Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

オプタテシケ山~美瑛岳登山

2012年08月07日 | 山歩き

8月7日(火)  オプタテシケ山      天気=雨後霧


06:51美瑛富士登山口→ 08:323キロ地点→ 08:47~57天然庭園→ 10:39~11:27美瑛富士非難小屋(テント設営)→ 12:21~31ベベツ岳→ 13:30~45オプタテシケ山→ 14:44ベベツ岳→ 15:45美瑛富士避難小屋


 美瑛富士登山口は2キロ程手前の林道入口ゲートが施錠されているため、地元営林署に鍵ナンバーを確認せねば通る事ができない。電話すると親切に教えてくれた。登山口駐車場には4台程の車が停まっている。ヤングパパと小学生位の男の子のペアが出発するところだった。聞けば、地元川上町在住との事。我々夫婦も後を追うように出発する。一泊分の幕営装備を背負っているのでザックがズシリと重い。
 「天気は上向き」という予報だったが、山の天気は回復が遅いようで雨の登山となってしまった。しばらく歩くと親子ペアに追いついた。小さな子にとって、雨天の山歩きは辛いだろう。登山道の3キロ地点辺りまでは緩やかで歩き易かったが、だんだん岩石と木の根が絡んだ歩き辛い道となってきた。雨で滑るからなおさらだ。




 
岩石と木の根の登山道



 「天然庭園」と書かれた標識の所で登山道の中間点、晴れれば美景であろうがガスに覆われた今は何も見えない。岩石と木の根から土の道に変ってきたが、この道も滑りやすくて歩き良いとは言えない。美瑛富士と石垣山の鞍部にある避難小屋には出発して4時間ほどで着いた。さっそく脇の空地にテントを設営する。隣に3人パーティのテントが2張りあった





 
避難小屋横のテント場



 テントが完成すると軽装でオプタテシケ山へ向う。稜線は白いガスに包まれ50m程しか視界が無いので、道を外さぬよう慎重に進んで行く。隣の3人パーティも前後するように同じ道を進んでいるので若干心強い。石垣山(1822m)の小さなピークを越し、次のベベツ岳(1860m)を越えて降る途中、岩に片足を乗せたら突然その岩が転がった。気付いた時は遅く、見事に転倒した。右手と膝がに出血する傷を負ったが、幸い大事には至らなかった。機敏に対応すれば転倒する事もなかったろうに老化で反射神経も鈍っているのかと、気持ちが萎えてしまった。



 
オプタテシケ山の長い登り



 いよいよップタテシケ山目指して細い尾根を黙々と登って行く。そして白いガスの中に山頂標識が立つオプタテシケ山(2013m)に到着した。勿論数十m先の尾根以外何の展望も無い。我々の直後に到着した3人パーティと交互に写真を撮り合う。長居をしても身体を冷やすだけなので早々に山頂を後にする。



 
オプタテシケ山頂



 避難小屋のテント場に戻り、「空いてたら小屋に居場所を移そうか。」と小屋内を覗くと、定員10名程の室内は先程の親子ペアの他に登山ツアーの面々が7~8名居て満杯状態だった。ガイドの若者はテントを張って外で寝るとの事。夜になってやっと天気が回復し深夜テント外に出た妻によれば、素晴らしい星空が見えたそうだ。私が起きた時は半月の光でそれ程でもなかった。






8月8日(水)  美瑛岳     天気=晴れ


05:05美瑛富士避難小屋→ 05:45~50美瑛富士分岐→ 06:22十勝岳分岐→ 06:43~55美瑛岳→ 07:38~45美瑛富士分岐→ 08:17~43美瑛富士避難小屋→ 10:18~29天然庭園→ 10:42 3キロ地点→ 11:48美瑛富士登山口

 昨日と打って変わりすっきりした快晴の朝を迎えた。ツアー登山の面々はワイワイガヤガヤと大騒ぎして陽の昇らぬうちに出発して行った。美瑛岳登山に気乗りでなかった妻が一緒に行くと言う。稜線の縦走路に出ると進行方向数百m先に昨日の3人パーティが大きなザックを背負い歩いていた。これから十勝岳方面へ縦走するのだろう。
 美瑛富士の山腹を巻いて美瑛富士と美瑛岳の鞍部に着く。3人パーティは空身で美瑛富士の山頂を登っている。我々も一息入れた後美瑛岳目指し長い登りに入る。軽装とは言え標高差300m余の登りは楽でない。途中背後の美瑛富士に眼をやると3人パーティが山頂に手を掛けようとしていた。




 
美瑛富士山腹から美瑛岳




 
美瑛富士山腹から東大雪方面



 30分余の登り稜線の十勝岳分岐に着いた。此処から西へしばらく歩いて美瑛岳(2052m)に到着した。展望は素晴らしく旭岳からトムラウシまでの大雪連峰や先日登った芦別岳や夕張岳等の夕張山塊、東には石狩岳やニペソツ岳の雲海に浮ぶ黒い稜線、特に南の噴煙を上げる十勝岳は凄い迫力です。こんな瞬間が山登りの醍醐味というか喜びと言えるのでしょうか。




 
美瑛岳ピーク




 
山頂から十勝岳方面



 
美瑛岳山頂




 
山頂からオプタテシケ山、トムラウシ岳方面



 山頂付近は絶えず強風が吹き抜けている。しばらく展望を楽しんだ後山頂を後にする。下山途中、縦走する3人パーティとすれ違う。重荷に耐え登る彼らに無言のエールを送る。
 避難小屋に戻るとさっそくテントを撤収し装備をザックに全て収めると下山を開始する。降りの道も濡れて滑り易くかなり難渋させられた。お盆時期とあって登ってくる登山者もかなり多い。山ガール達もズボンを泥で汚しながら健気に登って来る。




 
下山道から振り返った避難小屋方面



 避難小屋から3時間余を要してやっと登山口に戻って来た。さっそく車で白金温泉に赴き2日間の登山の汚れを源泉掛け流しの湯で洗い落とした。今夜は旭川で美味しいものを食べて英気を養おう。次は北大雪のニセイカウシュッペ山へ向います。


コメント
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