Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北アルプス、常念岳登山

2019年09月30日 | 山歩き

9月25日(木)      天気=晴れ

 

06:37一ノ沢登山口駐車場→ 06:50~57一ノ沢登山口→ 07:12山ノ神→ 08:24~39笠原沢出合→ 09:03胸突八丁→ 09:18~24最終水場→ 09:40第2ベンチ→ 09:56~10:08常念乗越→ 11:00~29常念岳→ 11:55~12:15常念乗越→ 12:41最終水場→ 12:53胸突八丁→ 13:14~18笠原沢出合→ 14:17山ノ神→ 14:26一ノ沢登山口→ 14:39一ノ沢登山口駐車場

 

 常念岳へ登る最短ルートの一ノ沢コースには、残雪期に一度降っただけだ。雪の無い時期に登ってみたいと思っていた。昨夜車中泊した道の駅安曇野堀金の里から車を走らせ30分足らずで、一ノ沢コース登山者用駐車場に着いた。

 登山者用駐車場

 此処から舗装された林道を約1キロ程歩き、登山案内所(今日は無人)やトイレが設置されている登山口に着く。ここから一ノ沢沿いに登山道が始まる。

 一ノ沢登山口

 

 樹林帯の緩やかな道を10数分進むと、簡素な鳥居と巨木がある山ノ神に着く。登山道は良く整備されて登山者も多く、昨日の有明山の道に比べたら1級国道を歩いているようなものだ。

 山ノ神

 樹林帯の緩やかな道が長々と続き、登山口から1時間以上歩いても王滝ベンチに着かない。1時間半位経った時、「笠原」と書かれた標識に着いた。此処はもう胸突八丁の手前で、結局「王滝ベンチ」の場所は何処か判らなかった。

 小さな高巻地点(流水少なければ沢沿いに行ける)

 岩の積み重なった涸れ沢を渡る

 笠原沢出合

 

 笠原沢出合から少し登ると、丸太橋を渡って沢の右岸(左側)沿いに登る。再び橋を渡って左岸に進むと、胸突八丁に着いた。此処から沢を離れ急な階段を登って高巻き道を行く。

 笠原から少し登った地点(稜線が見える)

 胸突八丁

 道沿いに「転落注意」や「落石注意」の看板があるけれど、よく整備されているのでさほど危険は感じられない。高巻き道から再び沢に接する地点が最終水場となり、沢には豊富な流水がある。稜線の山小屋で水は有料(概ね1ℓ200円)なので、此処は貴重な水場となる。

 高巻道から下流方面

 高巻道

 最終水場

 最終水場から山小屋がある常念乗越まで急登となるが、ジグザグに整備された道(一ヶ所倒木有り)なのでそんなに辛い登りでは無い。道沿いは第1~3と三カ所ベンチが設置されている。

 倒木地点

 第2ベンチ

 急登を凌ぐとやがて広々とした常念乗越に達し、常念小屋とその奥に槍・穂高連峰の壮快な展望が開いた。ビールを飲みたいところだが、下山も残っているので自重して携行した麦茶とおにぎりだけで栄養補給する。

 常念乗越直下

 常念乗越(常念小屋の奥に槍・穂高連峰)

 乗越から東天井岳方面

 乗越から稜線上の縦走路を常念岳に向かい登って行く。頭上に見えるのは常念岳の前山で、標高を上げなければ山頂は見えない。そんなところは去年登ったエベレスト街道のカラパタールに感じが似てなくもない。

 乗越から常念岳への道(見えてる山は前衛ピーク)

 常念山脈のメイン縦走路だけに行き交う人も多い。幕営縦走の人はザックが重くて苦しそうだ。前山を越えると登山者が憩う山頂が遠くに見えた。三股登山口へ降る道の分岐を過ぎ、ゴロゴロした岩を伝って常念岳(2857m)に到着した。

 前衛ピーク地点から山頂が見えた。

 常念岳山頂(若い女性に撮ったもらったのでニヤけた顔)

 これ以上無いという快晴で、山頂からは槍・穂高を始め北アルプスの主な峰々が手に取るように見える。南へ目を転じれば蝶ヶ岳や南アルプス、八ヶ岳そして富士山も小さく見えた。

 山頂から西、穂高(左)、槍(右端)方面

 山頂から北、大天井岳・燕岳方面

 山頂から南、蝶ケ岳、南アルプス方面

 30分程景色を楽しんで山頂を後にする。雲の流れが東の方から押寄せて、徐々に稜線の山々を隠し始めた。常念乗越に戻って振り返ると、もう常念岳の方は雲の中だった。

 下山の道から常念乗越と東天井岳

 お昼過ぎに常念乗越から下山を開始する。この時間になっても、多くの人が登って来る。殆どの人達は今宵常念小屋へ泊るのだろう。一寸羨ましくもあるが単独だと小屋泊りは気が進まない。

 乗越直下付近(ボチボチ紅葉の兆し)

 下山の道は登りと同様に、途中笠原沢出合で1回休憩を取っただけで休まず歩き続け、常念乗越から約2時間程で一ノ沢登山口に戻って来た。登山口には客待ちのタクシーが停まっていた。マイカーは進入できぬけれど、タクシーならばここまで歩かずに来れる。

