Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北海道の旅を終えて

2012年08月30日 | 旅行

8月30日

苫小牧港を出港したフェリーは現在山形県沖を航行中です。振り返れば北海道の山や観光地を巡る約1ヶ月の長い旅でした。感想を一言で言えば「ワイルドだったぜぇー」、明日から埼玉で平凡な日常が始まります。暑さが恐怖です。

 

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昨日はいろいろあり過ぎて疲れました。

2012年08月29日 | 旅行
8月29日 曇り

昨日はカムイ岳登山やらタイヤのパンクやらでグッタリ疲れました。でも夜温泉に入った後飲んだ生ビールは実に美味かったです。今、苫小牧のショッピングモールで時間つぶし、今夕北海道を離れ、しばし優雅な船旅を楽しみます。帰ったら暑いだろうなあ。
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神威岳登山

2012年08月28日 | 山歩き

8月28日(火)   日高山地、神威岳    天気=晴れ


05:46神威岳登山口→ 06:10440m二股→ 06:46524m二股→ 07:18710m二股→ 07:25~40尾根取り付点→ 09:20~45神威岳→ 10:53尾根取り付点→ 11:37524m二股→ 12:10440m二股→ 12:32神威岳登山口


 昨日の楽古岳を終えたら帰宅するつもりで妻にも電話していたのだが、実際に楽古岳へ登ったら日高の山の素晴らしさに感激して、もう一つ登りたくなり神威岳にやってきた。



 
登山口の神威山荘



 起床して朝食を取っていると北見ナンバーの乗用車が上がって来て寡黙そうな中年男性が降りてきた。彼と相前後して出発する。歩き始めてすぐにニシュオマナイ沢を徒渉し、沢の左側の作業道を30分程進んで行く。440m二股の所で沢に降り立ち、以後は何度も徒渉を繰返し沢沿いに踏み跡を拾って登って行く。目印が豊富なので、あまり迷わず歩いて行ける。




 
440m二股付近の沢



 524m二股を左へ進み、4度程左右に曲って710m二股に着く。此処まで来ると流水も減り靴を濡らさず登って行ける。710m二股から10分も掛からず尾根取付き点に着いた。大岩に書かれた赤い矢印が目印です。私の後から来た中年男性が少し離れた位置で休憩する。奥深い山中に居ながらお互い言葉を交す事はなく、「無愛想な男性だなあ。」と思ったけど相手も同じ思いだろう。



 
尾根取付き点



 男性は早めに休憩を切り上げ、先行して行った。私は沢用の運動靴を脱ぎ登山靴に履き替えて、赤い矢印に従い尾根道へと出発する。取付き点から山頂まで標高差900mの尾根を一気登りだ。昨日の楽古岳よりも厳しい急登で、道を覆う笹や潅木も多い。急登が絶える事が無いので休憩する場所も無いし、その気にもならない。両手で笹や潅木を掴み両足で登る。この単調な動作をひたすら続けて行く。
 樹林越しに日高山脈の主稜線が近づいてくるのが判る。標高が上がると笹と樹林の植生がハイ松帯へと変わってきた。先を行く男性の脚は早い。私も休み無く必死で登っているのだが、その姿を捉える事は出来ない。頂上間近の展望が効くハイ松帯で、100m程先を行く彼の背中を、やっと見る事が出来た。




 
山頂直下から登って来た尾根



 彼を追うように登って行くと、ポッと神威岳の頂上に飛び出した。休憩していた男性がニッコリ微笑んでくれた。登頂できた喜びが共通点となってお互いに会話が弾んだ。北見ナンバーの車で来たから、てっきり道内の人かと思ったら、何と山梨県の人だった。車はレンタカーだと言う。交互に写真を撮り、周囲の山々や登って来た山を語り合う。



