Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

久々に東武東上線の若葉駅からふじみ野駅までトレイルランで2時間走

2024年02月27日 | マラソン

 2月26日(月)

 前夜の雨の影響で、テニスが中止になった。天気が良いのに、家でジッとしてるのも勿体ない。久しぶりに、トレランでも挑戦してみようかと思い立った。冷たい北風が吹く中トレラン姿に着替えて、AM11時過ぎに東武東上線の若葉駅からスタートする。

若葉駅前

 走り始めは潤滑油の抜けた歯車のように、ギコギコと足取りが重いのは毎度の事だ。それでも走り続けていると、走りに身体がだんだん馴染んでくる。霞ヶ関駅前を通り、高麗川に架かる橋を渡って川越市内に入る。

 市街地の狭い道路を走っていたら、僅かな段差につまづいてアッケなく転んでしまった。昔ほどに足が高く上がらなくなり、転倒に耐える筋力が弱っているのが転んだ原因だろう。老化のせいとは言えチョット悲しくなった。

 右足の膝を擦りむいて血が滲んでいるが、幸い走るのには支障なく、そのままトレランを継続する事にした。川越市街地を抜けると、池袋へ向かう国道254号(通称、川越街道)を走って行く。

 やがてふじみ野の高層マンション群が遠くに見え、スーパー、イオン大井町店傍に来た時点で走り始めてから2時間が経っていた。脚はまだ耐えられそうだが、気持ちが走る意欲を失っていた。

 国道から左へ曲がり、PM1時過ぎに東上線ふじみ野駅へ到着した。ガラ携の歩数計アプリを確認すると、走行距離は20.9キロで、走行時間は1.9時間だった。

ふじみ野駅前

 久々のトレランだったが、後期高齢者となった現時点で20キロ及び2時間走り続ける事ができたのは嬉しい成果だった。祝杯を挙げようと駅前のガスト店へ向かう階段を登っていると、先ほど転んで傷ついた右膝が今頃ヒリヒリと痛み出してきた。

傷ついた右膝

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ニューイヤー駅伝と箱根駅伝で明け暮れた正月三が日

2024年01月07日 | マラソン

 新年の幕を開ける実業団ニューイヤー駅伝は、トヨタ自動車がブッチギリで優勝した。そして2~3日にかけて開催された箱根大学駅伝は、青山学園大学がほぼ独走状態で優勝した。

 昔我々夫婦が九州の山旅をしていた時、延岡駅前の居酒屋で偶然に宗猛旭化成監督ご家族と一緒になり親しくお話させていただいた事がある。(監督や奥さん、娘さんは凄く感じの良い方々だった)それ以来旭化成の大ファンだが、今年は惜しくも第3位だった。

 旭化成チームもう一つ好きなのは、外国人選手の力を借りず日本人選手だけで戦っているところです。宗監督率いる旭化成チームの飛躍を願わずにはいられません。頑張ってください。

 箱根大学駅伝に今回出場した城西大、東洋大、大東文化大は、チームの合宿所が我が家からほど近い場所に在り、ジョギングの折など練習する選手達の姿をよく見かけている。

 そんな親近感もあるので応援していたが、いずれのチームも10位圏内に入る好成績で嬉しい結果になった。特に今まで出場できればラッキーレベルだった城西大が第3位に食い込んだのは、いつの間に強くなったんだろうかと驚き混じりの喜びだった。

 大会後の会見で優勝した青山学院大学の原監督が「多くの被災に遭われた方がおられる中で、箱根駅伝ができた事本当に感謝申し上げたい」と恐縮したようなコメントを発しておられた。

 でもそんな事はありません。全力を尽くして走る選手達の姿は、多くの国民に日本はまだまだ元気だと勇気と希望を与えてくれたと思います。胸を張って堂々と、勝利の盃を掲げてください。

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全国高校駅伝大会で、マラソンシーズンの幕が明けた

2023年12月26日 | マラソン

 12月24日(日)

 マラソンシーズンの幕開けで、先日の日曜日に全国高校駅伝が京都市内で開催された。マラソンファンの私としては見逃せず、その実況中継を半日テレビの前で観戦した。

 午前にスタートした女子の部は、ゴール間際の大逆転劇で鹿児島の神村学園が優勝、午後にスタートした男子は、長野の佐久長聖高が大会新記録で優勝した。

神村学園のカロライン選手がゴール前で逆転し1位でフィニッシュ

 10代の若者が全身全霊を尽くして、必死に走る姿は胸迫るものがあり、余生を過ごすジジイにも勇気と感動を与えてくれます。マラソンや駅伝の良さは、互いに全力を尽くしてシンプルに競い合うところです。勝者、敗者それぞれに、大会に賭けたドラマがあるんじゃないでしょうか。

