Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

スーパーボランティア尾畠春夫さん再び参上

2019年08月30日 | 日記

 8月30日(金)

 災害が発生すれば被災地へ月光仮面(古いなあ~)のように現れて、困った人を助けるスーパーボランティア尾畠春夫さんは、私が最も尊敬する日本人の一人だ。

 その尾畠さん最近見掛けないなあと思っていたら、先日北九州地方を襲った水害の被災地へ久々に現れて、元気にボランティア活動を励む姿がテレビに映っていた。

 頭にねじり鉢巻きで、ヤンチャ坊主がそのままお爺ちゃんになったような尾畠春夫さん。高齢化社会で年寄りが何かと迷惑がられる世の中だけど、そんな我々老人にとっても尾畠さんは希望の星だ。

 これからもボランティア界の星となって末永く活動し、被災した人々の暗い心と絶望を勇気づけて欲しいものだと思います。厚かましい世間の権力猛者と違い無欲の彼は辞退するだろうけど、私的には尾畠さんが断トツの国民栄誉賞第1候補です。

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北アルプス裏銀座縦走4日目(詳細)

2019年08月29日 | 山歩き

8月21日(水)      天気=

鏡平山荘~左俣谷~新穂高温泉

05:33鏡平山荘→ 06:37イタドリ原→ 07:09秩父沢→ 07:56~08:03林道出合→ 08:19~27ワサビ平小屋→ 08:47中崎橋→ 09:25新穂高温泉

 

 登山最終日の朝も、小雨混じりの天気で迎えた。今日は新穂高温泉まで降るだけなので、気分的は随分楽だ。雨に濡れた登山道は滑りやすく、転ばぬよう慎重に降って行く。

 朝の鏡池

 連日の雨で登山道を横切る沢が増水して渡れなくなるのではと心配だったが、中間地点にある一番大きな秩父沢でもそれ程の増水は無かったので、支障無く渡る事ができた。

 増水した沢を横切る。

 秩父沢

 こんな天気でも多くの人達が登って来る。大きなザックを背負った山岳部の高校生集団が、雨に打たれながら列をなして登って来る。今日は双六小屋のテント場まで行くのだろうか、重い荷に耐えて黙々と歩く若者達の姿にチョット感動した。

 眼下に左俣谷の林道が見えた。

 ひたすら降って行くと眼下に左俣谷の河原と林道が見え、やがて緩やかな道となり、左俣林道の合流地点へ降り立った。此処からは林道歩きなので、暑苦しい雨具を脱いで傘を差して降って行く。

 左俣林道との合流地点  

 合流地点から15分程でワサビ平小屋に着き一息入れる。ここは食堂も併設された立派な山小屋で、行き交う何組かのグループが休憩していた。ワサビ平小屋を過ぎても単調な林道歩きが続く。

 わさび平小屋 

 去年降り立った笠新道の登山口を通過し、中崎橋を渡ると峻険な笠ヶ岳の穴毛谷が右手に見えてくる。やがて新穂高温泉の建物が見えてきて、林道を遮断するゲートを通過して橋を渡ると新穂高温泉のロープウェー駅だった。

 笠新道の登山口

 左俣林道入口ゲートを通過

 新穂高温泉ロープウェー駅

 バス停の時刻表を見ると松本駅行きバスの発車は2時間後で、それまでの待ち時間は駅内の売店や食堂をブラブラして時間をつぶした。11時30分発のバスに乗り、2時間かけて松本駅前に着き、松本駅からJRで車を駐車している穂高駅に向かった。

 車に乗ると安曇野市内に在る「ヴィレッジ安曇野」で入浴し、山の疲れと汚れを癒した。此処は公共の温泉宿で大人450円とリーズナブルな料金、施設も綺麗で居心地の良い温泉だった。その後安曇野インターから関越道を経由して帰宅の途につき、午後7時過ぎに五日ぶりの我が家へ戻った。

 40年ぶりの裏銀座縦走は天候不順でロクに景色も見えず、印象の薄いものだったが、アラセブンの老夫婦が北アルプスを代表するロングコースを歩き通せたという点で、ソコソコの達成感を感じています。

 こんな元気な年寄夫婦ですが、どこかの健康食品会社のテレビCMにでも使ってもらえないものでしょうか。ギャラは冒険家、三浦雄一郎氏の百分の一くらいでもけっこうですから。

 

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北アルプス裏銀座縦走3日目(詳細)

2019年08月27日 | 山歩き

 8月20日(火)      天気=曇り後雨

水晶小屋~鷲羽岳~双六小屋~鏡平山荘

05:25水晶小屋→ 05:55ワリモ北分岐→ 06:17ワリモ岳→ 06:50~07:00鷲羽岳→ 07:46~08:00三俣山荘→ 08:45三俣蓮華岳下分岐→ 10:03双六岳下分岐→ 10:20~26双六小屋→ 11:27~35弓折乗越分岐→ 12:10鏡平山荘

 

 早朝5時半頃に水晶小屋を出発する。辺りは白い霧に覆われ、チョット一突きすれば雨が降り始めそうな天気だ。歩き始めると道沿いに、雷鳥のカップルと遭遇する。視界の効かぬこんな天気の方が、天敵の眼を逃れて彼らにとって安全なんだろう。