 登山口に戻って来た。

 登山口から車道を歩いて登山者用駐車場まで降る。降り勾配だから脚が勝手に進んだが、体力を使い果たしてしたらこの道は堪えるかも知れない。車に乗ると安曇野市のヴィレッジ安曇野に向かい、此処の温泉で山の汗を流す。此処は料金が450円と安く、安曇野周辺では今のところ一番コスパが良いと気に入っている日帰り温泉だ。

 駐車場に向かう車道

 温泉を出ると安曇野インターから長野道~上信道~関越道を経て夕刻我が家へ戻った。私が明日戻ると思っていた妻はビックリ顔で迎えてくれたが、それでも有り合せでツマミを作ってくれ、至福のビールを飲む事ができました。

 当初の予定では有明山の後、常念乗越でテント泊するつもりだったが、転倒して痛めた右手首が治らず、止む無く日帰り登山になったけれど、二つの山頂を踏めて満足のゆく山行でした。

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北アルプス、有明山登山

2019年09月28日 | 山歩き

9月25日(水)      天気=小雨後曇り一時晴れ

04:27有明山神社駐車場→ 04:54表参道登山口→ 05:10林道終点→ 06:45~49妙見滝→ 07:17白河滝→ 08:21~35落合→ 09:41~58有明山(北峰)→ 10:06~11南峰→ 10:20~26有明山(北峰)→ 12:20有明荘側登山口→ 12:23有明荘バス停

 

 有明山には平成9年の9月にも登っているが、それは裏参道と呼ばれる中房温泉側からの道で、一度は有明神社から登る表参道を登ってみたかった。しかしこの道は参道とは名ばかりの、有明神社から山頂を越えて中房温泉までコースタイム10時間を超えるロングコースで、急登や鎖場が連続する険しい道です。

 昨夜車中泊をした神社の駐車場を、早朝暗闇の中を出発する。中房温泉へ向かう道は舗装されているので僅かなヘッドランプの灯りでも歩いて行けるが、外灯も無く真っ暗な中を歩くのは心細くなる。

 暗闇の中の表参道登山口

 昼間の表参道登山口(今年5月燕岳に登った時撮った写真)

 神社から30分程で、表参道登山口に着いた。此処から右折する狭い林道に入る。更に心細い気持ちだが進むしかない。登山口から15分程で、林道の終点に着いた。

 林道終点

 此処から登山道になるが、闇に眼が慣れたのと僅かな朝陽が差し始めたので、探り探りの状態で登山道を進んで行く。予報では今日の天気は良いはずなのに、山にだけ雲が纏わりついてるか滲むような霧雨が降っている。

 道沿いに目印が点々とあるので道に迷う事は無いが、ガスに包まれ荒涼とした沢沿いの道は魔界へと迷い込むようで気持ちも萎えてくる。でも踏み跡が続く限り歩き続けるしかない。

 気持ちに余裕が無くて、妙見滝まででたった1枚撮った写真

 黙々と歩き続け、ふと前方を見ると左手に妙見滝が見えた。登山口から此処まで約1時間50分のタイム、休まず歩き続けたのでまあまあ良いペースだ。滝の先で2本連続した鎖場を攀じ登る。ネットの情報では大変そうに書かれていたが、案外容易に通過する事ができた。

 妙見滝

 妙見滝から下流部

 良いペースの歩きに気分が緩んだか、油断して濡れた木の根に脚を滑らせてしまった。転倒し思わず右手をついたが、その時挫いたのか負荷を掛けると右手に痛みが生じた。又不安の種が一つ増えたが、此処まで来たらもう戻る事はできない。

 白河滝

 妙見滝からさほどかからず白河滝に着いた。沢沿いの道は此処までで、この先稜線の落合まで、ロープや鎖が連続するつるべ落としの急登となる。普通の登山道では「わあ~緑が綺麗とか空気が爽やか」何て楽しいものだが、この道はウンザリする程ロープや鎖場が続き、急登の連続でシゴキというかイジメに等しい。でも修験の道だから仕方ないか。

 滝の右手の鎖場を登る。

 延々と梯子やロープ、鎖場が続く。

 

 途中小さな祠があったり、岩の隙間を通過したりして登って行くと、稜線間近の樹林帯となり、やがて松川村からの裏参道が合流する落合に着いた。松川村からの道はネットで登った記録を見た事が無い。現在は廃道化しているのだろうか。

 岩の隙間を通過する。

 落合手前の樹林帯

 登山道合流地点の落合

 落合からしばらくは歩き易い道であったが、それも僅かな距離で再び梯子やロープ、鎖場が続く急坂となった。それでも落合までの登りより傾斜は緩やかになる。

 梯子やロープの道が続く。

 岩の右手をトラバースする。

 標高が上がるにつれ雲が薄れ陽射しも差すようになってきた。暑苦しい雨衣を脱ぐ事ができ、足取りも軽くなる。道沿いには石碑や祠などの宗教遺物が残り、昔の人の信仰心の強さと逞しさが窺い知れる。

 登山道沿いの祠

 

 頂上はまだかまだかと思いつつ登り詰めていくと、突然頭上に銀色に輝く鳥居が見え、有明山(北峰2268m)に到着した。念願の有明山に登ってホッと安堵する。

 有明山(北峰)山頂

 山頂部では一瞬雲が払われ、安曇野の山麓を望む事ができた。一息入れた後に、南峰へ向かう。歩いてすぐに中央峰の三角点に着くが展望は無い。中央峰の先の岩稜で視界が開き常念山脈を展望できたが、残念ながら殆ど雲に覆われていた。

 山頂から安曇野の眺め

 北峰の祠

 中央峰の三角点

 南峰へ向かう岩稜の道

 常念山脈の眺め

 

 北峰から10分足らずで南峰に着いた。此処にも小さな祠が鎮座し、祠の横から常念の山々を望む事ができた。再び北峰へ戻ると、中房温泉側から登って来たという中年の男性が一人山頂に座っていた。彼とはしばらく互いの情報を交わした後、中房温泉に向けて下山を始める。

 南峰の祠

 下山の道は表参道に比べると格段に歩き易い。登って来る人もポツポツ居て、4人ほどとすれ違った。とは言っても途中には鎖場や崩壊地など気の抜けない箇所もある。

 最初は樹林帯の降り

 道沿いの巨石

 下山途中の崩壊地(修復はされている。)

 登る前は有明荘を16時18分に出発する最終便バスに乗れるか心配だったが、時計を見ると14時台のバスには充分間に合いそうだ。イヤ頑張れば12時台のバスだって乗れるかも知れない。自然と足が速まってくる。

 標高が下がるにつれ、急坂の連続となる。やがて工事の作業音や車の騒音が小さく聞こえるようになり、植林帯の中を降って行くと分岐に着いた。右は三段滝方面の下山道で、私は左折して有明荘へ降って行く。

 急坂の降り

 分岐地点

 分岐からは遊歩道のような快適な道で、そぞろ歩いて12時20分に有明荘傍の登山口へ降り立った。登山口の駐車場には満杯の車が停まっていたが、殆どは燕岳登山者のものだろう。

 有明荘前の登山口

 有明荘バス停に着いて時刻表を見ると12時38分発のバスがある。何というグッドタイミング、服を着替え行動食のオニギリを頬張っていると、マイクロバスがやってきた。このバスは前払い制で、有明山神社まで1200円也を払って乗車する。

 有明荘バス停

 ウツラウツラするうち、40分程でバスはアッケなく有明山神社へ着いた。厳しい登山を覚悟して臨んだ有明山であったが、終わってみれば白昼夢のような気分です。でも厳しい道を歩き通して、まだまだ充分やれるワイと少し自信を持てた山行でありました。

 有明山神社駐車場に戻って来た。

 

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昨日は有明山、今日は常念岳を日帰り登山

2019年09月26日 | 山歩き

25日(水) 有明山登山   天気=小雨後曇り

有明山神社駐車場04:25→ 04:54表参道登山口→ 09:41~58有明山→ 10:03~10有明山南峰→ 12:23中房温泉有明荘

26日(木) 常念岳登山   天気=晴れ

一ノ沢登山口駐車場06:37→ 11:00~11:29常念岳→ 14:39一ノ沢登山口駐車場

 

 昨日は有明山神社から有明山を登りました。修験者の道は険しくて苦行のような登山でした。そして今日は安曇野のシンボル常念岳を日帰りで登って来ました。天気も良くて槍穂高連峰の眺めが圧巻でした。

 25日有明山山頂

 26日常念岳山頂

 下山後はヴィレッジ安曇野の温泉で山の汗を流し、夕闇迫る頃我家へ戻りました。予定通り歩く事ができたので、70過ぎてもまだまだやれると一寸自信が持てた山行でした。

 尚、登山の詳細は後日のブログにて。

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明日、表参道から有明山を登ります。

2019年09月24日 | 旅行
9月24日(火)
久しぶりに信州安曇野へやって来ました。今宵は有明山神社の駐車場に泊まり、明日ここを出発して表参道から有明山を登るつもりです。
ずいぶん前に中房温泉から有明山を登っているが、修験者の道であるここを一度は登ってみたかったんです。
最近はあまり歩かれておらず、荒廃したルートとなっているようだが、無事踏破して中房温泉のお湯に浸かれれば最高で、人生の目標が又一つ叶います。
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青梅の宗建寺でお墓参り、その後御嶽渓谷散策

2019年09月23日 | お出掛け

 9月22日(日)

 お彼岸なので妻の実家のお墓がある青梅市の宗建寺へお墓参りに出掛けた。三連休の中日とあって、車で向う道中はかなり混雑していた。お寺がある青梅市は、木材などの物資の集散地として昔から栄えた場所で、古い建物が数多く残り昭和レトロの漂う風情ある街並みです。

 宗建寺正門

 お墓にお花を添え、頭を垂れて御霊にご挨拶を済ました後は、奥多摩の御嶽駅近くに在る「いもうと屋」へ向かう。お墓参りの後は、いつもこのお店でランチを食べている。ウドン類しかメニューは無いが、お店から眺める多摩川の流れが美しく爽やかな気分にさせてくれるのです。

 川下りするラフティングボート

 食事の後、多摩川沿いを少し散策する。この辺りは御嶽渓谷と呼ばれており、豊かな清流と緑の自然が美しい所で、東京都のオアシス的な存在です。いつもは奥多摩や奥秩父の登山で通過するだけの場所だが、ジックリ眺めてみれば美術館や酒蔵など見所も多く、観光スポットとして中々 魅力のある所です。最近は川下りのカヌーやラフティングボートなどが増えて、カヌー競技のメッカとなりつつあるようです。

 御嶽橋から多摩川の流れ

 多摩川に架かる吊橋(神路橋)

 神路橋から上流を眺める。(奥の橋が御嶽橋)