 これから正月には「ニューイヤー駅伝」、「箱根駅伝」があり、その後は男女の都道府県対抗駅伝がある。マラソン好きには嬉しい季節です。若い頃は「山男が正月に都会など居れるか」と気取って、大みそかは冬山のテントで過ごしたものですが、最近はヌクヌクとした部屋で、駅伝三昧の正月を過ごしています。

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全国高校駅伝で、駅伝シーズンの幕が明けた

2022年12月27日 | マラソン

 雪の便りと共に駅伝大会のシーズンがやってきた。若い頃からジョギングをやってきたせいか、私はマラソンや駅伝大会を観るのが大好きです。25日の日曜日には都大路で全国高校駅伝が開催されたので、半日テレビの前で観戦した。

 マラソンや駅伝で良いと思うのは、サッカーのオフサイドや野球のストライク・ボールみたいにややこしくて微妙な判定が無く、早い者が勝つというシンプルな分りやすさです。

 いつもながら、母校と郷土の名誉を賭けて全力を尽くして走りぬく若者達のひたむきさには心打たれる。強豪チームの優勝争いも面白いけれど、テレビにあまり映らない、下位で低迷する選手達の一生懸命に走る姿にも感動を覚える。

 今年の大会は女子が長野県の長野東高校、男子は岡山県の倉敷高校が優勝した。駅伝で面白いのは、東京や大阪、名古屋など大都市圏のチームより地方のチームの方が強いところだ。

 これからニューイヤー実業団駅伝や箱根駅伝などビッグな大会が目白押しで、正月気分が増してきた。さっそうと走る選手の姿に勇気と元気をもらって、新年も頑張って生きていこうと思います。

優勝のテープを切る長野東高の村岡選手

 

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秋の好日、所沢まで長距離ランニング

2022年11月12日 | マラソン

 11月11日(金)

 今日は天気が良く風も無い絶好のランニング日和です。久しく長距離走をやっていないので、今の自分がどれぐらい走れるか試したくなりトレラン姿でランニングに出掛けた。

 目標設定は2時間以上&20km以上、東武東上線の若葉駅を出発して西武所沢駅をゴールに定める。このコースは以前何度か走って土地勘もあり、中間点の狭山市を過ぎれば途中でバテテも西武新宿線の電車で戻る事ができる。

狭山市の入間川河川敷で

 走り始めて30分ほどは快調な足取りだったが、1時間を経過して狭山市駅を通過する頃には足の筋肉が強張ってきた。後は筋肉痛との我慢比べ、もう一駅、もう一駅と目標を先延ばしして、2時間半を過ぎた頃、ようやく目的地の所沢駅に到着した。

西武所沢駅

 脚の筋肉は既にストライキ寸前で、体力的にはここらが私の限界のようです。でも当初の目標2時間以上&20km以上は達成できたのでマアマアの結果でした。駅前の居酒屋で一人打ち上げのビールを飲みつつ、これならまだマラソン大会に参加できるかもとアルコールの勢いで少しヤル気が湧いてきた。

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炎熱地獄のジョギング後に、ふるさとの湯で極楽気分

2022年08月26日 | マラソン

 8月24日(水)

 ガス&水道代をケチる訳じゃないが、暑い夏場の入浴はもっぱらシャワーで済ましています。でもたまには大きなお風呂に浸かろうと、坂戸市の日帰り温泉「ふるさとの湯」へ自転車で出掛けた。

 「ふるさとの湯」に着くと自分の手荷物を靴箱の中に押し込んで、ランニング姿で高麗川河川敷沿いの遊歩道をジョギングする。思い切り汗を流した方が風呂上がりのビールが美味いもんですから。

坂戸市の日帰り温泉「ふるさとの湯」

 この日の最高気温は32度、河川敷遊歩道は全く日影が無いもんで直射日光が容赦無く照り付け、走っていると頭がだんだん朦朧としてきた。東武東上線の越辺川に架かる鉄橋手前で折り返したが、後半は風もピタリと止んで脚がもたつき始め、熱中症の寸前ではないかと不安になってきた。