 出会った雷鳥

 ワリモ乗越への降り

 小屋からワリモ乗越まで降り、池塘の横を通ってワリモ岳へ登り返す。途中で道が左右に分岐する。右は雲の平方面への道で、我々は左へ曲がってワリモ岳へ向かう。

 乗越からワリモ岳分岐への道

 ワリモ北分岐

 分岐から急登の道となりジグザグを繰返して登って行くと、ワリモ岳(2888m)の山頂直下に達した。登山道から数分登ってワリモ岳山頂までピストンしたが、山頂標識らしきものは見当たらなかった。

 ワリモ岳への登り

 ワリモ岳最高地点

 ワリモ岳から岩っぽい道を少し降って、鞍部から急坂をしばらく登ると、やがて鷲羽岳(2924m)に到着した。流石に百名山だけあって、こちらの山頂には立派な山頂標識が立っていた。

 ワリモ岳のトラバース地点

 鷲羽岳山頂

 周囲を白いガスが覆い何の展望も無いので、10分程の休憩で山頂を後にする。三俣山荘まで標高差400mの降りは、視界が効かぬせいもあってヤケに長く感じられた。

 鷲羽岳から三俣山荘への降り

 鷲羽岳から45分程で、広々とした尾根の鞍部に建つ三俣山荘へ降り着いた。三俣山荘は評判の良い山小屋で、昨日ここまで来ていたら快適な一夜を過ごせただろうと思えば一寸残念だ。

 三俣山荘

 山荘に着いた頃から満を持していたように、雨が降り始めそれは瞬く間に強い本降りとなった。雨具を着込んで早々に双六小屋へ向け出発する。山荘から三俣蓮華岳へは雨風に打たれながらの登りとなった。

 三俣蓮華岳への登り(道が小川になっている。)

 天気が良ければ三俣蓮華岳から稜線伝いに双六岳を経由して歩くつもりだったが、この天気で稜線歩きは困難なので、山腹の巻き道を進んで行く。晴れていれば美しい高山植物の群落を愛でながらの楽しい道程だが、そんな余裕は無く足を止める事も休憩する事もできず、ひたすら雨風に耐えながら進むしかない。

 双六小屋への道

 ウンザリしながら歩いて行くと、やっと双六岳直下の分岐が見えホッと安堵する。分岐から10分程降れば双六池の畔に建つ双六小屋で、小屋の中へ入って身体を休める。

 双六岳下の分岐

 眼下に双六小屋が見えた。

 双六小屋

 相変わらず雨風強く、此処で泊りたい気分もあったが時間はまだ10時過ぎだ。妻に訊ねると「明日の事を考えて鏡平山荘まで行こうよ。」と力強い言葉が返ってきたので、先へ進む事にした。

 小屋から向かい風に逆らいながら双六池の横を通り、白い霧に覆われた登山道を進んで行く。やがて笠ヶ岳へ向かう尾根に達すると、雨風が弱まってきた感じがする。二人とも靴底は水浸し状態で、気持ち悪いけれど我慢して歩き続けるしかない。

 鏡平山荘へ向かう登山道

 双六小屋から約1時間で弓折乗越へ着いた。此処を直進すれば笠ヶ岳への道で、我々は左に曲って鏡平山荘への下山道に入る。この道は人気コースのせいか、こんな天気でも登山者が次々と登って来る。

 弓折乗越

 乗越からよく整備された道を30分余降ると、霧に覆われた池塘に着き、その畔に建つ鏡平山荘へ到着した。ここは何年か前にも泊ったが、設備が充実して従業員の応接も良くとても快適な山小屋だ。ずぶ濡れの装具を全て乾燥室に干し、乾いた衣服に着替えると天国へ辿り着いたような思いがする。

 鏡平山荘

 午後になると、朝からの雨も上がりだんだん天気が良くなってきた。山荘近くに佇む鏡池から眺める槍穂高連峰は有名な撮影スポットなので、池まで行ってみると山々に纏わる雲が徐々に剥がれて、槍穂高稜線の鋭い山容が見えてきた。

 鏡池から穂高連峰

 鏡池から槍ヶ岳(左の尖峰)

 夕日に映える槍ヶ岳

 夕刻頃の槍穂高連峰

 雨風に散々祟られた一日だったので、こんな景色に出会えるとは思いもしなかった。苦労して此処まで来た甲斐があったというものです。40年ぶりの裏銀座コースは天気に恵まれなかったものの、終わり良ければ全て良しです。

 

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北アルプス裏銀座縦走2日目(詳細)

2019年08月25日 | 山歩き

 8月19日(月)      天気=晴れ後雨

烏帽子小屋~野口五郎岳~水晶小屋

05:55烏帽子小屋→ 07:25三ツ岳→ 08:38~57野口五郎小屋→ 09:13~19野口五郎岳→ 09:53~10:02真砂分岐→ 12:13水晶小屋

 

 芳しく無い天気予報だったが、青空が広がる気持ちの良い朝を迎えた。天気が良いとヤル気も出てくる。今日一日何とか持ってくれればと思いつつ烏帽子小屋を出発した。

 烏帽子小屋から三ツ岳方面

 歩き始めてすぐにヒョウタン池があり、その周りはテント場になっている。テント場を過ぎると平坦な砂礫の道を歩いて行く。高瀬ダムの堰堤が左手眼下に見え、大声を出せば聞こえそうな近さに思える。

 ヒョウタン池

 眼下に高瀬ダム

 やがて三ツ岳に向かって緩やかに登って行く。道沿いにはコマクサの花も咲いており、気持ちの良い道が続く。道はだんだん急登に変り、三ツ岳前衛のピークに達し来た道を振り返ると、青い屋根の烏帽子小屋が見え、ゴミを燃やす白い煙が上がっていた。

 三ツ岳への登り(左が三ツ岳、右奥が西峰)

 前衛ピークから三ツ岳(2645m)の山頂脇をトラバースし、僅かな登りで三ツ岳西峰に着き一息入れる。ここから行く手を見ると、野口五郎岳へ緩やかな尾根が続いている。

 三ツ岳西峰山頂(右奥の山は水晶岳)

 山頂から東沢谷を挟んで赤牛岳

 山頂から野口五郎岳方面

 岩稜や砂礫が織り交ざる変化の多い道を1時間程進むと岩肌に「小屋まで500m」と書かれており、小さなピークを越えてしばらく歩くと野口五郎岳の建物が見えた。

 野口五郎小屋

 野口五郎小屋は裏銀座縦走路のオアシスみたいな存在で、多くの登山者が憩っていた。私も500円のポカリスエットを買って喉を潤した。小屋から砂礫の道を15分程登って野口五郎岳(2925m)に着いた。

 野口五郎岳への登り

 野口五郎岳山頂

 広々とした山頂からは360度の眺め、この山も日本三百名山の一つで標高も3千m近い高峰なのだが、登山者には縦走路の単なる通過点位にしか思われていないようだ。魅力に欠けるのは、茫洋として見栄えのしない山容からだろうか。

 山頂から真砂岳方面

 野口五郎岳を後にすると、真砂岳の西斜面を巻き気味に降って行く。野口五郎岳から30分余で真砂岳直下の真砂分岐に着く。此処から高瀬川へ降る道が左へ分岐している。

 真砂分岐への降りから水晶岳方面

 真砂分岐付近(正面の山は真砂岳、高瀬川へ降る道が山腹のを右に分岐している。)

 分岐からは岩稜や岩屑の歩き難い道が続く。天気は降り坂で稜線を雲が覆うようになってきた。急坂を降った鞍部の東沢乗越に着き、一息入れてここから水晶小屋へ向かって岩尾根の急登になる。乗越から登り始めた途端、ポツポツと雨が降り始め、その後本降りの雨となった。

 登山道から野口五郎岳(左奥)と真砂岳(右)

 慌てて雨具を着込み俯いて黙々と岩尾根を登って行く。やがて水晶岳から鷲羽岳へ続く稜線に達し、尾根上に建つ水晶小屋へ着いた。時間はまだお昼過ぎだし、予定では三俣山荘まで行く事になっていたが、雨は風を伴い増々強くなってきている。もうこれ以上歩く気力は無くなり、水晶小屋へ泊る事に決めた。

 東沢乗越から岩尾根の登り

 雨の中の急登

 小さな水晶小屋にはその後登山者が続々と詰めかけて、けっこうな混み合いとなった。でも手足を広げて寝られるスペースを確保できただけマシだった。小屋の人の話だと昨日はもっと酷くて、客室が足らずに食堂へ布団を並べて寝た人も居たそうだ。

 水晶小屋

 乾いた服に着替え休憩スペースで小屋の衛星テレビを見ていると、この辺りの天気予報は明日以降もズーッと傘マークが続いている。せっかく台風一過の好天を狙って来たのに、これじゃ思惑違いもいいところだ。

でも此処まで来たらもう戻る事はできず、新穂高温泉まで歩き通すしかない。それ程酷い天気にならぬ事を願いつつ、ビールを飲みながら午後の合間を過ごした。

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北アルプス裏銀座縦走1日目(詳細)

2019年08月23日 | 山歩き

8月18日(日)      天気=晴れ後曇り

高瀬ダム~烏帽子岳~烏帽子小屋

07:57高瀬ダム→ 08:03~101濁沢キャンプ地→ 08:20~26ブナ立て尾根登山口→ 09:28権太落とし→ 11:23~30三角点→ 12:49~13:10烏帽子小屋→ 13:45~14:00烏帽子岳→ 14:38烏帽子小屋

 

 私が最初に裏銀座コースを縦走したのは40年以上昔の話です。あの頃はまだ山を始めたばかりで、職場の仲間のI君とA君を誘って烏帽子岳から笠ヶ岳まで縦走したのだが、初心者ばかりの3人で良くも歩けたもんだと今では懐かしい。

 長い前置きになったが、昨夜車中泊した梓川サービスエリアからJR穂高駅へ行き、駅から歩いて5分程の所に在る登山者用無料駐車場に車を停めた。その後列車で信濃大町駅まで行って、 駅前からタクシーで登山口の高瀬ダムへ向かった。