 
神威岳山頂




 
山頂から南、ソエマツ岳方面




 
山頂から北、ペテガリ岳方面



 もう少し居ると言う彼に挨拶して私は先に下山する。笹や潅木を掴み転がるように取付き点まで降ると、後は沢をゆっくり降って行く。目印を見つけながらルート探る面白さと緊張感、そして徒渉時に冷たい流水で身体を冷やす心地よさ、単調で体力を消耗する尾根の登り降りより、沢歩きの方が格段に楽しいと私には思われる。
 440m二股から作業道に移り、後は道沿いに進んで登山口に戻って来た。車に装具を積み込むと国道に向け出発する。「さあ今日は温泉三昧に生ビールだ。そして明日の夕からは優雅な船旅」と心浮き浮き運転していたら突然「バーン」という音がした。
 恐る恐る車を点検すると助手席側の前輪がパンクしていた。ゆっくり幅広の場所まで移動する。以前の車なら予備タイヤに交換して「チッ」と舌打ちして運転すれば終わりだが、この車には予備タイヤが無い。汗を拭き拭き、タイヤ修理キットを使ってみたが、側面をやられているので何の役にも立たない。万事休す、此処は里から数十キロ離れた山中、携帯は圏外だし、通ずる所まで歩くにしても最低5時間は掛かる。

 後は今日一緒に神威岳を登った男性だけが頼り、小1時間待っていたら彼の車が下りて来た。事情を話すと快く同乗させてくれた。そして国道に着くと近くのガソリンスタンドで最寄のタイヤ修理工場を教えてもらう。同時に車両保険会社の緊急サポートに電話したが、応対の女の子がサッパリ要領を得ず。ホンダの緊急サポートに繋ぐとテキパキ搬送業者に連絡を取ってくれた。
 浦川町のTタイヤ工場で搬送業者を待つ。乗せてくれた男性は、業者が到着する直前まで付き添ってくれた。もし彼が居なければ、私は今頃あの山中で野宿、そして明日のカーフェリーに乗船する事もできなかっただろう。正に地獄に仏とはこの事。感謝してもしきれない心境です。その後搬送業者のトラックで山中に戻り愛車を回収、夕刻Tタイヤ工場でタイヤの交換を終え安堵した。トラックを運転する搬送業者の方もとても親切で、「釣りや猟でよく山に入る。」と言って日高の事をいろいろ話してくれた。パンクした車の場所まで大部分がダートの悪路なので私は恐縮しきりだったが、工場でのタイヤ交換まで付き合ってくれた。翌日彼から電話があり、トラックのタイヤもその時1本パンクしたそうで申し訳ない事だった。
 まあ、最後までいろいろあった北海道の山旅でしたが、約4000キロ近くを走り廻り楽しく充実した一ヶ月間でした。これから残暑厳しき関東の、平凡な日常生活に戻ります。





 

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楽古岳登山

2012年08月27日 | 山歩き

8月27日(月)   日高、楽古岳   天気=晴れ


05:31楽古岳登山口→ 06:14~26上二股(尾根取り付き)→ 07:50~58楽古ノ肩→ 08:19~40楽古岳→ 08:57楽古ノ肩→ 09:48~10:01上二股→ 10:33楽古登山口


 東大雪、ニペソツ岳を登り終えた後、まず日高のカムイエクウチカウシ山に向ったのだが、道路が雪崩で破損した為登山口手前の札内ダムの所から通行止めになっていた。日本2百名山の中でも最も困難と言われるカムイエクウチカウシ山に気後れがあった私は、これですっかり登山意欲が削がれ、しばらく躊躇した後、「通行禁止が解除された時に挑戦しよう。」と自分に言い訳し登山口を引き返した。と言ってこのまま日高の山を登らず帰るのも口惜しい。で、日高南部にある三角錐の山容が美しい楽古岳を目指す事にした。日高を愛した山岳画家、坂本直行氏が最も好んだという楽古岳なら日高のシャープな山稜を眺める事ができるだろう。
 昨日午後、早めに登山口にある楽古山荘へ到着した。無人小屋だが室内外共とても綺麗で蛇口から」水も得られ、中々快適な環境だ。脇の駐車場には傷だらけの大型RV車1台がポツリと停まっていた。車や衣服を洗って時間をつぶしていると只者でない雰囲気のオッサンが山から降りてきた。
 RV車の持ち主で東京の人だが、話を聞くと既に3百名山を踏破し、毎夏北海道の山を歩いているとの事、私が登りたかった「カムエク」も2度登頂していると言い、いろいろ北海道の山情報を教えてもっらた。昨夜は小屋で一人寝るのが何となく不気味だったので、車の中で寝た。




 
登山口の楽古山荘



 未明に朝食をとっていると車が1台上がってきた。中から大学生風の若者が二人降りて、どうも沢登りで楽古岳を登るようで登山口とは別の方向へサッサと歩いていった。
 登山口にある入山ノートに記帳した後出発する。最初は荒廃した林道を歩いて行くが直ぐに尽きて、沢沿いに踏み跡を進んで行く。何度か徒渉を繰返すが徒渉の際は目印に気をつけないと踏み跡を見失いそうになる。40分余で尾根の取り付き点である上二股に着いた。




