monologue
夜明けに向けて
 




 さて『不知火』は黄金太陽の下へと、集まり始めている。
 夢の架け橋は、その形を見せ始めている。

 後ろを向いて、駆けてゆく者達に向かって「それは前ではない」と
 言い募ることは、もう止めなさい。
 彼等の耳は、黄金太陽の光によって更に聞こえなくなるからだ。

 夢の架け橋を渡ろうとする者よ、決して川の流れに目を奪われるな。
 今までになく増量した川の流れは、あなたの心を増量させる。
 奔流に目を向けるな、川の流れの行く先に気を配るな。

              *
 冥府の王が、全知全能の名前の許を過るときに、掛かる影を気にする勿れ。
 ダイアナは、その手の中に嬰児を抱いている。
 真空の空に風が起こる時、蟹星の赤い夢が敗れる。

              **
 黒い噂は白い羊からもたらされるだろう。
 押し黙った湖から、財宝を得る者は誰だ?
 山羊の首をはねるな。
 既にあった形は、今、取って代わられようとしているのだ。

              ***
 緋色の女は、藍のローブを纏い、緑のおしろいを身体に塗り準備している。
 黒鉛の嘆きは、人々の知らぬところで埋葬されるだろう。
 目に見えるものだけを信じる人々が、大きな男に連れて行かれる。
 この男は、片目だけしか開けていないのだが、両目が開いているように見える。

              ****
 大きな決断は、小さな決断の積み木細工によって支えられるだろう。
 メッキは剥がれ、その下に錆びた金属が見え隠れしても、
 それでもなお、「これは黄金だ」と言う人が現れるだろう。
 この人の時代は、既に終わった。

              *****
 雛鳥は、嵐の夜に逃がしなさい。
 雷鳴の鳴り響く中を、おのれの翼の力を信じて進む雛鳥だけが、必要だ。
 あなたの許へと帰ることを、望んではいけない。
 苦い水を滴らせた髪の毛を、ほどきなさい。

              ******
 終り無き夢を見ようとした者達の夢が、今終わろうとしている。
 新しい円環を見出す為に、旧き円環を脱する者達に幸いあれ。
 全てが、ここに始まるからだ。
 全てが、ここに終わるからだ。

              *******
 狭間より来る者は、印を持っているだろう。
 夕刻と朝陽の光を文字に、その者は話すだろう。
 今まで聞いた「聖なる言葉」は、彼の足元に崩れ、
 人々は、彼を怖れるだろう。
 まことに陰なるものは、まことに陽なるものとしての印を
 人々の目につくところに掲げるだろう。

 あなたがた、川の流れる先を案じていてはならない。
 あなたがた、目に見える一部分だけを信じてはならない。
 あなたがたが、本当に探しているものは、堕としめられ辱められて
 あなたがたの目に見えない所に、幽閉されている。

 1より10生きる者には、大いなる啓示と大いなる助力が与えられ、
 1であることの意味や、1である以前の数字にこだわる者には、
 果てのない薄闇が与えられるだろう。

 門は、もうじき開けられるのだから・・・・・・



                    ---ARION,O∴O---

92/08/30 19:18
「これから生きる者達へ」より


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この92年/08/30のメッセージで預言された「 終り無き夢を見ようとした者達の夢が、今終わろうとしている。」
そして「狭間より来る者は、印を持っているだろう。
 夕刻と朝陽の光を文字に、その者は話すだろう。」ということが実現しようとしている。
 まことに陰なるものが掲げる、まことに陽なるものとしての印を
 見誤ることなくもうじき開けられる門をともに開こう。
fumio



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