 タクシー代は¥8,300円で、道中運転手さんがよもやま話に「先週は天気が良くて、沢山登山者が来てくれましたけど、韓国の人は随分減りましたね。でもあの人達は大声で煩いし、来てくれない方がいいですよ。」何て話もしていた。私も昔、白馬岳のテント場に泊った時、隣に韓国人パーティがテントを張り夜中まで煩かったので、運転手さんの気持ちがチョットは判る。

 登山口の高瀬ダム堰堤上

 タクシーは、駅から30分足らずで高瀬ダムの堰堤上へ着いた。堰堤上には若い二人組の男性が先着していたが、サッサと準備を終えアッいう間に居なくなった。我々も準備を終えると彼らの後を追うように出発する。

 堰堤を渡ると直ぐに長さ400m程のトンネルを通過する。トンネル内は蛍光灯の灯りでヘッドライトを出す事も無かった。トンネルを抜けると、不動沢に架かる吊橋を渡る。吊橋を渡った所には、濁沢キャンプ場が在る。粗末な簡易トイレがあるだけの侘しいテント場で、こんな所でテントを張る人が居るのだろうか。

 不動沢の吊橋

 濁沢キャンプ場

 キャンプ場から5分程で濁沢に架かる丸木橋を渡る。手摺の無い橋は雨の時など滑りそうで渡るのがチョット恐い感じだ。橋を渡った先がブナ立て尾根コースの登山口で、此処から烏帽子小屋まで急登を登る。登山口傍の小沢から水が得られ、ブナ立て尾根コースで唯一の水場だ。

 濁沢の丸木橋

 濁沢の最下部の滝

 ブナ立て尾根登山口

 ブナ立て尾根は北アルプス三大急登の一つと言われ最初から階段状の急坂が続く。道はよく整備され歩き難くは無いものの、今朝は風も無く暑さが堪える。暑さに強く無い妻は足取りが少し重い。

 最初から階段が続く登山道

 

 数えきれぬ程ジグザグを繰り返し1時間程登ると「権太落とし」に着いた。昔権太という人物が此処から転落でもして、その名が付いたのだろうか。でも特に危険という場所でも無い。

 権太落し

 登山道の要所には数字を書いた標識があり、登るにつれ「8,7,6・・・」とだんだん減って行く。標高が高くなってくると、少しは風も吹いて暑さが凌げるようなってきた。権太落としから2時間程で黄色い標柱が建つ三角点ピークに着いた。此処まででブナ立て尾根コースの三分の二を登った事になるが、まだ先は長い。

 樹林越しに濁沢源頭部が見える。

 三角点ピーク

 三角点ピークからしばらく緩やかな道だったが、稜線が近づくにつれ再び急登になった。樹林越しに見えていた南沢岳から不動岳への稜線が同じ目線に見えた頃稜線に達し、程なく烏帽子小屋に到着した。

 登山道から不動岳方面

 

 烏帽子小屋は青いトタン屋根の木造で、昔の山小屋の風情が残る。料金は一泊二食で9千5百円で、他の北アルプスの山小屋と比べると若干安い。受付を済ますと、小屋で休んでると言う妻を残して単独で烏帽子岳へ向かう。

 烏帽子小屋

 小屋からも見えるピークは、「ニセ烏帽子」とも呼ばれる前烏帽子岳(2605m)で、その先に日本二百名山の一つ烏帽子岳が聳えている。槍ヶ岳を小粒にしたような、キリリとした山容だ。

 前烏帽子岳への登り

 

前烏帽子岳から烏帽子岳

 南沢岳へ向かう縦走路から左に曲り、鎖場やトラバースの有る岩稜をよじ登ると烏帽子岳(2628M)の山頂標識が立っていた。実際の最高地点は標識右手の岩塔で、此処へ達するには若干の勇気が要る。

 登山道分岐から烏帽子岳

 鎖場

 トラバース地点

 烏帽子岳の山頂標識

 最高地点の岩塔

 山頂からは北アルプスの山々の展望が良く、眼下には高瀬ダムの湖面が意外な近さで望まれた。20分程の滞在で山頂を後にし、来た道を戻る。烏帽子小屋は設備こそ古めかしいものの、従業員の応接が良く食事もソコソコに美味くて居心地の良い宿だった。衛星テレビが明日の天気を報じていたが、「曇り後雨」の予報で一寸気懸りだ。

 山頂から不動岳(中央手前)、七倉岳(右手前)方面

 山頂から前烏帽子岳(左手前)、三つ岳方面(右奥)

 烏帽子小屋に戻って来た。(奥のピークが前烏帽子岳)

 

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雨に祟られた北ア、裏銀座コース縦走登山

2019年08月21日 | 日記

 8月21日(水)

 北アルプス裏銀座コース縦走を終え、今夕我が家へ戻って来ました。今回は散々雨に祟られた山行でした。雨が降らなかったのは烏帽子小屋へ登った初日だけで、後の三日は雨具の手放せぬ山行となりました。特に水晶小屋から鏡平山荘へ向かった3日目は、雨風共に強く山小屋以外では休む事も足を止める事も出来ず、罰ゲームというか苦行のような歩きでした。

