下のようなところがあげられます。実質的には東証一部銘柄の方が近いです。

7243  シロキ工業
7313 TSテック
7256 河西工

 これらは予想PERは8倍から2桁前半ぐらいか。

 ということでに自動車部品メーカーとしての他社とのPER比較では、さかずに5倍前半というようなところはほとんどなく、
割安感は強いと言っていいでしょう。正確なところはそれぞれで調べてみてください。

・配当利回りは相対的に高い

 2013.3の配当予想は130円です。「期末配当にて年1回の剰余金の配当を行うことを基本方針」(目論見書)としていることから、
とりあえずは一発130円配当でしょう。3月末が決算ですから、公開から一週間の保有で配当が入るということになります。

 仮にこの配当がそのまま維持されるとすれば、実質ほぼ1年の保有で2年分の配当が入りますので、これはややおいしいかもしれません。
 
 公募価格比での予想配当利回りは130/3940で約3.3%です。

 自動車部品関連、東証一部二部、JQも含めて、配当利回り3%を超えるところは10社程度しかありません。
 ファルテックはだいたい5位ぐらいに位置することになります。

 これは配当利回りは相対的に高いと言っていいでしょう。

・円安、自動車関連の株価は全般に堅調に推移
 為替動向は円安で推移しており、2013.3の業績予想の計算がなされた以後も円安にふれていますから、基本的にこれは業績にはプラスではあるでしょう。
 大幅な上方修正とまではいかなくても、予想数字は上回ってくる可能性はかなり高い?。

・なによりも現在の地合いが後押し
 直近のIPO、鴻池運輸も堅調な初値形成となりましたし、もとよりマザーズ系は対公募比では暴騰といってよい株価です。
 日経平均やTOPIXの指数も堅調であり、極端な弱気となるような根拠は見当たりません。

 個人投資家のふところも暖まっており、リスクは取りやすくなっています。

・需給的に大きな不安なし
 VCの保有分がありますが、これらは売出対象となっています。
 それ以外のところで、需給に大きな影響を与えるような要因は見当たりません。

 公開株数は1,007,500株 (公募347,500株 、売り出し660,000株)。
 当然、それなりの成行での売りはどんな銘柄でも出てきますが、あえて安く売却する意味は薄く、少なくとも利益が出るところでの指値も多いでしょう。
 主幹事からは、私自身も含めて複数単位の割当があった人も相当数あったと思われます。

 まあ、マイナスかもしれないのは、当初の公募価格が1枚40万近くて、最近としてはやや高いような印象があることぐらいか。

 ここは対公募比1.5倍の初値6000円とでもいきたいところですが、とりあえず穏当?な4950円を初値予想としておきます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ファルテック 買い煽り考察 1

2013-03-16 07:46:21 | 株式投資・資産運用
ファルテック 買い煽り考察 1

 NYはちっょと下落で、為替もちょっと円高ですか。まあ、大きな動きではないと。

 今週、荏原CB→オルトプラス→鴻池運輸と続いた流れはほぼイメージどおりで、それをやや上回った感じでした。
 とりあえず、この流れが19日のファルテックまで続いてほしいと思いますが。

 
 昨日の鴻池運輸から→アサンテ→ファルテック→タマホーム→サンヨーホームズと続く流れは、あ、ブロドリーフ
もありましたけど、「ジミーズ」と言われてるようですね。

 確かに、事業内容にはさほど新規性はなく、業績の伸びもさほどではありません。「新興」というよりは、歴史のある企業だったり、再上場案件だったりします。

 その先頭の鴻池運輸が対公募価格比では+37.6%の上昇と、堅調なスタートとなったのは好材料です。

 タマホームは月曜に大和の結果が明らかになるので、取れるかどうかは不明(今のところはなし)ですが、個人的にはその前のファルテックが問題です。
 ここをうまく抜けたいところです。

 ということで、いつも見ているIPO初値分析・株式投資 ~Hephaistos Investment Researchさんのところをまずのぞかせてもらいましょう。


 該当のページはこちらです。


 コメントはいつも比較的堅めに書いておられる印象が強いのですが、ファルテックについては「相場環境がよければ、当面は若干の上乗せ評価も可能かと思われる。」とのコメントもあります。

 とりあえずは、ネガティブ要因から。

・東証二部
 東証二部はマザーズなどと比較すると、地味で不人気な印象は否めません。上場市場そのものが云々というよりも、東証二部に上場される企業が「地味」な印象のところが多くなるということだと思いますが。

・再上場案件
 再上場案件も、まあ、人気はありません。

・減収、減益予想
 2012.3実績と2013.3予想を比較した場合、減収、減益の予想となっています。純利益で比較すると増益ですが、これは2012.3に合弁事業解消に伴う投資損失・減損損失の計上があったためで、営業利益、経常利益では減益です。

・成長性に乏しい印象、事業内容に新規性なし
 数年の売上高、利益等を見ると、成長性には乏しいと言わざるを得ません。事業内容も新規性に乏しく、目新さしには欠けます。

 と、まあ、こんなところでしょうね。

 どこが買い煽りやねん・・・。いや、ここから続く。

 
 




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しい四季報

2013-03-16 05:14:23 | 株式投資・資産運用
 新しい四季報が届きました。

 大和のポイントがある時は、ポイントを使っています。
 広告などがないだけ(大和の広告はありますが)で、内容は市販されているものと同じです。

 結構長く楽しめる読み物です。

 前号は風呂の中に落として、後が大変だったので気をつけないと・・・(^_^;)。

 株式投資は面白いので、これは「楽しみ」としての側面もあるのだけれど、基本は利益を得るための資産運用。
 もちろん、両方の面があっていいのだけれど、「楽しみ」の方ばかりに傾かないようにしないいけませんな。

 競馬なんかは、裁判になっている人のようにごく一部では安定的に利益をあげている人もいることはいるのだろうけど、「楽しみ」としての側面の方が大きくて、だったら、それはそれなりのコストがかかっても納得というところなんでしょうが、株式投資(を含む様々な投資)については、やはりそれが中心になってはいけませんな・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする