12月7日(水) 大菩薩、恩若ノ峰~源次郎岳 天気=晴れ
07:31塩山駅→ 08:00~20登山道入口→ 09:07~21恩若ノ峰→ 10:36作業道(左)入口→ 11:10~38源次郎岳→ 11:51~551530m峰→ 12:08~22林道出合(自転車残置場所)→(自転車)→12:54甲斐大和駅
塩山市の東に位置する恩若ノ峰から源次郎岳にかけての尾根コースは、昭文社の登山地図では「道形は認められるがヤブうるさい。道標殆んど無く判断力を要す。」と記されている。でもインターネットで検索するとかなり歩かれており、ルートもそんなに困難では無さそうなので出掛けてみた。
早朝割引が効く4時前に圏央鶴ヶ島ICから圏央道に入る。談合坂SAで朝食を取り勝沼ICで下りる。30分程掛けて日川渓谷の奥にある嵯峨塩温泉の更に奥、嵯峨潮深沢林道の源次郎岳下山口に持参した折畳み自転車を残置する。再びJR甲斐大和駅側のセブンイレブンまで戻り、此処のパーキングに車を駐車する。黙って駐車するのは申し訳ないので罪滅ぼしにお茶を購入する。甲斐大和駅からJR電車に乗って二駅先の塩山駅で下車、簡素な佇まいの駅前には大菩薩峠行きのバスが1台停車しており、ハイカーらしき数名の乗客がいた。
準備を整えると駅から東に見える恩若ノ峰へ向け歩き始める。笛吹川支流に架かる橋を渡って20分ほどで国道級の広域農道に着いた。背後には南アルプスの白根三山が雪を被って真白に見える。「文殊院→」と記された標識に従い葡萄畑の拡がる坂道を登って行く。恩若ノ峰への案内標識は皆無だが、日川警察署が張った熊注意の標示板が登山ルートだと教えてくれている。
広域農道から塩山市街
熊の注意情報標示板
葡萄畑の中の急坂を登って行く。畑の番犬どもがワンワン吠え立てる。つき当たりで左折して進むと車道が分岐しておりその間に登山道らしき道形がある。右折して車道を詰めたが、ヤブに覆われた道はその先で途切れており、どうも先程の分岐にあった登山道が正解のようだ。引き返してその道を登って行く。
登山道入口
道は細々と続いて確実に高度を上げて行く。尾根に達してからは落葉の中に、迷うことなく道は続いている。山頂間近になると道案内のテープや標示板が増えてきた。そして木立に囲まれた恩若ノ峰(983m)に着いた。山名を記した小さな木製プレートが1枚あるだけの山頂は静まり返り展望は全く無い。
恩若ノ峰山頂
此処でお茶とパンだけ食べて山頂を後にする。源次郎岳へ向う尾根道は、目印のテープ等が随所にあるので、尾根の分岐で一度躊躇した他は迷う所は無かった。最初はピークを巻くアップダウンの少ない歩き易い道だったが、徐々にキツイ登りが増えてきた。ズーッと樹林帯なので展望は効かないが、木々は殆んど落葉しており明るい尾根道だ。
源次郎岳へ向う尾根道
登山道から源次郎岳
変り映えのしない道を1時間余登ると左右に作業道の分岐が現れた。ロープで遮られているので道を誤る心配はない。その先で源次郎岳が姿を現した。随分高く急に見える。一旦鞍部に降っていよいよ山頂へ向け最後の登り、実に急傾斜で途中に張られたロープ等に助けられながら登って行く。左手の樹間越しには大菩薩嶺や奥秩父の雁坂峠等を見る事ができる。急登が尽きた疎林の台地が源次郎岳(1477m)だった。行く手が更に高く見えるので標識が無ければ、此処が山頂とは思えない。
源次郎岳山頂
木々が点在する山頂からの展望はあまり良いとは言えないが、全て落葉した今は樹間越しに富士山を始め奥秩父や大菩薩の山々が指呼できる。山頂の一角で初めてゆっくり食事をとる。明るい日差しの中でノンビリできるのは何とも心地よい。
食事を終えると山頂を後にする。一度降って登り返していると単独の中年男性がやって来た。お互い会釈だけしてすれ違う。登り着いたピークは地図に名は無いが、1530m程の標高で本日の最高地点です。此処からは明るい木立の中の笹原に刻まれた道を緩やかに降って行き、13分程で自転車を残置している林道に降立った。
源次郎岳からの下山道
下山口の嵯峨塩深沢林道
早速自転車を組み立てると、後は自転車が引力に引かれてグングン降って行く。実に壮快だ。山歩きも楽しいけれど、自転車のダウンヒルも楽しくて病みつきになりそうです。心配なのはブレーキで、多用し過ぎるから一寸効きが甘くなってきた。帰ったら自転車ショップで点検してもらおう。
車を停めてある甲斐大和には30分程で着いた。これを歩けばコースタイムが3時間45分程もあるから自転車の威力は絶大です。早い時間に下山できたので帰りは高速料金節約のため、一般道を通って夕刻我家に帰着した。