 妻が「こんな所をそぞろ歩くのもいいわネェー」と言ったが、それは山歩きばかり連れて行く私への嫌味にも聞こえ、、「もうすぐしたら足腰が弱って登山何かできなくなるから、嫌でもこういう所しか歩けなくなるよ。」と私は応えた。

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東京プラネタリアで銀河鉄道の夜を観る。

2019年09月21日 | お出掛け

 9月17日(火)

 有楽町マリオンの朝日ホールで開催された「障害者スポーツシンポジウムが終わったのは午後4時頃だった。同じビル内の9階に「東京プラネタリア」があったので、晩飯前の暇つぶしがてら覗いてみた。

 此処はコニカミノルタが運営する、最新バージョンのプラネタリウム施設です。星空や宇宙空間を再現し、居ながらにして夜空を楽しむ事ができます。私は天体望遠鏡(最近はもっぱら帽子掛けになっている。)を持ってるくらいの天文好きなんですが、まだ本格的なプラネタリウムを観た事無かったので一寸ワクワクした。

 東京プラネタリウム入口

 平日シニア割引が利いたので、一人1280円(一般大人は1600円)を払い館内に入る。館内には第1、第2ドームとVRアトラクションの三つ観覧施設があり、我々は第1ドームで16時20分から始まる「銀河鉄道の夜」を観る事にした。

 第1ドーム入口

 ドーム内にはリクライニングの椅子席とクッション椅子席が有り、我々はクッション席へ座ったが、これだと寝転がって映像を眺める事ができ、リラックスして思わず寝入ってしまいそうだ。

 ドーム内

 「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治の作品「銀河鉄道」を映像化したもので、蒸気機関車に牽引された列車が夏の星座、北十字の白鳥座から、琴座やさそり座を経て南十字星までの星座間を旅すると言う物語風の筋書きになっている。

 私的にはリアルに太陽系の惑星やアンドロメダ座星雲を巡る何て、もっとアカデミックな映像を期待していたんだけど、「銀河鉄道の夜」もメルヘンチックな雰囲気でそれなりに楽しめました。

 40分間の映像で1280円の入場料が高いと思うか否かは人それぞれと思うが、大都会の喧騒に心が疲れた時は安らぎと癒しを求めて、此処で星座を巡るロマンチックな旅に出掛けてみるのも悪くは無いのではと思います。

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朝日ホールで開催された「障害者スポーツシンポジウム」に参加

2019年09月19日 | お出掛け

 9月17日(火)

 朝日新聞の朝刊に、「障害者スポーツシンポジウム」の観覧者募集の記事が載っていた。それにはマラソン解説者の増田明美さんやタレントの伊集院光さん等の出席も書かれていた。

 障害者スポーツに興味があると言うより、タレントの伊集院光さんを見たいという思いで応募したら当選し、今日開催会場の有楽町マリオン「朝日ホール」を訪れた。

 有楽町マリオン11階の朝日ホール会場

 会場入口に展示された競技用車椅子

 シンポジウムは1~3部に分かれ、最初の1部では日本パラ陸上競技連盟副理事長の花岡伸和氏が講演した。元パラ陸上競技選手でもある花岡氏は、筋肉質の身体の上に日焼けした丸顔が乗っかった陽気なお兄さんといった雰囲気の人で、関西弁のトークが面白くパラ陸上競技の現状や展望を話してくれ興味深く聞く事ができた。

 第2部では、増田明美さんや伊集院光さんも登場して、車椅子ラグビーの池崎大輔選手や視覚障害者サッカーの加藤健人選手が舞台上でプレーを披露してくれた。二人ともそれぞれの日本チームを牽引するトップ選手だが、話し方に好感がもてて、人間性も素晴らしいスポーツマン青年であった。

 第3部では、自身も障害者でありながら大学教授にして日本障害者スポーツ協会理事を務める田中暢子氏(美人です。)も参加して、障害者スポーツに関するディスカッションが行われた。

 細かすぎるマラソン解説者として有名な増田明美さんが司会進行役を務めたが、彼女の会話は面白くてコメンテーターとしての力量は断トツに上手い。私が昔熊谷マラソンを走った時、ゴールで彼女にハイタッチしてもらった記憶があるが気さくな人柄も感じが良い。

 初めて生で見た伊集院光さんは、テレビやラジオで観たり聞いたりしたそのまんまのイメージだった。彼は今ブラインド(視覚障害者)サッカーに凝っているそうで、面白おかしくトークするけれど、自分の言葉に責任をもっているという感じがして誠実な人柄が窺われた。

 話題の中心は、やはり来年の東京パラリンピックを如何に盛上げるかであった。選手・運営者・観客の三様がそれぞれ一緒に盛上げる事が、大会の成功に尽きるというのが結論のようであった。

 こう見えても私は障害者スポーツに全く無縁でも無い。過去に皇居外苑で開催された視覚障害者10キロレースの伴走として参加し、優勝した輝かしい実績もある。(大会と言う名のつくレースで優勝した経験はこの1回だけ、もっともこれは主役である女性ランナーのWさんが速かったから優勝できたんだけど。)

 どうせ来年8月の東京五輪のチケットは入手困難だし、新国立競技場の見物も兼て東京パラ陸上は、ぜひ観に行こうと思っている。大勢の観客が居てこそ大会は盛上ります。皆さんも軽い気持ちで東京パラリンピックを観に行けば、新たな発見があるかも知れません。

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MGCレース、男子は設楽悠太選手に優勝して欲しかった。

2019年09月17日 | マラソン

 9月17日(火)

 来年の東京五輪マラソン代表を決定するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が先日都内で開催された。マラソンが大好きな私は、ワクワクしながらテレビ中継を観た。

 レースは、代表一発決定の緊張感がスタート前から漲っていた。結局男子は終盤の凄まじいつばぜり合いから抜け出して、ダークホースの中村匠吾選手が優勝し、女子では若手のホープ、前田穂南選手が中盤から圧巻の独走で優勝を果たした。

 埼玉県民の私としては、37キロ地点まで独走を続けた寄居町出身の設楽悠太選手にぜひ勝利して欲しかったが、残り5キロの距離が及ばなかった。マラソンは長距離を走り続けるだけの単調な競技だが、これ程「死力を尽くす」という言葉が似合う過酷なスポーツも無い。だからこそ観る人に深い感動を与え人気があるのだろう。

 来年の東京五輪本番では、高温多湿のマラソンが予想されそうだ。これはスピードに劣る日本選手にとってこれはは有利な条件です。代表選手の皆さんにはベストを尽くしてもらい、新国立競技場のメーンポールに日の丸が揚がれば感動の一日となるでしょう。

 37キロ地点まで独走した設楽悠太選手

 女子優勝の前田穂南選手

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南会津、台倉高山~帝釈山登山

2019年09月15日 | 山歩き

9月14日(土)      天気=晴れ後曇り

07:05馬坂峠→ 08:11三段田代→ 09:09~35台倉高山→ 10:29三段田代→ 11:10~11:50馬坂峠→ 12:15~23帝釈山→ 12:40馬坂峠

 

 台倉高山は南会津の奥深い山中に聳える静寂の峰で、いつかは登ってみたい山の一つであったが、この週末は天気も良さそうだったので妻と二人で出掛けてみた。

 昨夜は道の駅たじまで車中泊、今朝早くオニギリだけの朝食を済ませて道の駅を出発する。1時間余車を走らせて、桧枝岐村の道の駅おぜに着く。三連休の初日とあって、道の駅は大勢のハイカーで混雑していた。その殆どは尾瀬に向かう人達のようだ。

 桧枝岐から国道352号を離れ、馬坂峠へ向かう林道に入る。集落奥の舟岐オートキャンプ場まで林道は舗装されていたが、その先からダートの道に変った。ダート道は普通車でも支障なく走れる程整備はされていたが、過去に林道でタイヤをパンクさせたトラウマがあるので、ノロノロと車を走らせ、桧枝岐から約40分程で登山口の馬坂峠へ着いた。

 馬坂峠

 峠には車20~30台位駐車できる広場と綺麗なバイオトイレが建っており、先着の車が3台停まっていた。準備を整えると台倉高山へ向けて出発する。登山道は程良く整備されており、樹林帯の尾根を巻き気味に登って行く。

 階段状に整備された道

 やがて沢音が聞こえ、小さな沢の源頭を通過する。沢には僅かな流れがあり、渇水期で無ければ水を得る事ができるだろう。更に登ると「鹿の休み場」と標識に書かれた地点に着く。標識が有るだけの特徴の無い場所だが、そう言えばこの辺りで何度か鹿の鳴き声が聞こえた。

 沢源頭の水場

 鹿の休み場

 三段田代へ向かう登山道

 鹿の休み場を過ぎると登山道はヤヤ傾斜を増すが、樹林帯の涼しい道なのでさほど苦にはならない。やがて緩やかな道となり、池塘が広がる三段田代(2033m)へ着いた。それ程広くは無い池塘だが、奥日光の山々が展望できた。

 三段田代の池塘(奥の山は奥日光連山)

 三段田代の標識地点

 三段田代からは樹林帯の道を小さなアップダウンを繰り返しながら進んで行く。時折木道や泥濘もあるが、静かで疲れを忘れる心地よい道だ。全く展望の無い道が長々と続くが、2038mピークと思われる地点で、前方にチラリと台倉高山の山頂が見えた。

 三段田代から台倉高山へ向かう道

 2038mピークを過ぎて、北峰の脇を通過する地点では、一部笹薮の濃い場所もあったが、概ね明瞭な道が続く。苔が美しい樹林帯を過ぎると、しばしの急登で誰も居ない静寂の台倉高山(2067m)へ着いた。

 台倉高山の山頂が見えた。

 北峰横の笹薮の登山道

 山頂手前の登山道

 

 台倉高山山頂

 山頂からは360度の展望で、南は男体山や日光白根山、西は尾瀬の燧ケ岳や平ヶ岳、北は会津駒ヶ岳と北関東の名峰が望まれる。台倉高山は帝釈山から尾瀬まで続く帝釈山脈の中間地点に位置するが、残念ながらここから先に登山道は無い。もし台倉高山から黒岩山まで登山道が通じれば、ここから尾瀬や奥鬼怒温泉郷まで歩いて行け素晴らしいコースになるだろう。

 山頂から日光白根山方面(中央最奥の山が日光白根)

 山頂から燧岳方面(左奥の山が燧岳)

 山頂から三段田代(右の緩やかな山)と帝釈山(左奥の山)