 
最初の徒渉地点




 
上二股(尾根取付き点)



 此処で沢用の運動靴を脱ぎ、登山靴に履き替える。今までの水辺歩きとは一変し、取り付き点から山頂まで標高差1000mの尾根道を一気に登る。これでもか。これでもか。というような急登で、笹や潅木が被る踏み跡だからノンビリ休む場所も無い。笹や潅木を掴み両手両足を駆使して強引に登って行くと、見る見る高度が上がるのを実感できる。



 
登山道から日高の稜線



 支尾根の稜線上の楽古の肩に着くと三角錐の楽古岳が遠からぬ位置に見える。尾根伝いにハイ松を掻き分けて行く。最後の急登を頑張って誰も居ない楽古岳(1472m)に到着した。




 
山頂直下から楽古岳




 
楽古岳山頂




 
山頂から北の山々




 
山頂から南の山々



 
山頂から十勝の海岸線




 山頂からの展望は期待に違わず素晴らしいの一言、南北はウネウネ続く日高山脈の山並み、東は十勝、西は日高の海岸線がくっきりと見える。携帯が通じるので妻に「今日高の山頂に居るんだ。」と電話したが、朝飯の後らしい妻には私の感激が十分伝わらないような返答だった。
 何時までも居たい山頂だったが、明日登る予定の神威岳の登山口に今日中着かねばならぬので、山頂を後にする。尾根取り付きまで降ると再び登山靴から運動靴に履き替え、沢沿いを降る。その途中の踏み跡に往路では無かった黒々とした大量の糞を発見、どう見ても熊のものだ。その後は必死に客引きする按摩さんみたいに警笛を吹き続けながら降った。




 
山頂直下から登って来た尾根を望む。



 登山口の車に戻ると一旦浦川の街まで降り食料を調達して、神威岳の登山口を目指す。この林道が長くてかつ悪路だった。昨日の3百名山踏破のオッサンは「大した道じゃないよ。」と言ってたが、彼のボロボロRV車と私の買ったばかりのコンパクトカーじゃ条件が違い過ぎる。2時間近く走って、宵闇迫る頃やっと神威岳登山口に着いた。小さな神威山荘(無人)にはプリウスが1台停まっている。

 暗くなった頃3人登山者が降りて来て、そのプリウスに乗り込み下って行った。あの悪路を夜間走行するなんてと驚いた。明日は登山よりも長い悪路を車が無事降れるか、その方が心配だ。今夜も小屋に泊らず車中泊とした。深夜車外に出ると頭上には美しい天の川が横たわっていた。

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日高地方へ向かいます。

2012年08月26日 | 旅行

8月26日 曇り

カムイエクウチカウシ岳の登山口へ向かいましたが、札内ダムから先が通行止めの為登山をあきらめ日高地方へ抜けます。明日天気良ければ楽古岳を登り、これを最後の登山にして北海道の旅を終えるつもりです。帰りたくないが暑い埼玉へ戻ります。

札内ダム付近の通行止めゲート

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帯広市街で半日過ごし中札内までやって来ました。

2012年08月25日 | 旅行

帯広の図書館やショッピングモール等で半日過ごして、中札内の道の駅なかさつないまでやって来ました。今宵はここで過ごします。スーパーや食堂もあり中々快適そうです。何故か眠いのは山の疲れが溜まっているのか、それとも齢のせいか。明日は日高の山を見て来ます。

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ニペソツ岳登山

2012年08月24日 | 山歩き

8月24日(火)   東大雪、ニペソツ岳    天気=曇り時々雨



06:56十六ノ沢登山口→ 08:23~43天狗ノコル→ 09:38幌加温泉コース分岐→ 11:00~11ニペソツ岳→ 12::24幌加温泉コース分岐→ 13:10~22天狗ノコル→ 14:27十六ノ沢登山口


 大雪連峰の東端にあるニペソツ岳は、ゆったりした山容が多い北海道の山にあっては珍しく槍の穂先のような鋭鋒です。昨日登るつもりだったが、山に懸かる黒い雲の流れがあまりにも速く登山は無理と諦め、一日遅れて登山口に入った。風こそ収まったものの今日も山は雲にスッポリ覆われて、あまり良い天気とは言えない。登山口に置かれている入山ノートを見ると既に4名程先行しているので気分的には心強い。




