monologue
夜明けに向けて
 




    *

  いましいます、ありとしありて 
  ゆめ を はむ もの 
  かいなる もの は、かい として 
 さらなる うまち を あつめむとす 
 かすたりて みすみ を しょうく し
 ほしみ は、ほし を
  ちもり は、ち を
  くうなる そは、くうへ
  あやまてる、れきし
  あやまてる、たみ を うむ

  かくや、すきさりし えいか
  なに を もとめむ

 
「SOUND とこの部屋の仲間へ」より



まず小手調べのようにひらがらで書かれた第一連を
漢字交じりの文章にしてみる。

「居まし 居ます 在り歳在りて
夢を食む者
魁なる者はカイとして
更なる美霊を集めむとす
数足りて 三角を招来し
星見は星を
地守は地を
空なる祖は空へ
過てる歴史
過てる民を生む
かくや過ぎ去りし栄華
何を求めむ」


大体以上のように思われる。
このままでも一応意味が通じるが若干の説明が必要である。
歳はニギハヤヒの青年期の名。三角はミカドとも読んで統治者の意味。
全体では、はじめにニギハヤヒの存在を強調し、夢を実現しようとする者、
魁(さきがけ)となる者は魁として、さらにすばらしい人々を集めるという。
その数が足りれば中心人物を招き星見は星を地守は地を、とそれぞれの役割分担をする。
しかし「空なる祖は空へ」と偽りで中身のない祖はもともとの空へと戻す。
これまでの過った歴史が過った民を生む。そのようにして過ぎ去った栄華でこれから何を求めるというのか。言外に日本 の正しい歴史を知りその上に繁栄を築いて行こうという意図が感ぜられる。
fumio

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