 それでも何とか計画通り高瀬ダムから新穂高温泉まで歩き通す事ができたので、楽しくは無かったけれど個人的には満足はしています。アンラッキーではあったけれど、過ぎてしまえばこれも又思い出深い山行に変るのではないでしょうか。

尚登山の詳細については、後日のブログにて記載します。

三俣山荘から双六小屋への縦走路を雨に打たれながら歩く。

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烏帽子小屋から水晶まで

2019年08月20日 | 山歩き
8月19日(月) 天気=晴れ後雨

朝6時烏帽子を出発する。思ったよりも天気が良く北アルプスの空は晴れ渡っていた。
野口五郎岳を越え裏銀座コースを縦走していたが、水晶小屋への登りで突然本降りの雨となった。
今日は三俣山荘まで歩く予定であったが、雨宿りに寄った水晶小屋で泊まる事にした。小さな小屋なので今夜はもの凄く込みそうです。
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ブナ立て尾根を登って烏帽子小屋まで

2019年08月19日 | 山歩き
8月18日(日) 天気=晴れ後曇り

車を穂高駅近く駐車場に停め、列車で信濃大町駅まで行って駅前からタクシーで登山口の高瀬ダムに入る。
ブナ立て尾根を登るのは久しぶりだ。道はよく整備されているものの、暑さと急登の連続にけっこう疲れました。以前は軽く登れた気がしたのに老化による体力低下でしょうか。
高瀬ダムから5時間かけて烏帽子小屋に到着した。午後は私一人で烏帽子岳まで往復、山頂は鋭い岩搭で中々スリルがありました。
烏帽子小屋は昔ながらの木造で風情ある山小屋です。明日天気が悪くなければ裏銀座コースを三俣山荘まで歩く予定です。予報はあまり良くないけれど、何とかもってくれればいいんですが。
尚、登山の詳細は後日のブログにて。
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今夜は梓川サービスエリアで車中泊

2019年08月17日 | 旅行
8月18日(土)
猛暑の埼玉を離れて、信州安曇野に来ています。昼間は暑くても、夕暮れ時の今は涼しい風が吹いてやっぱり信州は違います。
今夜は梓川サービスエリアに車中泊して、明日から北アルプスの裏銀座コースを縦走する予定です。
後は天気と体力次第、楽しい登山になってくれればいいんですけど。
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台風一過、お盆が終わり年金族の出番です。

2019年08月16日 | 日記

 8月16日(金)

 大型の台風10号がお盆休みの日本列島を直撃し、我が家のベランダでは今朝も強い風が吹き抜けている。故郷への帰省やレジャーを楽しんでた人達は、さぞや大変だったのではとお察し申し上げます。

 さてお盆休みが終わり現役世代の方々が日常生活へ戻り始めると、いよいよ我々年寄の・・イヤ「年金族」の出番です。行楽客が去り閑古鳥が鳴き始めた各地の名所や旧跡を訪れて、観光産業振興の為ドンドンお金を使いましょう。私も今週末辺りから北アルプス方面を訪れて、主に山岳関連産業テコ入れの為、微力を尽くしたいと思います。

 微力を尽くすと言っても、冥土への一里塚が見え始めた我々老夫婦が北アルプスの稜線歩きができるのも、ソロソロ限界のような気がします。我々の体力と年齢を考慮して、槍から薬師へ抜けるダイヤモンドコースを歩こうか、それとも烏帽子から槍へ向かう裏銀座コースを歩こうか期待と不安を織り交ぜて今思案中のところです。登山日和になるといいんですが。

日本海へ抜けた台風10号(大きな災害が無くて良かったです。)

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人類絶滅を心配する小学生の男の子

2019年08月14日 | 日記

 8月14日(水)

 先月の北海道旅行でドライブ中、何気なくNHKラジオの「子供電話相談室」を聴いていたら、小学生の男の子から電話があり、「昔、地球に大きな隕石が落ちて、恐竜が全滅したって聞いたんですけど、又同じものが落ちて来て人間が全滅する心配は無いんですか?」と質問していた。

 それに対して天文学者の先生は、「よ~く知ってるね~。そういう事が6千万年以上前にあったのは本当だけど、それは何百万年に一度位の低い確率なんだ。火山の大噴火や大地震何かに比べるとその割合はズーッと低いから、取りあえずそんなに心配する事は無いと思うよ。」と答えていた。

 その答えに納得したのか否かは判らぬけれど、男の子は「フーンわかりました。」と言って電話を切っていた。実はその心配事については、私も時折夜空を見仰げて気にしていた。

 先日恐竜博へ行った時も、恐竜が隕石落下で全滅した日の事が展示されていた。それは古代の地層の中に「K/Pg境界線」として隕石の堆積物が残されて、証明されているそうだ。天文学者の先生がおっしゃる様に、直径10キロ程の隕石が地球に落下する確率は非常に低いのだろうが決して零ではない。と言うより、いつの日か必ず起こる出来事と言った方が正しいように思う。