 
十六ノ沢登山口



 倒木と石を伝い十六ノ沢を渡って登山道が始まる。昨日の雨で少々ぬかるんでいるが樹林帯の中緩やかな傾斜の歩き易い道が続く。1時間程登ると傾斜の無い平坦な尾根となり、その後小天狗岳山腹を急登する。注意書きのある小さな岩場を越すと、一旦降って天狗ノコルに着く。此処はテントが数張り設営できるスペースがある。中年夫婦と単独の男性が休憩していた。単独男性の話では、男性が一人先行しているとの事。ここから前天狗岳に向け登って行く。途中で樹林帯から丈の低いハイ松帯に変ると霧雨を混じえた強い風に見舞われるようになった。




 
天狗ノコル付近の登山道



 風に体熱を奪われ寒さを感じたので雨衣を着て進む。ガスの中、視界は数十m程しかないので、登山道を見失わないよう慎重に歩いて行く。尾根の途中に携帯トイレブースが現れ、今自分が前天狗岳(1888m)を越えた地点に居る事が確認できた。一旦降って天狗岳の登りにかかる。全く視界の無い中では地図を見ても無意味なので、踏み跡と目印を頼りに進んで行くしかない。
 登りから降りに転じたので、天狗岳(1868m)は越えた様子だ。今度はいよいよニペソツ岳への登りのはず、登山道の左側は切れ落ちた岩壁となり迫力のある眺めだ。上から男性が降りて来た「此処を登ったら山頂ですよ。あと30分程だから頑張ってください。」とエールを送られた。彼の声に勇気づけられ、益々急になる登山道を黙々登って行く。一旦稜線を乗越し、細い尾根沿いにしばらく行くと小さな標識があるニペソツ岳(2013m)に到着した。出発してから5時間余、実に長い道だった。



 
ニペソツ岳山頂




 
山頂から北に続く尾根




 
山頂から天狗岳方面




 しばらく待つと山頂を覆うガスが切れ始め、周囲の尾根や遠くの山々が見え始めた。先行した男性は「展望は全く無かった。」と言ってたから私は良いタイミングで登って来た様だ。風は相変わらずで身体も冷えてきたので下山を開始する。
 少し降った所で単独男性と会った。「もう直ぐ山頂ですよ。」とエールを送る。更に降った天狗岳との鞍部近くの岩峰で中年ご夫婦とすれ違った。「此処を登り詰めたら山頂ですよ。」と声を掛けたが、「あのペースじゃ帰りは遅くなるだろなあ。」と気にかかる。でも元気そうだったから大丈夫だろう。




 
ニペソツ岳降りの岩峰



 鞍部から天狗岳に向けて登りになる。振り返ると頭が雲に隠れたニペソツ岳が大きく見える。展望が効くと自分の辿った道のアップダウンの激しさを実感させられる。天狗岳を越えて降った所が往路で良い目印となった携帯トイレブース、此処まで降りると風は弱まり霧雨も収まってきた。前天狗の降りで先行していた男性のザックを視界に捕らえた。



 
天狗の登りからニペソツ岳



 天狗のコルで最後の休憩をして、登山口に向け降って行く。程なく先行する男性に追いついた。その後彼と一緒に降りて行く。千葉県から来たという男性は、「此処に来る前、職場に辞表を提出したんですが、上司に待てと言われて、その上司が先に辞めちゃったんですよ。」何て深刻な事を世間話のように話してくれた。私は40前であろう彼に対し、無職で気儘に山歩きをする自分が少し恥ずかしく思えた。
 二人で歩いたお陰でアッという間に登山口に帰ってきた感じだ。明日にはフェリーで戻ると言う彼と別れ、私は十六ノ沢で身体と汚れた衣服を洗う。と、そこにミニパトに乗った警察官がやってきた。糠平温泉駐在所のお巡りさんだった。洗い物をしていた私は何となくばつが悪く、彼も「あまり感心しないね。」と言いたそうな顔だった。「昨日、糠平温泉の駐車場に泊っていたでしょう。」と問われ、田舎のお巡りさんなのに良く見てるなあ。とビックリした。別にお尋ね者ではないんだけど、居心地が悪くなり、早々に登山口を後にした。
 ニペソツ岳を終えると次の行き先は日高の山いずれも難しそうな山ばかりなので、「これで終ろうか。」半分弱腰、とに角これから温泉に入ってビールを飲んで英気を養ってから考えよう。

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士幌温泉でノンビリ

2012年08月23日 | 旅行
8月23日

登山口は携帯が圏外なので、昨日はヌカビラ温泉まで下りて車中泊しました。(本当はビールが欲しかった。)今朝空を見ると黒い雲に覆われおり登山は中止、士幌温泉で半日ノンビリしています。天気良ければ明日ニペソツに向かいます。

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石狩岳登山

2012年08月22日 | 山歩き

8月22日(水)   東大雪、石狩岳     天気=晴れ


06:26シュナイダーコース登山口→ 06:58~07:06徒渉点→ 09:10~20音更山分岐点→ 09:46石狩岳→ 09:53~58石狩岳最高地点→ 10:03~1024石狩岳→ 10:47~51音更山分岐点→ 12:23~33徒渉点→ 12:57シュナイダーコース登山口


 妻が帰宅したので、一人気儘に行動できるホッとする思いと、一人取り残された淋しい思いが混濁した複雑な気分のまま石狩岳目指し十勝平野にやってきた。広々とした畑や牧場の中に真直ぐな道が何処までも続く十勝は、最も北海道らしい風景がある場所です。昨日は士幌町の「道の駅ピア21しほろ」で車中泊、今朝未明に国道273号を遡り、三股から林道を10キロ程走行してシュナイダーコース登山口に着いた。車が4台ほど駐車しており、私と同年代の男性が一人出発するところだった。



 
シュナイダーコース登山口



 石狩岳は北海道の屋根、大雪連峰の東端にニペソツ岳とともに聳える雄峰で、石狩川の源流でもあります。シュナイダーコースは石狩岳への最短コースですが、その分急登で知られている。
 出発して30分程沢沿いに進み、沢を渡る。水量少なく石と倒木伝いに靴を濡らさず徒渉できた。この先から急傾斜の尾根を延々と登る。尾根取り付きから稜線までは標高差1163m、覚悟を決めて、休まず、急がず、無理をせず、無我の境地で黙々と登って行く。稜線間近の所で先行の単独男性を追い抜いた。更に稜線直下で上を見ると女性二人の姿が確認できた。




 
登山道から石狩岳方面



 尾根取り付きから約2時間で音更山と石狩岳を結ぶ稜線コルに着いた。先程の女性ペアが休憩している。一人の女性は高価そうなカメラで撮影に余念がない。問うと道内の人でアチコチの山を登っているという。私が「明日ニペソツ岳を登る。」と言うと、「明日は天気が悪そうだから糠平温泉でも泊って明後日登った方が良いですよ。」とアドバイスしてくれた。コルから見上げる石狩岳は雄大で登行意欲がそそられる。



 
稜線コルから石狩岳



 彼女達に挨拶して先行する。山頂まで標高差200mの坂を登って行く。雄大な景色の中を登って行くのでアドレナリンが噴出して疲れを感じず気分爽快だ。26分で山頂名を記した標識のある石狩岳(1966m)に着いた。しかし実際は100mほど先のピークが最高点なので休まず通過する。標識の類が全く無いこちらのピークは標高1967mあり1mほど高い。



 
石狩岳山頂




 
山頂から大雪、旭岳方面




 
山頂から音更山方面




 
最高地点からニペソツ岳方面




 石狩岳山頂に戻ると女性二人組が登って来て、最高点ピークへと向った。周囲の展望を楽しんでいたら先程追い越した男性が山頂に登って来た。やはり道内の人で「10年前にこのコースを歩いた時は3時間一寸で登れたのにな。」と体力の衰えを嘆いていた。でもこの難コースを歩けるのだから大したもんです。
 男性と別れ山頂を後にする。ボケッと歩いていたら登山口への分岐を通過してしまい少し焦ってしまった。木の根や笹につかまりながら急な尾根を降って行く。徒渉点の所で冷たい沢水を飲んで一息つく。沢沿いに降って登山口に戻ると車で河原まで移動し、登山で汚れた身体を洗い衣服を洗濯する。




