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「ない」の法則1 あきらめない

2005-10-13 22:59:07 | 株式投資・資産運用
 かつて、マネー誌に「素人の法則」というのを投稿して載せていただいた記憶があります。
 内容は正確にはおぼえていませんが、「素人に含み益なし」とか「素人は株数にこだわる」
とか「素人に遠目なし」とか「素人に損切りなし」「素人に原則なし」などだったと思います。

 これを書いてから8年ぐらいはたったと思います。依然「素人」のままではありますが、新しいのをちょっと考えてみようかと思います。

 ということで「ない」の法則。その1は「あきらめない」。

 「あきらめない」ということがそのままあてはまるのがIPO投資。
 最近は特にそうですが、IPO銘柄は公募株を取るのが難しくなっています。ただ、取れれば、それが利益につながる可能性は現状ではかなり高く、時に大きな利益につながることがあります。

 ただ、取れる確率というのは非常に低くなっています。とりわけネット証券の場合などは、もともと配分されてくる株数が少ない上に、支店系口座のような「配慮」、支店の判断といったものがなく単純に(ポイント制など色々と当選確率が変わる仕組みのあるところもありますが)抽選となるものですから、これはまず当たらないと言っても過言ではありません。

 時々、「公募株、よく取れますね。どうしてるんですか。」とか聞かれることがあります。感覚としては「よく取れる」どころが全然当たらないなぁ・・という感じなのですが、それでも毎年、それなりの銘柄数の配分はあり、年のうち1つか2つはそれで3桁の利益が取れたりしていますから、株式投資を始めてからあまり間がない人などから見れば、「よく取れる」ように見えることろがあるのでしょう。

 なんで取れるかといえば、それはブックビルビルディングにとにかく参加しているからです。

 支店系は大和と新光、ネット系は松井×2、イートレ×2、楽天、マネックスビーンズ、ダイワダイレクトなどです。これは嫁さんの運用口座も含んだ家族全体での数です。最近はとりあえず、これらの口座すべてのブックビルディングに参加するようにしています。カラ口座、資金をまったく入れていない口座は他にもありますが、実際に活用しているのはこういうところです。あ、野村ネットもありました。

 で、もうただ黙々と電話してり、クリックしたりしているという、それだけのことなのですね。

 これは、本来?的意味での投資と言えるのかどうか?。

 ま、利益が出れば、それが投資であろうが投機であろうが別にそんな区別はどうでもいいといえばいいわけでして、この単純で面倒でつまらない作業を黙々と続ける。

 しかし、そうしていると、これまでの経験からすれば年にいくつかは当籤、当選するわけです。

 つまりはあきらめずにブックビルディングに参加し続けること。基本的なコツはこれしかありません。まあ、来る日も来る日もスカスカスカスカです。しかし、確率的に考えればそれで当然なわけです。松井なんかスカでも50円くれます。年間、全部スカでも普通預金以上の利益にはなっているでしょう。

 と、まあ、これがIPOの「あきらめない」です。

 あ、今日、マネックスビーンズの口座を見たら、オハラが当選していました。実はここの証券会社はこれまのでで初めての当選です(補欠だったことはありますが)。

 通常の売買ではどうか?。

 まあ、楽しみというか遊びというか、そういう感覚で小さいポジジョンでのデイトレをすることもありますが、基本のスタンスは中長期の投資です。

 で、買うタイミングは、チャートがベチャーと寝ているか、あるいは、急落しているようなところからまず買い始めます。

 一発でベストのタイミングで買うなどどいうことはまず不可能。できてもたまたま。

 であれば、最初から分割して買い下がるつもりで、小さく買い始める。下へ行くほど株数を増加させて買う。

 市場全体の状況が悪いと、この方法は非常に効率がよくないというか、利益が出るまでに時間がかかることがあります。
 しかし、買うタイミングの株価がPERやPBR等通常の売買尺度からいって少なくとも極端に割高だったりしないレベルから買い始めているのであれば、一定の比率で丁寧に買い下がっていけば、自分が予定していた株数なり買い下がりの回数を経ないうちに株価は反発することが多いように感じられます。

 株価が上昇してくれば、これは順次、また分割して売り上がっていく。

 この方法は時間はかかりますが、丁寧に当初の考えをそのまま実行すれば、その企業特有にファンダメンタルズ的な要因で大きな変化があったりしなければ、いずれ多少なりと利益につながる可能性が高いと感じています。

 通常の売買での「あきらめない」というのは伏見の光の場合、こうした方法になります。

 短期で大きなポジジョンを取り、それが思惑と逆に動いてしまった場合などは、逆に「あきらめる」、損切りすることが重要な場合も無論あるでしょう。
 ですから、こり「あきらめない」というのは、どういう投資方法、投資スタンス、売買方法を取るかによってあてはまるのか、そうでないのかも違ってくるとは思います。

 私自身の場合は上記の方法が無理なく実行できる方法であり、自分の性格にも合っていると考えています。
 
コメント
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