高麗川河川敷沿いの遊歩道

折り返し地点の東武東上線越辺川鉄橋

 途中にあったトイレの水道で頭から水を被り、ゴクゴクと水分補給したら少しばかり気力が蘇った。後は気力と根性で、何とかゴールの「ふるさとの湯」へ戻ってくる事ができた。

 さっそく汗まみれの身体で、広々としたお風呂にドボンと浸かる・・「フ―、これぞ極楽」です。そして湯上りの乾ききった喉越しに、冷たい生ビールを流し込む「フー、これぞ至福の味」です。

 もし私がジョギング中に熱中症で行き倒れていたら、世間の皆さまから「無謀老人の暴走行為」とひんしゅくをかっていたのでは・・それを思うとチョット冷や汗ものでした。

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春になったので、久々にふじみ野駅までトレイルラン

2022年04月18日 | マラソン

 4月17日(日)

 毎日ホリデーの年金暮らしになってから久しいのだけど、土日になると何となく心が浮き立つのは長年労働に明け暮れた習性がまだ残っているからであろうか。今日は暖かな日曜日、何となく気分がいい。アドレナリンがいつもより多めに噴出したのか、俄然ヤル気が湧いて久しぶりにトレイルマラソンを挑戦する気になった。

 東武東上線の若葉駅をスタートして、東上線沿いに池袋方面へ向かって走って行く。これならバテタ時、最寄駅から我家へ簡単に戻る事ができる。若い頃は15分も走れば所謂ランニング・ハイ状態になり、何処までも走り続けて行けそうな気がしたもんです。

若葉駅前

 しかし齢を取って身体から油分が抜けたのか、何処まで行ってもギクシャクした走りでランニング・ロー状態が続きます。気分転換に川越市内のコンビニでコーヒーと肉まんを胃袋に入れたら、少しばかり元気が回復した。

 川越市街地を通過すると国道254号沿いに進んだが、車の騒音と排気ガスが煩わしいので脇道を選びながら走って行く。こんな時、買って間も無いスマホのグーグルマップがけっこう役に立ちました。

 上福岡駅周辺の繁華街を抜けると、遠くにふじみ野の高層マンション群が視界に入り、やがってゴールの東武東上線ふじみ野駅に到着した。スマホの歩数計を見ると、所要時間は約2時間余、走行距離は23キロ、ハーフマラソンの距離が走れたので、心の中で小さく万歳する。1500kcalも消費したので、ふじみ野西口のガストで栄養補給を兼ねて生ビールで一人祝杯を挙げました。

ふじみ野駅(大量のカロリーを消費して、心なしかホッソリしたような?

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2年ぶりに20キロ超のロングランニング

2021年11月30日 | マラソン

 通常ならばこの季節はマラソン大会の到来となるのですが、コロナ過の影響もあって大会の便りがあまり聞かれません。マア私は後期高齢枠が間近に迫る老人なので、たとえ開催されたって参加しよう何て大それた事は考えてませんが。・・・イヤ全然無くは無いかも・・・と言うか少しばかりあるような。

 先日ランニング用ザックのおニューを買ったので、そのテストを兼ねて先週の日曜日ロングランニングに出掛けた。一応目安は約2時間、20キロの距離を走る事にする。

こんな格好でランニング

 とに角無理をせず、疲れぬ走りを心掛ける。疲れたらコンビニで栄養補給と小休止を取る。20キロ超を走るのは多分2年ぶりくらいになるけれど、意外と足は動き続けてくれる。まだまだ錆びついちゃいないぞ。

 そして走り始めて2時間が経った夕暮れ時に我が家へ戻り着いた。歩数計を確認すると、走行距離は20.7キロになっていた。これならマラソン大会で恥を掻かずに走れるかもしれない。一応私の人生目標の一つに、マラソン大会参加も付け加えておきましょう。

今回のランニングコース

歩数計の記録

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東武東上線若葉駅から西武所沢駅まで4時間半のウォーキング

2021年11月04日 | マラソン

 11月1日(月)

 夏の暑さが遠のき最近は秋晴れの涼しい天気がつづくようになりました。ジョギングやウォーキングの季節でもあります。膝痛やコロナ過もあって長距離のランニングやウォーキングは控えていたが、爽やかな秋風に誘われて久し振りに東武東上線の若葉駅から西武所沢駅まで歩いてみました。