 30分足らず山頂で休憩し、往路を下山する。帰りの道では2組のパーティとすれ違ったが、概ね静かで自然豊かな下山の道だった。午前11時過ぎに馬坂峠に戻ると、駐車している車が10数台に増えていた。殆どは帝釈山方面を登っているのだろう。

 峠でお湯を沸かして40分程休憩し帝釈山へ向おうとしたら、妻が「私登る気無くなったから、此処で待ってるわ。」と言った。「急がなくていいからね。」と言う妻の言葉を背に、私は「ジャ軽く山頂にタッチして来るから」と言って、一人登山口を出発した。

 峠の帝釈山登山口

 帝釈山への道は急登だが良く整備されている。下の方は木道の道が続き、上部へ行くと岩がゴロゴロした道となるが、概ね歩き易い道が続く。息を切らせながら休まず登り続け、峠から25分程でアッケなく帝釈山(2060m)の山頂へ到着した。

 よく整備された木道の道

 岩がゴロゴロした道

 此処は私にとって2回目の山頂で展望の良い所だが、天気が降り気味で雲が視界を遮りあまりクリアな眺めでは無かった。狭い山頂には猿倉登山口から田代山を経由して登って来たという7~8名程の登山グループが休憩しており、私が登山口から25分で着いたと聞いて、「エッそんなに近いんですか?」と驚いていた。

 帝釈山山頂

 山頂から燧岳方面(右奥の山)

 写真を撮り終えると、彼らとエールを交わして急ぎ足で山頂を後にする。駆けるように降って山頂から十数分で登山口に戻ると、車内でのんびり寛いでいた妻が「アラッ早かったわね。」と言って私を迎えた。

 車に乗るとダートの道を再び慎重に運転し、桧枝岐の「燧ノ湯」へ向かった。この日帰り温泉には10年ほど前の会津駒登山の折りにも立ち寄ったが、リニューアルされたのか、以前と比べ随分綺麗な建物に変っていた。大人500円と料金も安く、とても感じの良い温泉です。

 温泉を出ると近くの「まる家」山で桧枝岐名物の蕎麦を食べてお腹を満たし、帰宅の途についた。三連休の初日で渋滞を心配したが、東北道~圏央道共に殆ど渋滞も無くスムーズに走れ、午後7時過ぎに我が家へ戻る事ができた。

桧枝岐村の蕎麦屋「まる家さん」

 秋を思わせる爽やかな天気の中で登った台倉高山はイメージどおりの自然豊かな山で、味わい深い山歩きができました。

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今宵は道の駅たじまで車中泊

2019年09月13日 | 旅行

台風が去り一雨降った後に、爽やかな秋の気配がやってきた。
久々に山歩きでもしょうと、南会津の道の駅たじままでやって来ました。
今夜はここで車中泊し、明日は檜枝岐の奥に聳える台倉高山&帝釈山を登ります。
現在のところパッとしない曇り空だが、明日はきっと晴れるでしょう。

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台風15号の過ぎ去った空に巨大な入道雲

2019年09月12日 | 日記

 9月12日(木)

 記録的な暴風を伴った台風15号が直撃し、関東地方に大きな災害をもたらした。私の住む埼玉ではさほどの被害は無かったようですが、台風が通過した千葉県などでは今だに電気や水道などが復旧せず、厳しい状況に晒されているようです。被災した地域の一日も早い復活を強く願うところです。

 そして台風が去った関東地方には再び猛暑が盛り返し、それが上昇気流となって巨大な入道雲を湧き上がらせた。夏の風物詩として遠くで眺める分には美しい入道雲だが、日暮れと共に雷鳴が轟き渡り雷の絶え間ない光と音の乱舞が始まった。

 入道雲の直下では凄まじい雨と風が吹き荒れているのだろうが、自然界が織りなすダイナミックな躍動に、しばし見惚れてしまいました。

 台風一過の入道雲

 

 その1時間後

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ある日突然閉店した馴染のお寿司屋さん

2019年09月10日 | 日記

 9月10日(火)

 隣街の公団アパート群の一角に、馴染の寿司店が在った。口数少ない実直そうなご主人が寿司を握り、快活な奥さんがお客の接待をする夫婦だけの小さなお店だった。

 「値段が安くて美味しい店よ。」と妻が友人に教えられ、時々そのお店で寿司を食べるようになったのだが、ある日の昼時に訪れると店のシャッターが閉まっており、「都合により、しばらく休養 させていただきます。」と壁紙が張られていた。

 その日は残念な思いで引き上げたが、その後何度か訪れてもシャッターは閉まったままで、営業を再開する気配は無かった。後日妻が聞いた噂によると、「ご主人が病に倒れて闘病中で、奥さんはその看病に専念しているそう。」との話であった。

 結局シャッターは再び開けられる事は無く、今だに固く閉じられたままだ。張られていた壁紙も、風に飛ばされたのかいつの間にか無くなっていた。時折近くを通るのだが、その度に小じんまりとしていた中にも雰囲気の良かったお店の事を思いだす。

 人も思い出も、少しづつこの世の表舞台から消え去って行く。人生のもの悲しさを胸にチクリと感じます。・・・

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ここが変だよ。10月からの消費税アップ

2019年09月08日 | 日記

 9月8日(日)

 10月から消費税が10%に増税されるが、それに対する反対の声があまり聞かれない。少子高齢化の世の中でやむを得ないと思われているのか、それとも諦めの境地なんだろうか。