 

 

 次回その出来事が起こった時、人類がもし生存していれば恐竜達と同じように絶滅の道を辿るのだろうか。イヤ人類には叡智があり、天文学者の先生も「強力なミサイル爆弾をその隕石で爆発させ、軌道を修正させれば地球への直撃を免れる事ができる。」と話していた。

 人類が持つ最強力の爆弾と言えば「核兵器」しかない。地球平和の為の核兵器の全面禁止が声高に叫ばれる昨今、私も被爆国民の一人としては異議は無い。しかし隕石落下の危機に直面する未来の人類を思えば、超強力な核爆弾とロケットの開発・維持は、地球防衛の為必要不可欠な事と言えるのではないだろうか。

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北海道の観光地巡り

2019年08月12日 | 旅行

 先月の北海道ツアーでは山登りだけでなく、車でアチコチの観光地も巡ってきました。その距離は我家を出発して戻るまで約2300キロを超え、北海道の広さをたっぷり実感できるドライブでした。そんな観光地の数々をサラッと写真でご紹介したいと思います。

 

 

 新潟港を新日本海フェリーで出港 (7/18)

 

 日本海に沈む夕日 (7/18)

 石狩川河口(大河、石狩川が日本海に注ぐ所)(7/19)

上富良野町のラベンダー畑 (7/19)

 上富良野町、日の出山キャンプ場(中々便利で快適なキャンプ場です)(7/19)

 美瑛町の青池(何年か前にも来たが、青さが増している。)(7/20)

美瑛駅裏側の宿「丘の宿こえる」(レストランも併設した感じの良い宿だった)(7/20)

 美瑛町のお花畑ぜるぶの丘(富良野国道沿いにある人気の観光地) (7/21)

 旭川市内、常盤公園の池 (7/21)

 旭川市内を流れる石狩川 (7/21)

 旭川市内の壮大な北海道護国神社 (7/21)

 国道39号の最高地点、石北峠 (7/21)

 21日~22日宿泊した塩別つるつる温泉(リーズナブルで快適な宿でした) (7/21~22)

 美幌峠から屈斜路湖(この日は峠を吹く風が凍えるように冷たかった) (7/23)

 道の駅摩周温泉(道東観光の要所) (7/23)

 道の駅摩周温泉の向かいにあるいずみ食堂で食べたスープカレー(洒落た食堂でした)(7/23)

 中標津町の夢の国ビジターセンター(随分洒落た建物で中は子供達の学習施設です。)(7/23)

 中標津町の森林公園キャンプ場(とてもリーズナブル、この時期は閑散としておりました)(7/23)

 キャンプ場内を闊歩するエゾリス(至る処にいます) (7/23)

 知床半島、羅臼町の海岸 (7/24)

 羅臼の海岸からクナシリ島(7/24)

 知床半島羅臼側の車道終点、相泊集落(右端の青屋根は露天風呂) (7/24)

 羅臼町の宿サライ(西遊旅行社が経営する外国人の利用が多い人気の宿です)(7/24)

 サライでニマさんと再会(ニマさんにはシェルパ頭として昨秋のカラパタールトレッキングでお世話になった。彼は夏の期間だけ、ここで働いているようです)(7/24)

 霧の中の知床峠(此処は2度目だが、前回もこんな天気だった) (7/25)

 ウトロビジターセンター近くにあるプレペの滝(海に流れ落る滝) (7/25)

 プレペの滝近くでエゾ鹿と遭遇(一瞬熊かと思いビックリ、何年か前友人のH氏がこの辺で熊と遭遇していた。) (7/25)

 知床ウトロの道の駅うとろ・シリエスク (7/25)

 道の駅のレストランで食べた日替わり煮魚定食(魚はソイで極めて美味だった)(7/25)

 ウトロの知床国設野営場(リーズナブルでマアマアの居心地だったが、管理人のオヤジが不愛想)(7/25)

 オロロン岩からウトロ港の眺め(此処から知床岬への観光船に乗りたかったが、高波の為2日間とも欠航)(7/26)

 知床五湖(凄い人気で、全部巡るコース4時間待ちだった) (7/26)

 浜小清水の原生花園(花はあまり咲いておらずどうという事は無かった) (7/26)

 網走駅(高倉健の網走番外地を思い出す) (7/26)

 網走市の流氷祭り(障害者団体を先頭に、踊りの行列が交差する盛大なお祭りだった)(7/26)

 展望台から士別町の街並み(左の水色はローラースキー場) (7/27)

 廃線跡の相生駅舎を利用した食堂(道の駅あいおいに隣接している) (7/27)

 阿寒湖畔と奥には去年登った雄阿寒岳 (7/27)

 士幌町の道の駅ピア21しほろ(何年か前にもここで車中泊したが、その後場所が変りモダンな施設になっていた)(7/27)

 車中泊の様子(車中泊の準備をしていたら、何処かで見たような女性と目が合って、「川越から来たんですか?」と声を掛けられた。女性は国会議員の自民党、橋本聖子さんだった。そして私のTシャツを見て、小川和紙マラソンのですね。私あの大会にゲストで行った事があるんですよ」と話してくれた。どうも参議院選挙の御礼挨拶で来ていたようだ。とても気さくで感じの良い人だった。私の選挙区だったら絶対入れてあげるのに) (7/27)