 我家から所沢駅まで直線距離にして約20キロぐらい、排気ガスと車の騒音を避けてなるべく静かな脇道を歩いたので、実際の歩行距離は25キロほどになりました。

 このコースは、過去に何度かランニングで挑戦しています。前回走ったのは2年前の4月1日で、その日のブログを見ると約2時間余の所要時間でした。

 走りに比べたら歩きは楽かと思いきや、意外とそうでも無く2時間ぐらい歩いたら脚の筋肉が徐々に強張ってきた。所沢まで残り6~7キロになると前方に所沢市内の高層マンション群が見えてきたので、それが随分励みになってくれました。

 スタート地点から約4時間半で西部所沢駅に到着、さっそく駅前の西武デパート8階和食レストランへ行き、関東平野の展望を楽しみつつ美味しいビールを頂きました。実を言えばこれをやりたくて此処まで歩いて来たと言っても過言ではありません。

 ガラ携の歩行アプリをチェックすると消費カロリーは1,092Kcal、意外にも2年前の4月1日に同じコースを走った時と大して変わらぬ数値でした。走るより歩く方が消費カロリーは格段に低いと思うが、2倍以上の時間を要しているんでトータルだと同じ位になるんでしょうかね。

 

2年前のランニングの消費カロリー

今回の消費カロリー

 

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パラリンピック最終日、視覚障害者女子マラソンの道下選手が金メダル

2021年09月06日 | マラソン

 NHK以外の民放は殆どテレビ中継をしなかったので、今まであまりパラリンピック競技を観る機会は無かった。しかし最終日のマラソンは朝からジックリ観る事ができた。

 パラリンピックのマラソンは男女別で車椅子、身体障害、視覚障害と細かくクラス分けされており、それぞれに見所があって観ていて中々面白かった。その中でも一番感動したのが、視覚障害女子で金メダルを獲った道下選手の活躍でした。

 道下選手の走りは典型的なピッチ走法で、動きに殆ど無駄が無い。極めて効率的な省エネ走法が、最後までスピードが落ちなかった彼女の強さの源であったと言えるでしょう。30キロ過ぎから独走で、会心の笑顔で伴走者とゴールのテープを切った時は、思わずジーンと来て瞼が潤んでしまいました。

 実を言うと私は過去に一度だけ、視覚障害者レースの伴走を務めた経験があります。障害者スキーツアーで知り合ったWさんという女性が、平成16年の体育の日に皇居外周を走る視覚障害者レースの10キロの部に参加すると聞いたので、伴走を買って出たのです。

 走る前は安易に考えていたが、実際にやってみると伴走はけっこう大変でした。伴走者は一緒に走るだけでなく、ランナーの目となってコースの細かな状況を逐一伝えなけれななりません。それとタスキを持った手は固定したままなので、腕の振りが不規則になって、とても走り難かったのです。

 レースの結果はWさんが超健脚だったので、見事にトップでゴールした。私は黒子役の伴走に過ぎなかったけれど、公の大会で優勝のゴールテープを切る経験何て、人生の後にも先にもこれっきりだったので、とても印象深い良い思い出のレースでした。

 その後は伴走者の会にも所属したのですが、仕事が忙しくなって結局活動を止めてしまいました。もしあれを続けていたら、パラリンピックの伴走者になれたかもと思わないでないが、フルマラソン3時間を切るスピードの道下選手の伴走は、とてもじゃないが私が30歳若返っても、務める事はできなかったでしょう。

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小川和紙ハーフマラソンの参加を断念、マラソンから引退?

2019年12月09日 | マラソン

 12月8日(日)

 今日は爽やかな冬晴れの一日だった。そして本来ならば毎年参加している小川和紙ハーフマラソンに出場して、奥武蔵の里を颯爽と駆け抜けるはずであった。しかし以前のブログでも触れたとおり膝の不調が回復せず、残念ながら参加を断念した。

 若い頃には故障をしても直ぐに治ったものだが、老いるに従い回復の度合が遅くなっている。この膝の不調も悪くなって既に一箇月程、「アンタの齢で、もうマラソン何て無理でやんす。」という神様からの思し召しなのかも知れません。

 20代の頃から古希になるまで走り続けて45年、計算した事は無いけれど多分地球一周分以上は走っているんじゃないでしょうか。長年酷使して私の脚は耐用年数の限界を越えたんだと思います。

 こんな状態じゃマラソンを続けるのは無理な相談というもので、マラソン大会等の競技から現役引退の時期がやってきたようです。マラソンは私の生き甲斐の一部で寂しくもありますが、これも人生の大きな流れかと、仕方の無い事何でしょうね。

 今年4月14日の本庄早稲田の杜ハーフマラソンがラストラン?

