Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№130長野県、餓鬼岳(2百名山)

2024年08月30日 | 三百名山回顧

 人気の山が幾つもある北アルプスの中にあって、餓鬼岳は地味な存在と言えるでしょう。山名からして、何となく不気味な感じがします。山頂までは白沢登山口と中房温泉登山口の2コースありますが、いずれも山頂までは一日がかりの長丁場、厳しい道程です。山頂直下の餓鬼岳山荘は小じんまりとして昔ながらの風情があり、居心地の良い山小屋です。

 餓鬼岳へ登ったのは、今から35年前、平成元年の10月でした。当時所属していたK山岳会の会山行として私が計画し、妻とF子さんの3人パーティで登りました。私が記録した山行記録が、当時の会報に残されていたので下記に転載してみます。

 

 

餓鬼岳~唐沢岳登山

 

期間:平成元年10月5日~8日(2泊3日)

コース:白沢登山口~餓鬼岳~唐沢だけ~東沢岳~中房温泉

参加者:F、F妻、F/K子さん 計3

 

行動記録

10月6日(金) 曇り後雨

06:40白沢登山口→ 08:00~05魚留滝→ 11:52松川新道分岐→ 13:30餓鬼岳山荘

 

 白沢登山口までタクシーで入り、朝食の後出発。沢沿いに続く道はよく整備されている。紅葉の滝は大した事はなかったが、その奥の魚留の滝は中々立派。ここから登山道は急登になる。

魚留の滝

 途中で道で餓鬼岳山荘のオーナー伊東さんに声を掛けられ、サっと追い抜かれる。稜線へ着いてやっと急登が終わり、しかし餓鬼岳はまだ遥かな高みに見える。大凧山は知らぬ間に通過して、最後の急登、百曲りが始まる。

登山道から餓鬼岳

 ジグザグを何度も何度も繰り返した後、ようやく餓鬼岳山荘へ到着した。今夜の宿泊客は我々を含めて9名、夜に雨となる。

餓鬼岳山荘間近の尾根

 

10月7日(土) 曇り

07:20餓鬼岳山荘→ 07:25~30餓鬼岳→ 08:00西餓鬼岳分岐→ 10:00~40唐沢岳→ 12:33西餓鬼岳分岐→ 13:03餓鬼岳山荘

 

 霧が深く、出発を07:20に遅らせる。一登りで着いた餓鬼岳山頂は視界が全く無く、記念の写真を撮った後早々に出発する。西餓鬼岳分岐ではガイドブックで要注意と書かれていたにもかかわらず、右へ曲がる所を直進してしまい少し迷ってしまった。餓鬼のコブは左側を巻いて、樹林帯の中をしばらく進む。

餓鬼岳山頂

 最低鞍部から唐沢岳へは、短い割に厳しい箇所もありきつい登りだった。到着した唐沢岳は我々以外誰も居らず、静寂の山頂は心地よい所だった。生憎霧で展望を望めないのが残念、約40分間滞在し、来た道を餓鬼岳山荘へと戻った。今夜の山荘は満室で、大賑わいだった。

唐沢岳付近の道

唐沢岳山頂

 

10月8日(日) 曇り後雨

06:05餓鬼岳山荘→ 07:10~18剣ズリ分岐→ 08:50~09:50東沢岳→ 10:12~16東沢乗越→ 12:15中房温泉

 

 昨夜は星も見えて好天を期待したが、今朝も霧の中の出発となった。東沢岳へ向かう稜線は岩稜の小さなアップダウンが多く、凍った梯子や木橋に少々手こずる。剣ズリの分岐は、樹林帯の巻き道を進む。東沢岳へ着いた時、一瞬霧が薄れて剣ズリや燕岳を望めたが、再び霧に覆われてしまった。

剣ズリ付近の道?

東沢岳

東沢乗越付近?