 
登山道からニペソツ岳方面



 
食料が余分にある(勿論缶ビールも)ので、このままニペソツ岳の登山口に泊ろうかと思案したが、毎日更新している携帯ブログが通信圏外の為、送信可能な糠平温泉の駐車場まで戻り車中泊とした。夕刻大きなキャビングカーでやってきた大阪のオッちゃんが鹿肉が余ってるからとご馳走してくれた。夕食を終え、ビールを飲みながらボーッとしていると若い男性がやってきて「近くに野外キャンプ場があるので、出来ればそちらで泊って欲しい。」と告げられた。
 大阪のオッちゃんとバイクで来てテントを張った若者は移動していったが、私は明日早朝登山に出発するので、此処で車中泊すると言い、キャンプ料金の350円を支払った。地元に迷惑を掛けているのだから、この程度の経費は仕方のない事だと思います。
 

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妻は帰り一人道内放浪中

2012年08月21日 | 旅行
8月21日
晴れ

今日、妻は北海道を離れました。残された私は淋しく一人ドライブ、しかし暑い。北海道でも30度超えの中、十勝平野の道の駅 ピア21しほろまでやって来ました。今宵ここで車中泊です。明日天気良ければ石狩岳を登ります。
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洞爺湖、支笏湖の観光

2012年08月20日 | 旅行

今日も北海道はムシムシと内地並みの暑さです。登別温泉のパークホテルを出発し、洞爺湖、支笏湖と湖巡り、ここでも中国人観光客が目立ちます。午後3時過ぎに千歳市のルートイン千歳に投宿、明日妻が飛行機で帰ります。淋しくなるのか解放されてホッとするのか明日になってのお楽しみというところ。

登別温泉のパークホテル

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渡島駒ケ岳登山

2012年08月19日 | 山歩き

8月19日(日)   渡島駒ケ岳    天気=晴れ


09:23赤井川6合目登山口→ 10:09~38馬の背(立入可能区域最高点)→ 10:59赤井川6合目登山口


 昨日、大沼公園に観光を兼て立寄った時、観光案内所で駒ケ岳に関する登山情報を確認したら、火山活動による立入制限の為登山可能なのは赤井川6合目登山口から馬の背まで、しかも6合目登山口に通じる林道ゲートの開門時間がAM9時~PM5時の間だけと、まるでテーマパークか動植物公園に入場するような時間制限になっている。
 今朝はゲートが開門する時間まで大沼公園で時間をつぶし、9時直後に登山口へ通ずる林道ゲートを通過した。6合目登山口の広い駐車場には開門直後というのに、既に20台近い車が駐車している。日曜日のせいなのか人気があるのか、こんなに賑わっている山は、北海道に来て以来初めてだ。登山道入口には係員の人達が居て、登山者に入山の記帳をさせている。下山の際にも係員に申告しなければならないそうだ。




 
赤井川6合目登山口



 山腹をほぼ直線に登る岩コロと砂の登山道は、富士山の登山道と良く似ている。遮る樹木がないので強い陽射しをまともに浴びて暑さが厳しい。大した登りでないと甘く見ていた妻も暑さにやられて脚が重そうだ。



 
馬ノ背への登山道



 登山口を出発して1時間もしないで広々とした尾根筋の馬ノ背(900m)に着いた。踏み跡はこの先の剣ヶ峰方面へと続いているが、周囲をロープで張り巡らし、「これ以上の立入禁止」と幾つもの看板で標記されている。なお且つ係員の人が登山者を監視しているので、ロープを潜って更に登るなんて大人気ない行動も取れる雰囲気ではない。登山としては、あまりにもアッケなかったが、許されたエリアの最高点を踏んだと言う事で納得するしかありません。登って来た全ての人が、此処を最後にUターンして行く。



 馬ノ背最高地点





 
馬ノ背から最高峰、剣ヶ峰方面




 
馬ノ背から砂原岳方



 我々も記念の写真を撮り軽い食事をおえると下山を開始する。30分も掛からずアッサリ登山口に戻ってきた。全身に砂埃を浴びたので、山麓の日帰り温泉施設(チャップリン館)に直行して汗と埃を流す。



 
下山の道、眼下に大沼



 これで妻と二人の北海道での登山を終えた。明後日朝、北海道を離れ帰宅する妻の為に、今夜は名湯「登別温泉」で宿泊し、明日は洞爺湖・支笏湖等の観光巡りをして、良い旅の思い出を妻に持たせて帰らせたいと思います。私は今しばらく北海道に留まり、幾つかの山を目指すつもりでいます。