 同 上

 

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第1回鶴ヶ島100キロウォーク大会(後編)

2019年10月30日 | マラソン

10月26日(土)~27日(日)  

16:50~17:11坂戸市役所(38.56km)→ 20:32~49川島町役場(56.99km)→ 00:14~29川越市役所(77.05km)→ 04:43~50鶴ヶ島市役所(97.34km)→ 05:22富士見中央公園(100.46km)

 

 第4CPの坂戸市役所を出発してからは、塩田さんと彼の友人そして私の三人一緒で歩くようになった。坂戸市街地は熟知しているので、私が先導して進む。国道407号を歩いていた時、塩田さんが突然凹地に足を引っ掛けて転んだ。

 顔面を強く打ち、右目横の傷口からは血が滴り落ちている。こりゃウォーキングどころじゃないと思ったが、タオルで傷口を押さえた彼は「大丈夫」だと言う。

 近くに坂戸市災害ボランティアセンターとなっている社会福祉評議会事務所があったので、私は彼をそこへ連れていった。先日のボランティアで顔見知りになった職員さんが丁度居合わせて、事情を話し救急薬品で彼の怪我を治療してもらった。

 このままリタイヤかなと思ったが、治療を終えた塩田さんは歩き続けると言う。そして社会福祉協議会事務所を出て歩き始めたが、心配は杞憂であった。彼は付き添う我々二人を引っ張るように再び力強く歩を進めた。

 坂戸市総合運動公園の横を過ぎると市街地を離れ、広々とした田園地帯の中を進んで行く。遥か前方に先を行く参加者のバックライトが蛍の灯りのように見える。

 やがて越辺川に架かる天神橋を渡ると、此処を右折して少し先で折り返し橋桁の下を潜って越辺川の上流へ向かう。この地点は地図だと左折するように見えるので、誘導員が居なければ迷うところだった。

 ここから先は川沿いの自転車専用道路を延々と進む。堰堤上で眺めが良く車も通らないので安心して歩く事ができる。国道254号の高架を潜ってしばらく進むと、「50キロ中間地点」の標識があった。それには頑張ろうとも書かれていたが、「まだ半分もあるのか。」と逆に不安な思いが強まった。

 50キロ地点の標識

 

 梅ノ木古凍貯水池の畔を過ぎると、市野川沿いの自転車道を進んで行く。やがて鳥羽井沼公園の所で自転車道を離れ、田園地帯の中を通過して午後8時半頃、川島町役場の第5CP(56.99km)へ着いた。

 川島町内のコースは殆ど自転車専用路の為、この先川越市街地までは全くコンビニが無いので、このCPで多めに食料飲み物を補給する。塩田さん達の速いペースに合わせるのがしんどくなった私は、彼らに早く出発してもらい後からマイペースで歩く事にした。

 川島町役場を出発して田園地帯をしばらく行くと、今度は市野川の本流、荒川堰堤上の自転車専用路を進む事になる。地図で見ると、この道は下流の上江橋まで15キロ以上堰堤上に続く。単調な道程に嫌気が差して携帯ラジオで芸人さんやアイドルのバカ話を聞きながら歩いたが、これが思った以上に私の気分をリラックスさせてくれた。ロングウォーキングには携帯ラジオは非常に有効です。

 

 長い自転車道が終わり国道16号に架かる上江橋の下を潜ると、橋上の国道へ出て、川越市街地に向けて歩いて行く。少し先の川越運動公園へ向かう右折地点では、深夜なのに若い女性が二人で誘導をしていた。

 上江橋

 彼女らの激励を受けて、国道を離れ川越運動公園へ 北上する。途中のコンビニで休憩していた塩田さんらに再び合流し、その後は一緒に歩いて行く。街灯に照らされた道を進んで行くと、前方に光り輝く川越の市街地が広がった。

 国道254号を越え、日付が変わった午前0時14分に、川越市役所の第6CP(77.05km)へ着いた。此処まで辿り着いてやっと完歩できる自信が持てた。しかし椅子に座ると筋肉痛で立ち上がるのもヤットコサ、脚の筋肉がガチガチになっている。足裏の豆がどうなってるのか、靴を脱いで見るのが怖い。

 川越市市役所の第6CP

 

 川越市役所を出発すると市街地を南へ川越駅まで歩き、そこから西へ転じ国道16号を進む。関越道の高架を潜ってしばらく行くと大袋新田の交差点で、此処を右折して広い道を北へ進む。

