monologue
夜明けに向けて
 





 闇からの使者 輪を持ちて炎を誤りに使う
 これを支持する者 明らかとなる
 月満ちて 冥府の王よぎる時 心せよ

 塩の海 狼煙(ノロシ)が上がり しばらくは、右左判らなくなる
 然し やがては左手の方向に流れて行く

 大鷲 荒れ狂い その爪に総ての者を懸けようとする
 冷静なる者 血を流しても自分の場を守る
 その数は四人である
 一〇人の残り六人は 表面だけの関わりであり その事は大鷲の
 知るところとなり 報復を受ける

 ユーカリの葉そよぐ美しき里 北の女王の国との不仲を
 隠しきれるか
「光の黙示録」より


「大鷲 荒れ狂い その爪に総ての者を懸けようとする
 冷静なる者 血を流しても自分の場を守る
 その数は四人である」
この「大鷲」の意味するところはもちろん米国。現在では衆知のようにアメリカの世界戦略の手段としての同時多発テロ事件後、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領は世論を後押しに、報復としてこの戦争を「対テロ戦争」と名づけて荒れ狂い、石油の権益のためにアフガンやイラクに派兵し、賛意を表さない総ての者をその爪に懸けようとしたが「冷静なる者」。フランス、ドイツ、ロシア、中華人民共和国は血を流しても自分の場を守った。その数は四人であった。
fumio


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