 しかし政府が国民に嫌われまいと変に妥協したせいで、この法案は妙にややこしい事になっている。具体的には吉野家の牛丼を例にすると、「店内で食べると消費税10%だが、同じ物をテイクアウトにしたら8%で2%分安くなる。」

 誰だって少しでも安い方がいいから、増税後は当然テイクアウトの売れ行きが伸びるだろう。つまりテイクアウトを奨励するような法律とも言える。しかしテイクアウトが増えれば、当然牛丼を入れるプラスチックのパックや袋の消費も増えてくる。その結果、プラスチックのゴミが増大するという流れになるだろう。

 現在世界の海でプラスチックゴミの問題が深刻化しているという現状を、日本国政府は感知していないのであろうか。如何にゴミを減らすか世界の人が頭を悩ませているのに、地球環境の悪化を招く法律何て愚策と言うか悪法もいいところだ。むしろ環境に優しい店内食を減税し、テイクアウトを増税すべきじゃないかと私は強く言いたい。

 浜辺に堆積するプラスチックゴミ

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日本三百名山回顧№70、新潟、八海山(2百名山)

2019年09月07日 | 三百名山回顧

 ※ 前回のブログで載せたように、昭和54年の11月に八海山へ登っている。しかし8年前に、改めて妻と二人で八海山を登った。その記録が古い私のHPに残されていたので、それをリメイクして下記に転載してみました。

 

平成23年9月26日(月)  天気=曇り

 

08:50八海山ロープウェー山頂駅→ 09:35~38漕池→ 09:52~10:05女人堂避難小屋→ 10:12~15水場→ 10:41~51薬師岳→ 10:55~11:08千本檜小屋→ 11:20~28地蔵岳→ 11:30~35不動岳→ 11:50千本檜小屋(ここより単独で大日岳まで往復)→ 11:58不動岳→ 12:14迂回路分岐→ 12:17摩利支岳→ 12:22~25大日岳→ 12:33迂回路分岐→ 12:50~13:00千本檜小屋→ 13:05薬師岳→ 13:29水場→ 13:35~45女人堂避難小屋→ 13:57漕池→ 14:30八海山ロープウェー山頂駅

 

 昨日は米山に登った後、八海山山麓のペンション「ドルフ」に宿泊し、今朝は八海山ロープウェー山頂駅から八海山を目指す。2年前の5月に山仲間6名でこのコースへ来たのだが、山頂駅から上は残雪豊かな白銀の世界だった。

 八海山ロープウェー(下山時)

 なのに我々は山を甘く見てピッケル、アイゼン等の雪山装備を携行しなかった。これじゃ八海山を登れるはずも無く、途中で引き返したのだった。今回はそのリベンジを兼ねた登山です。

 始発のロープウェーに乗車して山頂駅にはAM8時47分到着、文明の利器で標高差771mを労せず獲得できた。今日の天気予報は「晴れ」なのだが、上空はドンヨリとした雲に覆われている。

 山頂駅から歩き始める。少し登って稜線に至れば、緩やかに上下する尾根道が池ノ峰(1296m)まで続く。雪山だった前回とは大違いで、遊歩道みたいな道を快調に進んで行く。池ノ峰の少し漕池があった。

 漕池

 池は直径20~30m程ので大きめの池塘といった感じ、覗いて見ると小さなオタマジャクシが一杯泳いでいる。案内板によれば、モリアオガエルという種類らしい。観光客風の人達が此処まで登って来ていた。

 池を過ぎた所から頭上に女人堂避難小屋が見えた。しばし急登を頑張ると小さな広場に建つ避難小屋に着いた。昨日見た米山山頂の小屋は綺麗だったが、女人堂の小屋も劣らず綺麗に整頓されていて感心する。広場からは山頂駅からのコースが展望でき、漕池も足下に小さく見える。

 女人堂避難小屋

 避難小屋からロープウェー山頂駅方面

 小屋から7~8分進んだ所には、清涼で豊かな流水が有り、貴重な水場となっている。水場から先は急登が続く。時折鎖場もあり、けっこう厳しいが、そんなに長い距離では無く、水場から30分余で薬師岳(1654m)に着いた。

 薬師岳へ向かう登山道の鎖場

 

 薬師岳山頂付近

  山頂には多くの仏像等が鎮座し此処が修験者の山である事を物語っている。山頂から八海山唯一の営業小屋である千本檜小屋までは僅かな距離で、小屋へ着いて休憩する。

 薬師岳から千本檜小屋へ向かう(奥の山は地蔵岳)

 千本檜小屋

 この先の稜線は地蔵岳から大日岳まで、八ツの峰が鬼のギザギザ歯のように並んで八ツ峰コースと呼ばれており、数多くの鎖が掛った上級コースとなっている。

 地蔵岳直下の巻道

 初心者は山腹を巻く迂回コースを歩くよう案内版に書かれていたが、取りあえず地蔵岳目指して上級コースの尾根道を行ってみる。幾つかの鎖を伝って稜線へ出ると、すぐ左手が地蔵岳(1707m)だった。山頂からの展望は抜群で、東に越後駒ヶ岳や中ノ岳が大きく、南は巻機山の姿が目立って見える。

 地蔵岳から越後駒ヶ岳方面

 地蔵岳山頂

 次のピーク不動岳までは僅かな距離だが、そこから先は大きく切れ込んだ鎖場となっている。不動岳まで来て妻が「ここまででいい。」と言うので、一旦二人で千本檜小屋まで引返し妻を小屋で待たせて、私は再び八ツ峰縦走へ向かう。