 疲れて喉も渇いたので、途中のコンビニで休憩がてら栄養補給する。コンビニを出てしばらくすると、入間川に架かる長~い八瀬大橋を渡る。渡った先にコース案内の矢印があったので、それに従い交差点を右折した。

 少し先でJR川越線の踏切を渡り歩いて行く。しばらく進んで何だか道を間違えたような?気がして、立止って地図を確認してみた。そうするとコースは川越線を越えてはおらず、南側を平行して進むようになっている。それに今北へ向かっているけれど、地図では西へ進んでいる。

 道を間違えたと確信したが、塩田さんらは既に声も届かぬ程先を歩いており追い掛けて伝える気力も無い。申し訳ないが私は一人引返し、矢印の交差点まで戻った。

 交差点へ戻り後から来た人達と確認すると、間違いの原因が判った。丸い電柱に張られた矢印が、微妙に動いて右折するように見えたのだ。後発の人が間違わぬよう、矢印の角度を正しい方向へ修正した後、川越線南側の県道を西へ向かって進んで行く。塩田さん達には悪い事をしたが、彼らもベテランなので直ぐ間違いに気付くだろう。

 それでも不安な思いはあったが、少し先でコース案内の矢印を見つけて正しい道だと安心できた。県道沿いに西へ進み、笠幡駅を過ぎて圏央道手前の所で、左折の案内標識があった。

 車も殆ど通らぬ静かな田舎道を南へ進み、川越から狭山市へ向かう県道に合流すると右へ曲がる。此処まで来ると前後に全く歩く人は居らず、一人の中年男性が私の後をピタリと追いてきていた。

 サイボグハムの手前で県道を右折し、圏央道の高架下を潜ってしばらく行くと、国道407号沿いのセブンイレブンに着いた。此処から先は私のジョギングコース圏内、勝手知ったる道だ。俄然気力体力が湧いてくる。

 国道407号のバイパスを抜け、国道沿いの桜並木を進んで行く。この辺りの歩道は、暗い上に水溜りが随所に残り、気を付けないと足元を濡らしてしまう。桜並木を抜けると、Y字路を右へ入り国道を離れる。そして午前4時43分に鶴ヶ島市役所の第7CP(97.34km)へ着いた。

 記帳を終えると自宅へ電話する。まだ夢枕だった妻は「エッもう着いたの」とびっくりしていたが、これから起きてゴール会場へ向かうと言う。此処まで一緒に歩いた男性が「私はやっくり行きますから」と言ったので、私は一人市役所を出発する。

 此処から先は見慣れた街並みの道、完歩できる喜びで身体も気力も増々快調になる。若葉駅ではエスカレーターに乗るか否か一寸迷ったが、乗ってしまえば完歩にならぬと思い階段を歩いて登り通過した。

 そして昨日の午前10時にスタートした富士見中央公園へ午前5時22分にゴールした。自分では午前6時を過ぎるだろうと予想していたが、所要時間20時間を切って、思ったよりも良いタイムだった。

 05:22富士見中央公園にゴール

 100キロは長~い道程でした。 

 

 一昼夜ブッ続けで100キロを歩く何て事は、何せ初めての経験だったので正直不安はあった。そんな不安も完歩できた事で、70歳過ぎてもやれるもんだと自分の体力に些かの自信となった。

 しかし代償は大きく、腰から下の筋肉は石膏のようにカチカチで足の裏は豆で痛くて堪らない。こんな過激な運動は、身体に悪いしもうやるもんじゃないと強く思った。会場を去る時、スタッフの人が「又来年もお待ちしてます。」と言ってくれたが、「こんなシンドイ事もう二度としません。」と応えた。

 今回初めて体験した100キロウォークであったが、終わってみて幾つかの改善すべき事項もあった。まず靴はランニングシューズで歩いたが、やはり「走る」と「歩く」では運動形態が違う。ウォーキング用の靴にした方が、足裏の豆もできず歩き易かったのではないか。

それから替えの下着や行動食も多過ぎたと思う。もっと荷物を減らせば、歩きも随分楽だっただろう。1回歩いてコースも覚えたので、次回歩く時には迷う事も無いしもっと良いタイムが・・・・

・・・アッこんな事書いて来年も参加しようと思っている、もう一人のバカな自分が居る。アナ恐ろしや。アナ恐ろしや。

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第1回鶴ヶ島100キロウォーク大会(前篇)

2019年10月29日 | マラソン

10月26日(土)  天気=晴れ時々曇り 

 

