monologue
夜明けに向けて
 



「ARIONより聞く者へ」

 聞くべき耳を持つ者に伝える

 右手の夢は、右手に見せなさい。
 左手の夢は、左手にみせなさい。

 あなたがたは、夢と幻想を一緒にしてはいけない。



 悲しみの露は、表に見えるところに降ってはこないだろう。
 それは、あなたがたの心の澱に静かに静かに、浸透してゆくだろう。
 あなたがたは、何度聞いても聞かなかったフリをしたいからだ。

**

 この日本の暦で、今から七十二回の満月の間に、あなたがたの心の中で
 起きることを、シッカリと覚えておきなさい。
 その記憶が、いずれあなたがたを支える記憶となるからだ。

***

 いまや、剣は壷に浸された。
 あなたがたは、願いなさい。
 この剣が、壷を壊さぬことを、この壷が剣に錆を生じないことを。

****

 幾星霜もの年月を経て、あなたがたに届く言葉も、一瞬前にあなたがたから
 発せられた「心ない」言葉によって、その力を失うだろう。
 見極めなさい、何があなたがたに必要なのかを。

*****

 北海の狼は、その牙を虚しくし、西の空の大鷲は更なる殺戮を望む。
 豊かな赤い大地は、その懐に水脈を隠し、
 夢見る人魚たちは、遠く東の空に暁の明星を認めるだろう。

******

 あなたがたに真に必要なのは、知識の広範さや量ではなく、
 手に入れた知識を使いこなすだけの知恵と、その知恵を支える愛の心だ。
 知恵を手に入れるには、まず自分以外の者を愛することだ。

*******

 大いなる「冷たさ」と、大いなる「熱さ」の間に横たわるもの。
 それが、あなたがたの求めるものだとだれかが言うだろう。
 しかし、私は言おう「それは間違いである」と。

 大いなる「冷たさ」と、大いなる「熱さ」のどちらかを、
 あなたがたは選ばねばならないのだ。
 何故ならば、この相克の結果があなたがたの求めるものだからだ。


                      ---ARION,O∴O---
92/07/29 04:59

「アリオン発言集」より


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これはじっくり味読(まいどく)すればわかる1992年の時点での預言だった。

 「北海の狼は、その牙を虚しくし、西の空の大鷲は更なる殺戮を望む。
 豊かな赤い大地は、その懐に水脈を隠し、
 夢見る人魚たちは、遠く東の空に暁の明星を認めるだろう。」を抜き出す。

「北海の狼」は1991年12月25日に完全に解体した、ソビエト連邦を示唆し、「西の空の大鷲」は米国を指していた。「豊かな赤い大地」は中国。「東の空の暁の明星」とは日本の夜明けの星。暁の明星はわたしたちの手でのぼらせるべき星なのだ。
fumio



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