 地蔵岳から不動岳方面

 不動岳山頂

 不動岳へ戻ると、次から次に現れる鎖場を伝って幾つもの岩峰を越えていく。目まぐるしく変化するルートを辿って行くのはエキサイティングだ。やがて迂回路への分岐点を超えると、二つほど岩峰を越え大日岳(1720m)に着いた。此処が十合目と呼ばれ、一応八海山の山頂という事になっている。

 不動岳から大日岳方面

 大日岳へ向かうルートの鎖場

 剣ヶ峰から大日岳方面

 この先に岩峰は無く、入道岳を経て中ノ岳へ抜ける越後三山ルートが続いているのだが、山頂直下が土砂崩れの為現在は通行止めとなっている。山頂にタッチして往路を引返す。途中の分岐から迂回路を経由して、妻がポツンと一人寒そうに待つ千本檜小屋へ戻った。

 大日岳山頂から入道岳方面

 千本檜小屋へ戻る迂回路

八ツ峰の岩峰に名残を惜しんで、往路を下山する。ロープウェー山頂駅には14時半頃戻る事ができた。再びロープウェーに乗り山麓へ戻ると、そのまま車で越後湯沢ICから関越道に乗り、17時過ぎには我が家へ戻る事ができた。

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日本三百名山回顧№68、越後駒ヶ岳(百名山)、№69、中ノ岳(2百名山)

2019年09月05日 | 三百名山回顧

昭和54年11月4日(日)~5日(月)

 ご好評を頂いている「日本三百名山回顧」、最近載ってないけどどうしたの?何て心配の声が多数寄せられ・・・る事は全く無いけれど、ネタも尽きかけたので久々に回顧してみたいと思います。

 今回は越後三山の越後駒ヶ岳&中ノ岳について振り返ります。最初に両山を登ったのは遠い昭和の話です。あの頃はマイカーを持ってる人などそんなにおらず、若者は殆ど夜行列車に乗って登山へ向かっていました。 

 この時も上野駅から夜行列車に乗り、上越線の小出駅から朝一番のバスに乗って越後駒ヶ岳登山口の枝折峠に着いた。峠からは雄大な越後駒ヶ岳が望む事ができた。

 枝折峠から越後駒ヶ岳

 この日は峠からたおやかな尾根を登って越後駒ヶ岳(2003m)に登り、その後アップダウンの多い細尾根を伝って中ノ岳(2085m)へ達し、山頂の避難小屋で一夜を明かした。

 越後駒ヶ岳山頂(背後の山は八海山)

 中ノ岳へ向かう道から越後駒ヶ岳

 中ノ岳から月夜に浮かぶ荒沢岳(左の山)

 翌日は中ノ岳から鞍部のオカメノゾキまで標高差700mの激降りで、八海山へ再び500m登り返すという厳しい道程だった。重い幕営装備を背負っていたので、八海山の最高峰、入道岳へ着いた時は疲れ果てていた。

 中ノ岳からの降りからオカメノゾキ(鞍部)越しに八海山、入道岳(右の山)

 八海山への登りから中ノ岳方面(鞍部はオカメノゾキ)

 八海山、入道岳から大日岳方面

 八海山から巻機山方面?

 八海山、大日岳山頂

 この時代、八海山ロープウェーはまだ開通しておらず、大日岳から新海道を降って山麓の山口集落へ降った。この下山道も長く辛かったが、終わってみれば充実感のある山行だった。

 

 

平成2年7月7日(土)~8日(日)

 次に登ったのは平成2年、妻と二人での山行だった。三国川の十字峡から登ったが、この頃三国川ダムはまだ工事中だったような気がする。三国川沿いの車道をしばらく進み、ジャコノ峰を経由する尾根を登って午前10時過ぎには丹後山へ着いた。時間は早かったが、笹原に建つ山頂避難小屋があまりに快適そうだったから、この日は此処で一夜を明かす事にした。

 丹後山への登り

 登って来た尾根道

 丹後山山頂

 山頂直下に建つ避難小屋

 翌日は丹後山から利根川源流の大水上山や兎岳を縦走し、長い急登を経て中ノ岳に達した。中ノ岳から越後駒ヶ岳に掛けてはアップダウンの多い厳しい尾根道で、駒ヶ岳山頂で撮った写真の妻は不機嫌そうな顔をしている。

 丹後山から中ノ岳

 丹後山から巻機山方面

 大水上山の利根川源流石碑

 兎岳山頂?

 中ノ岳への厳しい登り

 越後駒ヶ岳山頂

 山頂直下の駒ノ小屋へ着いたのは午後4時頃になっていたが、食料が不十分で温泉へ入りたい気持ちも強かったから、更に歩いて小倉尾根を下り登山口の秘湯、駒の湯温泉へ着いたのは午後6時を過ぎていた。

 この日は午前5時から午後6時まで13時間を超える長丁場で、やっとの思いで一軒だけある温泉宿に辿り着いたのだが、幸いな事に豪華な部屋が一つだけ空いており、格安料金で泊る事ができた。

 疲れた身体に秘湯のお湯は格別で、正に地獄から天国へ舞い上がったような気分であった。2回に渡る越後駒ヶ岳~中ノ岳の山行は、厳しい道程だったが、その分だけ達成感があって今となっては良き思い出です。

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