 ウォーキングコース(富士見中央公園~坂戸市役所まで)

10:00富士見中央公園→ 11:47~55日高市役所(9.88km)→ 13:21~25生越町役場(18.66km)→  14:25~32毛呂山町役場(24.28km)→ 16:50~17:11坂戸市役所(38.56km)

 待ちかねていた?大会当日の朝を迎えた。出発1時間前に妻と二人でスタート地点の富士見中央公園に行く。今日の参加者は205名という事だが、会場は随分大勢の人達で賑わっている。

 富士見中央公園(スタート会場受付)

 暑かったのでこんな格好で歩きます。

 

 市長さんを始め、何人もの人の挨拶が続き、正直(長~ぇなあ)と思うが、この人達のお蔭で開催できるのだから野暮な事は言うまい。そして午前10時、スタッフに人達に見送られ会場をスタートした。

 同 上(市長さんのあいさつ)

 スタッフに見送られ出発

 タイムを争うのでは無く完歩する事が、この大会の主旨であり目的だ。だからランニングとストックの使用は禁止されている。とはいえ一斉にスタートすると人間心理として競争心が働き急ぎ足になる。

 富士見中央公園を出発

 無事に此処へ戻って来れるだろうか?

 最初は200余名の大きな塊だった集団が、交差点の赤信号で徐々に分断されて行く。東武東上線の若葉駅を通り抜け、関越道の高架下を潜って国道407号を越える。この辺は私にとって見慣れた街並みだが、こうして歩くと何だか新鮮に見える。

 若葉駅を通過(道行く人々が何事かと見ている。)

 鶴ヶ島市から日高市に入り、長閑な田舎道を歩いて第1チェックポイント(CP)の日高市役所(9.88km地点)に着いたのはAM11時47分頃、隣町なのに初めて訪れた市役所は中々立派な庁舎だった。この辺までは余裕の歩きです。

 日高市役所前の第1CP

 しかし10キロを過ぎると、足の筋肉にだんだん強張りを感じ始める。日高から越生町に向かう県道は車の往来も激しいので、そんな事でも気を使う。この辺りから参加者の集団がバラけてきて、前後にパラパラと人がいる感じになってくる。やがて越生町に入り、越生駅の傍を抜けて第2CPの越生町役場(18.60km)に着いた。此処では食料や飲み物の提供があり大いに助かった。特に名物の梅干しが美味でした。

 日高市の高麗川橋から高麗川

 生越町内に入る。

 生越町役場(第2CP)

 町役場を出発すると、少し先で折り返しとなり、その後は越辺川の川沿いを下流に向かって歩いて行く。先の大雨で越辺川の河川敷もだいぶ荒れているようだが、住宅地への浸水は無かったみたいで支障なく歩く事ができた。

 越辺川の流れ(越生町)

 やがて越生大橋の所で右折して、その後は広いバイパス道を歩いて第3CPの毛呂山町役場(24.28km)に着いた。此処でも飲食物の提供を受け、スポーツ飲料の補給が一番ありがたかった。

 毛呂山町役場(第3CP)

 町役場を出ると、しばらくは県道バイパスを南下し、その後左折して毛呂山町の新しき村へ向かう。新しき村を過ぎると田畑や森の中池の畔など複雑な小道を進んで行く。

 新しき村を過ぎて田んぼの中を行く。

 やがて高麗川に架かる天神橋を越え、その後は高麗川沿いに下流へと降って行く。県道に架かる万年橋の下を潜ると、今は泥に埋まっている私がいつもプレーしていたテニスコートになる。

 天神橋

 コース沿いに設置された目印の旗

 コース沿いの矢印(夜間はこれらの目印が頼りになった。)

 万年橋手前

 いつもプレーしている鶴舞テニスコート横

 その後は河川敷の堤防の上を歩いて行く。関越道が交差する辺りの堤防の低い箇所では空気で膨らませた防水壁が設置されていた。この辺りでは足の裏が熱くて違和感があり豆ができつつあるようだ。まだ三分の一程の距離なのにズッシリと疲労感も有り、高麗川橋傍の日帰り温泉「ふるさと湯」を見た時は、「歩くの止めてお風呂に入り、生ビールが飲むてぇー」と一瞬思った。

 関越道手前付近の仮設防水壁

 坂戸市ふるさとの湯

 高麗川橋から右折して混み合う坂戸市街地の県道を歩いて夕闇迫る午後5時前、第4CPの坂戸市役所(38.56km)に着いた。此処では靴を脱いで休んだが、熱った足に冷たい夕風が心地よかった。

