5月22日(土) 天気=晴れ
06:38林道奥→ 06:44登山口→07:24~29金ピラ峠→ 07:55~08:28蓬莱山→ 08:46金ピラ峠→09:12登山口→ 09:15林道奥
昨夜泊った「道の駅びわ湖大橋米プラザ」は、景色はいいし施設は充実してるし近くにはコンビニもあって車中泊場所としてはとても快適だった。「長時間の駐車はご遠慮ください。」と看板に書かれていたが、多くの車が一夜を明かしていた。
夜が明けるとともに道の駅を出発し、近くのコンビニで食事を済まして蓬莱山へ向かう。登山口のびわ湖バレイロープウェー付近まで早々と着いたのだが、ロープウェー山麓駅駐車場へ通ずる車道がゲートで遮断されている。ロープウェーの営業時間まで開けないようだ。こんな所で時間を無駄にするのも嫌なので、地図を広げて他に登山道は無いか確認するとロープウェーの南側に林道を経由して蓬莱山へ登る道があったので、直ちにその林道へと車を走らせた。
集落の間を抜け沢沿いに狭い林道を遡る。最初は舗装された程度の良い道だったが奥へ進むにつれダートの荒れた道に変り、いよいよ行き詰った所で車を停めた。我々が着いた直後に1台の軽自動車がやってきた。中から出てきたのは若い一人の女性で岐阜県から来たと言う。「こんな道を走る何て勇気があるねぇ。」と言葉を掛けると、「岐阜県の山はこれより悪い道が沢山ありますから。」と応えた。
蓬莱山登山口
車を停めた場所から蓬莱山の登山口までは僅かな距離で、岐阜の彼女は登山口まで我々と一緒に来ると、「それじゃ」と言って、スタスタ登って行った。車で標高差を稼いだお蔭で山頂までそう遠くないから、我々はノンビリと登って行く。
金ピラ峠へ向かう登山道
植林帯の道は花も少なく静寂な雰囲気だけが心地よい。ジグザグを繰返して登って行くと、尾根近しの雰囲気になりやがて金ピラ峠に着いた。ロープウェー山麓駅からの登山道がここで合流している。当初の予定は、この道を登るはずだったのだが。
金ピラ峠
峠から陽射しの差す明るい道に変った。崩壊地の縁を通り、一箇所急な所はロープを伝って登りチラホラとツツジも咲く緩やかな道になった。登山口で別れた岐阜の彼女が、山頂をタッチして早々と戻って来た。彼女も日本三百名山を目指しているそうで流石に健脚だ。
ロープを張った急登箇所
ツツジ咲く登山道
彼女と別れしばらく進むと金網があり、その切れ間を抜けると蓬莱山の山頂部一帯を占めるびわ湖バレイスキー場のゲレンデだった。芝生のゲレンデを僅かに登り、リフト山頂駅の傍の蓬莱山(1174m)に到着した。
金網の切れ間を抜けてゲレンデへ
蓬莱山山頂
山頂は草地の広々とした所で、スキー場の施設が点在しているから深山の趣が全く無い。高原の公園に迷い込んだような気分、救いはロープウェーがまだ運行前で誰一人居らず我々夫婦で山頂を独占している事だ。
山頂の風景
山頂のハンモックで一休み
山頂から琵琶湖方面
山頂から比叡山方面
遮るものの無い360度の展望なので山頂からの眺めは良い。北は武奈ヶ岳等比良山系の山々、南は比叡山等京都郊外の山々、そして東側は海のような琵琶湖の湖面が広がる。昨日と同様大気の透明度が低いので、霞が掛かった風景なのが残念だけど。
びわ湖バレイスキー場ゲレンデと中央奥にロープウェー山頂駅
故障中の双眼望遠鏡があったので、金を入れずに覗くと遠くの景色が見えた。武奈ヶ岳にレンズを向けると単独の人が山頂で休んでいるのが見えた。大きいだけあって驚くべき性能、一寸得した気分になった。
山頂から武奈ヶ岳方面(中央奥の山)
30分程の滞在で山頂を後にし金網の切れ間を通過して来た道を降って行く。歩き易い道なので、1時間も掛からす登山口へ戻って来た。車で山麓へ降って行く途中、トレイルランのスタイルで登って来る5~6名の若者達とすれ違った。我々は標高の半分程を車で登っているので、彼等に一寸引け目を感じた。
林道奥の駐車場所
山麓のJR蓬莱駅から望む蓬莱山(中央奥)
これで関西地方の三百名山は全て登頂した。後は北陸地方の5座と尾瀬の景鶴山を残すのみとなった。北陸の山々は今年の秋に登る予定なので、景鶴山が最後の山頂になるだろう。雪が積もり固まった時しか登れないから来年はどうか尾瀬の山々にソコソコの雪が降理積もって欲しいものだ。