 扇が原展望台(然別湖へ向かう途中にあり、十勝平野や日高山脈の大展望があるはずだが、霞んで殆ど見えなかった) (7/28)

 然別湖畔温泉(観光遊覧船の発着場) (7/28)

 十勝幕別温泉のホテルから帯広市街地 (7/28)

 帯広市内にあるお菓子の名店、六花亭 (7/29)

 道の駅マオイの丘公園の展望台から長沼町の牧場風景 (7/29)

 積丹半島突端の神威岬(風の強い所で外国人観光客が大勢押し寄せていた) (7/30)

 神威岬近くの活魚料理店、新生(観光客を中心に人気の店) (7/30)

 最後の贅沢でゴーカうに丼を注文(¥3500円也) (7/30)

 新日本海フェリーで小樽港を17時出港  (7/30)

 フェリーから積丹半島の積丹岬(左手前)と神威岬(右奥) (7/30)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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上野の国立科学博物館で「恐竜博」を見学

2019年08月10日 | お出掛け

8月8日(木)

 新聞販売店から上野の国立科学博物館で開催されている「恐竜博2019」のチケットを貰っていたのだが、この暑さで出掛ける気がしなかった。だが使用の期限が明日に迫り、ブログのネタにでもなればという思いで観覧に出掛けた。

 覚悟はしていたものの、コンクリートジャングルの都内は炎暑の真っ盛り、上野駅から国立科学博物館までの数百メートルを歩いただけで滝のような汗が流れ出た。冷房の効いた館内へ入ってホッ一息つく。

 恐竜展会場入口

 館内に入ってホッと一息

 夏休みのせいか、親子連れを中心に館内はかなり混雑ぶりだ。夏休みの自由研究の題材にでもするのだろうか、展示された恐竜を見る子供達の目はランランと輝いている。

 私はティラノサウルスやプロントザウルスぐらいしか知らないが、会場内には数多くの恐竜が展示されており中々の迫力だ。こんな巨大な恐竜達が闊歩する6千~8千万年前の世界に居たら、どんな思いがするだろうかと想像力を掻きたてられる。

 そんな中で主役として一際異彩を放っている恐竜は、「ディノケイルス」と「むかわ竜」の両君のようだ。ディノケイルスは身体の表面には毛を纏い、恒温動物で高い知能を備えており、今までの定説を覆す画期的に進化した恐竜であるそうです。又むかわ竜は国内で初めてほぼ全身の骨格が発掘された、日本を代表する恐竜であるそうです。

 約2時間たっぷり展示会場を巡り巡って、すっかり恐竜通となった私だけれど、子供達のように自由研究で発表する場が無いのは残念至極、まあこのブログに載せる事でお茶を濁しておきましょう。

 ディノケイルスの全身骨格

 ディノケイルスの巨大な前足

 ディノケイルスの想像図

 むかわ竜の全身骨格

 同 上

 タルボザウルス

マイアサウラ

 マイアサウラの想像図

 恐竜の卵の化石

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十勝、白雲山~天望山登山(詳細)

2019年08月08日 | 山歩き

7月28日(日)      天気=晴れ

06:30白雲山登山口→ 07:57~08:25白雲山→ 08:57~09:00天望山分岐→ 09:33~10:00天望山→ 10:22天望山分岐→ 10:39湖岸道出合→ 11:03白雲山登山口

 

 今回の北海道ツアー、最後の締めで日高連峰の芽室岳を登るつもりであったが、この山も登山口へ至る林道が崩壊して通行止めの為、急遽、十勝平野北端に聳える白雲山を登る事にした。

 自然豊かな然別湖が、トウマベツ川となって十勝平野へ流れ出る湖畔に白雲山の登山口がある。登山口には車5~6台程の駐車スペースと、簡易トイレが設置されていた。

 白雲山登山口

 歩き始めてしばらくはジグザグの急登がしばらく続く。このところの北海道は30度越えの日が続き、今日も朝から強い陽射しに照らされるが、豊かな樹林が暑さを和らげてくれる。

 登山道から見下ろす然別湖

 1時間程急登を頑張るとその後緩やかな尾根道になる。左側の眼下には然別湖の湖面が輝き、心地よい樹林帯の道だ。やがて山頂手前の鞍部へ僅かばかり降り、その後巻き気味の急坂を登って行くと岩屑の道となり、その頂点に白雲山(1186m)の山頂標識が立っていた。

 緩やかな尾根道

 山頂直下、岩屑の道

 白雲山山頂 

 岩の積み重なった山頂は狭くてあまり寛ぐ場所も無い。展望は素晴らしく眼下には青い然別湖が輝き、反対側は陽炎のように霞んだ十勝平野が広がる。30分程眺望を楽しんだ後、山頂を後にする。

 山頂から然別湖

 山頂から天望山方面

 山頂から十勝平野

 暑さに耐えながら急な道を30分程降ると天望山との鞍部になる。標識に従鞍部の分岐から天望山へ続く笹原の道を登って行く。道は歩き易いものの、強い陽射しが身体に堪える。