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函館観光の半日

2012年08月18日 | 旅行

今日の北海道は快晴の天気、そんな中函館の市内観光で半日を過ごす。展望タワーから五稜郭の眺めや、立待岬から函館市街地、青森の下北半島の眺めなど、素晴らしい展望でした。午後は大沼公園を見物し、今夜は近くの、道の駅「YOU遊もり」で車中泊、明日は渡島駒ケ岳に登ります。妻と一緒に登るのは、これが最後です。

展望タワーから五稜郭の眺め

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大千軒岳登山

2012年08月17日 | 山歩き

8月17日(金)   大千軒岳   天気=曇り


07:16旧道登山口→ 07:51844mピーク→ 08:40~47知内コース分岐→ 09:10~25大千軒岳→ 10:21~14新道登山口→ 10:45旧道登山口


 北海道最南端の高山、大千軒岳の名は、「江戸時代に金鉱山があり鉱夫達の家の数から由来している。」と俗説にあるが、現在は林道を二十数キロ遡らなければ登山口に辿り着けない奥深い山です。
 前夜、車中泊した津軽海峡沿いの「道の駅北前船松前」を早朝に車で出発、国道を離れ延々と続く山道を走って行く。舗装路は最初のうちだけ、後は嫌になるほどダート道を走り1時間以上かかって旧道登山口に着いた。登山口ボックスの入山ノートを見ると今日登るのは我々だけのようだ。




 
旧道登山口



 準備を終えて出発する。鬱蒼としたブナ林の中を登って行く。ほど良い傾斜の歩き易い道が続く。844ピークを過ぎると一旦降って再び登る。前方に稜線が望まれるが白いガスに覆われ、はっきりとした姿が見えない。この先から草が道を覆い歩き辛くなってきた。やがて前千軒岳へ向う道が右に分岐する。そこから若干降った所が知内コースとの分岐点で、十字架と熊除けの鐘が置かれている。その昔、キリスト教徒であった鉱夫達が処刑されたのを慰霊する為に十字架は建立されたのだと言う。大千軒岳をバックに立つ白い十字架は、美しくも物悲しさが漂う風景である。




 
ブナ林の登山道



 
白い十字架と奥に大千軒岳



 知内コース分岐からは、高山植物のお花畑の中を登る今日のハイライトコースです。しかし残念ながら白いガスが尾根を覆いモノクロ世界の中を歩いているようだ。小さな前山を越えて草に隠れた細い踏跡を辿って急登を続けると、狭い大千軒岳山頂(1072m)に到着した。



 
お花畑の中を大千軒岳へ




 
大千軒岳山頂



 ガスに包まれた山頂は、展望も無く寒々とした風が吹き渡る。登頂の喜びもあまり湧かず早々に下山を開始する。降りの新道コースは緩やかな尾根を伝って歩き易い道が続く。山頂を目指すだけなら新道コース往復が一番楽と言える。



 
山頂から新道コース



 山頂から1時間程で新道登山口に着いた。こちらの方が駐車スペースも広々としている。ここから山腹を巻く林道を約3キロ歩いて、車のある旧道登山口に戻る。熊にも人にも会わず、展望の無い静かな山行を終えました。帰りの道も荒れた林道を延々と1時間以上掛けて街へ戻った。国道に着くと松前温泉に寄って登山の汗と疲れを癒す。ここは入浴料380円と安価ながら、豪華な和風建物の素朴で風情ある中々良い温泉でありました。
 この後は函館市に赴き、久々豪華に法華クラブホテルに泊まり、明日はバッチリ函館観光です。その後登る渡島駒ケ岳が妻と二人で行く最後の登山となります。

 

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九重部屋と函館観光

2012年08月16日 | 旅行

8月16日 雨後晴れ

昨夜泊まった宿では大相撲、九重部屋の力士衆が宴会をやっていました。近所の盆踊りにも千代の富士親方以下力士が参加して大いに盛り上がってました。今日は雨の為登山は出来ず、福島町の横綱記念館を見学したら九重部屋の力士達が稽古をしていて見学する事ができました。その後函館観光をし、松前町へ戻る途中、警察の検問に引っかかりスピードオーバーで一万二千円の罰金、今夜は道の駅、北前船松前で車中泊ですが悔しくて眠れそうにありません。

九重部屋の稽古

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