 坂戸市役所の第4CP

 ここら辺りでは歩いてる人も完全にパラパラ状態の感じだが、実は越生町役場を過ぎた辺りから私と前後して歩く気になっている高齢男性の参加者がいた。その人は随分小柄で、右へ身体を傾け変なフォームで歩いているがとに角脚が速い。

 しかし私は最初彼を侮っていて、こんなフォームじゃ大して続かないだろうと、意地になって彼の先を歩いたが、執拗に私の後を追いてくる。そして坂戸市街地に入った頃には、アッサリと先行されてしまった。

 坂戸市役所に着いた時、「いいペースメーカーになってくれてありがとう。」とその男性に声を掛けられた。あまりにも人間離れした人なので、「失礼ですがお幾つですか?」と訊ねると何と78歳、塩田忠市さんという方で、こんなウォーキングイベントは何度も経験があると言う。

 「イヤア~世の中には凄い人が居るもんだ。」・・・と驚かされたところで、この後の話は次回のブログにて掲載します。

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鶴ヶ島100キロウォーク完歩

2019年10月27日 | マラソン

 10月27日(日)

 若い頃はフルマラソンや70キロ走などにチャレンジしたもんですが、100キロの距離を一昼夜かけて歩き通すのは過去にやった体験が無く、自分でもどうなる事か大きな不安がありました。

 一昨日の大雨とうって変わり、昨日は穏やかな天気に恵まれて午前10時に、鶴ヶ島市の富士見中央公園を出発しました。日高市や越生町、毛呂山町など近隣の街を巡り歩いて夕闇迫る坂戸市役所のチェックポイントに到着、もう脚の筋肉は十分に強張っているのにこの時点でまだ三分の一の距離、果たして完歩できるのか不安が募ります。

 これ以降は夜間歩行となりました。定年になって規則正しい生活で久しく徹夜などした事は無く、睡魔に襲われるのではと思ったのですが、足を動かし血液を活発に循環させている限り、全く眠くなる事はありませんでした。

 川越市役所に着いた時点で、残りは23キロ、何とか完歩の目途がついた。但し足の筋肉はカチカチで、座り込んだら立ち上がるのでさへ容易じゃない。筋肉がストライキを起さぬ事を祈るような思いで歩いて最後のチャックポイント、鶴ヶ島市役所に到着、最後の記帳をしてまだ明けやらぬゴールの富士見公園に戻ってきました。

 スタートからの所要時間は19時間22分で、自分が予想していたよりは良いタイムでした。しかし我が家へ戻ってお風呂に入った時は、筋肉痛で身体は思う様に動かせず要介護老人状態、足の裏は豆の大豊作で痛くてたまらない。お尻は切れ痔になったんじゃと思う程ヒリヒリする。とに角身体がガタガタで、100キロウォーク何て二度とやるもんじゃないと痛感しました。

尚、ウォーキングの詳細やエピソードなどは、後日のブログでご紹介したいと思います。

 富士見中央公園にゴール

 チェックポイント

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MGCレース、男子は設楽悠太選手に優勝して欲しかった。

2019年09月17日 | マラソン

 9月17日(火)

 来年の東京五輪マラソン代表を決定するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が先日都内で開催された。マラソンが大好きな私は、ワクワクしながらテレビ中継を観た。

 レースは、代表一発決定の緊張感がスタート前から漲っていた。結局男子は終盤の凄まじいつばぜり合いから抜け出して、ダークホースの中村匠吾選手が優勝し、女子では若手のホープ、前田穂南選手が中盤から圧巻の独走で優勝を果たした。

 埼玉県民の私としては、37キロ地点まで独走を続けた寄居町出身の設楽悠太選手にぜひ勝利して欲しかったが、残り5キロの距離が及ばなかった。マラソンは長距離を走り続けるだけの単調な競技だが、これ程「死力を尽くす」という言葉が似合う過酷なスポーツも無い。だからこそ観る人に深い感動を与え人気があるのだろう。

 来年の東京五輪本番では、高温多湿のマラソンが予想されそうだ。これはスピードに劣る日本選手にとってこれはは有利な条件です。代表選手の皆さんにはベストを尽くしてもらい、新国立競技場のメーンポールに日の丸が揚がれば感動の一日となるでしょう。

 37キロ地点まで独走した設楽悠太選手

 女子優勝の前田穂南選手

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