 鞍部の登山道分岐

 天望山への登山道

 分岐から30分程の登りで道が緩やかになり、天望山(1174m)に着いた。山頂は狭く然別湖や北部の山々の展望があり、遠くにはウペペサンケ山の姿が小さく見えた。

 天望山山頂

 山頂から然別湖

 ここでも30分程休憩して山頂を後にする。来た道を降って分岐に戻り、分岐から然別湖へ降って行くと20分足らずで湖畔を巡る道と合流した。波音が聞こえる湖畔の爽やかな道を30分程歩いて、お昼前に車を停めている登山口へ戻って来た。

 天望山の降りから白雲山

 湖岸道出合

 湖岸の道

 時間が早かったので午後は湖を巡る遊覧船に乗って観光を楽しんだ。然別湖は噴火の跡地にできた火山湖で、周囲を外輪山が取り囲んでいる。先程登った白雲山や天望山もその一つで、船から見上げると優しい山容で聳えていた。

 然別湖から天望山(左)と白雲山(右)

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道東、武佐岳登山(詳細)

2019年08月06日 | 山歩き

7月24日(水)      天気=曇り

06:29旧登山口→ 07:09~15憩清山荘→ 07:41五合目→ 08:03七合目→ 08:51~09:17武佐岳→ 10:10五合目→ 10:25~30憩清山荘→ 10:58旧登山口

 

 今夜は知床半島、羅臼の宿を予約済みなので、その前に近辺で簡単に登れる山は無いものかと探して見つけたのが、知床半島の付け根に位置する武佐岳だった。

 この山は標高1千mを僅かに越える低山だが、根釧原野や根室海峡そして知床連峰などの展望が魅力であるとガイドブックに書かれていた。前夜は中標津町の緑ヶ丘キャンプ場で過ごした。此処は町営キャンプ場で、テント持込みだと一張り270円、貸しテントでも540円だったから、我々は8人は充分収容できそうな大きな貸しテントに泊ったが中々快適であった。

 中標津町、緑ヶ丘キャンプ場

 朝方キャンプ場を出発し、AM6時過ぎに武佐岳の旧登山口へ到着した。此処は展望の良い広場で入山記録ノートが入ったポストが設置されている。ノートを見ると2日前の登山者が最後で、今日は誰も入山していないようだ。

 旧登山口

 ノートの記入を終えると出発する。最初はダートのわりと緩やかな林道を進んで行く。20分程歩く林道が分岐し、武佐岳へは右手の荒れた林道を進む。林道の分岐地点が地図上の登山口で、此処まで車で進入できるが、旧登山口から歩いても大した距離では無い。

 最初は林道を進んで行く。

 林道の分岐地点

 武佐岳へ向かう林道は荒れており、普通車の通行は困難だろう。やがて道は細い登山道へと変りしばらく樹林帯を歩いて行くと、憩清山荘に着いた。名前は立派な山小屋だが室内はかなり荒れており、此処へ泊ろうという気分にはなれない。山荘の傍には沢の流水があり今日のコースで唯一の水場がある。

 林道から登山道に変る。

 平坦な樹林帯を進む。

 憩清山荘

 憩清山荘からだんだん急な登りとなり、しばらく頑張ると武佐岳から南西に延びる尾根に達し、その後は樹林帯の尾根道を登って行く。時折樹間越しに山頂部を望むが、白い雲に覆われて山容を見る事ができない。

 五合目

 雲に覆われた山頂部

 八合目の見晴台を越えると、緩やかだった尾根道が急登に変る。此処が最後の頑張りどころで、やがて武佐岳北峰との鞍部に達し、そこから僅かな登りで武佐岳(1005m)へ到着した。

 山頂直下の急登

 鞍部から山頂を見上げる。

 武佐岳山頂

 岩のゴロゴロした狭い山頂は冷たい風が吹き抜けて、肌寒いので岩陰へ身を潜めて休憩する。流れる雲が山頂部を覆い、殆ど展望を得る事は無かったが、時折り雲が途切れて根室海峡の海岸線や、遠く羅臼岳などの知床連峰を望む事ができた。

 山頂から根室海峡の海岸線

 山頂から知床連峰方面

 30分足らず滞在し、山頂を後にする。下山途中の七合目付近で我々と同年輩のご夫婦とすれ違ったが、今日出会った登山者はこの人達だけであった。朝方からズーッと今にも雨の降りそうな天気だったので、下山の道は殆ど休む事無く歩き、山頂から1時間40分程で車を停めている旧登山口へ戻って来た。入山ノートに下山時刻を記して、車へ乗り込んだ頃からポツポツ雨が降り始めた。

 武佐岳は登山道が良く整備され危険な場所も無いので、気楽な気分でハイキングができる山です。山頂からの展望が得られなかったのは残念だったが、静寂の山歩きを楽しめたのでソコソコに満足な山行でした。

 下山後入浴した中標津町の保養所温泉旅館(入浴料金500円、簡素な佇まいの良い温泉だった。)

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