monologue
夜明けに向けて
 




哀しみは、目を覆い、涙を濡らして夢を見た。
はがねの音に、きぬぎぬの噂を聞いた。
「証は数の中にある。いにしえの数をまほろばの音で辿り、
 命を守る木の枝に結びつけよ。」

顔を海に向ける人よ、聞きなさい。
顔を空に向ける人よ、聞きなさい。
顔を地に向ける人よ、聞きなさい。
顔を山に向ける人よ、聞きなさい。

天空の報せは今にも、あなたの目に見えるところに伝えられる。

雹が降る時に、見つけなさい。
大地が震える時に見つけなさい。
山が雄叫びを上げる時に見つけなさい。
海が患う時に見つけなさい。

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  「哀しみ」は「哀四三」で四は卑弥呼の義弟達の数、三は日向族。
「涙を濡らして」は文章としておかしいがこの場合「涙」がイザナミを指すから。
「はがね」は「八が根」でスサノオ。
「きぬぎぬ」は「来ぬ来ぬ」「噂」は口に尊(ミコト、巫女と皇子と神子と)
「いにしえ」は古でニギハヤヒの幼名。
全体では、卑弥呼の義弟達と日向族は「Flat:BB Cross」によって当時や後世を生きるわたしたちの目を覆い、母イザナミを哀しみに濡らして栄華の夢を見た。
ところが、「八が根」スサノオの音に「来ぬ来ぬ」「巫女と皇子と神子と」の噂を聞いた。かれらは歴史から消されたとはいえ、その痕跡までは消せなかった。
ニギハヤヒの数「一二三」をまほろばの音「ひふみ」で辿り、
 命を守る木の枝に「ひふみよいむなやここたり」と結びつけるのだ。
そして、今にも、わたしたちの目に見えるところに伝えられる天空の報せを見つける。
fumio


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