monologue
夜明けに向けて
 





 闇からの使者 輪を持ちて炎を誤りに使う
 これを支持する者 明らかとなる
 月満ちて 冥府の王よぎる時 心せよ

 塩の海 狼煙(ノロシ)が上がり しばらくは、右左判らなくなる
 然し やがては左手の方向に流れて行く

 大鷲 荒れ狂い その爪に総ての者を懸けようとする
 冷静なる者 血を流しても自分の場を守る
 その数は四人である
 一〇人の残り六人は 表面だけの関わりであり その事は大鷲の
 知るところとなり 報復を受ける

 ユーカリの葉そよぐ美しき里 北の女王の国との不仲を
 隠しきれるか
「光の黙示録」より



 「塩の海」とは変な表現である。普通、海は塩を含んでいるのだからいちいち「塩の海」と呼ばなくともいいはずだと思いそうだがもちろんそれには深い意味が秘められている。「塩の海」はローマ字にすると「siono umi」であるが同時多発テロにユダヤ資本がかかわっていたことを考慮するとこれは「ziono umi」という可能性が高まる。zionとは英語でザイオンと発音するがヘブライ語ではTziyyon,ツィーヨーン)でイスラエルの地全体への形容詞となったエルサレム地方の歴史的地名である。わたしたちはそれをシオンと読みイスラエルの地(パレスチナ)に故郷を再建し、ユダヤ教、ユダヤ・イディッシュ・イスラエル文化を復興する運動をシオニズムと呼んでいる。そのパレスチナは、地中海東岸の地域。
「狼煙(ノロシ)が上がり しばらくは、右左判らなくなる
 然し やがては左手の方向に流れて行く」
その現在イスラエルが排他的に領有している地域とパレスチナ暫定自治区とされているヨルダン川西岸地区、ガザ地区を加えた地域で戦いの狼煙が上がりしばらくは、右左判らなくなったがやがては世界の趨勢は左手の方向に流れて行ったのであった。
fumio


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