 燕岳へ向かうF子さんとは東沢乗越で別れ、我々夫婦は中房温泉への道を下山する。沢沿いの道はかなりの高巻きもあり、地図で見るよりも難コース、大雨の時には遠慮したい道だ。乗越から約2時間で中房温泉へ到着、秘湯ブームのせいか温泉は大賑わい、源泉風呂で汗を流した後、穂高駅行きバスに乗って帰宅の途についた。

東沢乗越

 記録を読み返すと、餓鬼岳登山はあまり天候に恵まれなかったようです。天気の良い時に再チャレンジ・・・と言うには餓鬼岳への登りは厳しく、もうあの山頂を踏む事は無いでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福島県、雄国山~雄国沼ハイキング

2024年08月28日 | 山歩き

8月24日(土)    天気=曇り時々晴れ一時雨

09:03雄国沼登山口駐車場→ 10:11~20雄国山分岐→ 10:46~11:03雄国山→ 11:22雄国山分岐→ 11:27~33雄国沼休憩舎→ 11:47~52雄国沼湿原→ 12:13~25雄国沼休憩舎→ 12:29雄国山分岐→ 13:19雄国沼登山口駐車場

 

 雄国沼は古い火山が陥没してできた風光明媚な山上のカルデラ湖です。昭和53年の秋に磐梯山から猫魔ヶ岳を越えて、この湖の畔を訪れた事がありますが、その時の記憶は殆ど残っていません。そこで妻と二人でハイキングがてら、再訪してみる事にしました。

 車のウインドウを雨粒がパラパラと叩く生憎の天候だったが、宿の休暇村裏磐梯を出発して9時頃登山口の駐車場へ着いた。標識が立つ登山口から雄国沼への登山道へ入る。ブナの樹林帯に歩き易い緩やかな道が続いている。

雄国沼登山口の駐車場

雄国沼登山口

 朝から蒸し暑い天気だが、ブナの枝葉が陽射しを遮ってくれるのがありがたい。登山口から1時間余で、雄国沼と雄国山を分ける分岐に着いた。ここを右に曲がって雄国山への登山道に入る。しばらくジグザグに登ると稜線に達し、緩やかな尾根道を登って行く。

緩やかな道

分岐間近の岩がゴロゴロした道

 山頂直下でご夫婦の二人連れとすれ違った時、「山頂近くの道端でマムシがとぐろを巻いているから気をつけて下さい。」と注意喚起された。それから怖さ半分見たさ半分で登って行くが、結局マムシ君とは遭遇しないまま雄国山(1271m)の山頂へ着いた。

雄国山への登り(眼下に雄国沼)

雄国山山頂

 山頂には壊れた木製の展望台が建ち、東は磐梯山、西は喜多方の市街地、眼下に雄国沼を望む事ができた。軽く栄養補給した後、マムシ君に絡まれぬうちにと山頂を後にする。

山頂から磐梯山方面

山頂から喜多方市街地方面

山頂から雄国湖

 分岐に戻ると、雄国沼へと降って行く。分岐から5分ほどで、森の中に建つ雄国沼休憩舎へ着いた。休憩舎は無人の立派な建物だが、樹林に遮られて雄国沼を見る事はできない。

雄国沼休憩舎

 休憩舎で一息ついた後、湖岸沿いの歩道を歩いて湿原へと向かう。休憩舎から湿原までは意外と遠かった。初夏の頃ならニッコウキスゲで黄色く染まる湿原も、晩夏の今は咲く花も少なく少し寂しい風景だった。

咲く花も殆ど無くヒッソリとした雄国沼湿原

湿原から雄国山方面(中央奥の山)

 湿原の歩道は現在改修工事中で休憩する場所も無いので、早々に湿原を後にする。帰りの道は早く雄国山分岐から50分足らずで登山口の駐車場へ戻って来た。

登山口へ向かう下山の道

 今日も軽いハイキングのつもりだったが、4時間ほどの山歩きは蒸し暑さもあってホドホドに疲れ汗もビッショリ掻きました。これから宿へ戻って温泉で汗を流し、その後は美味しい生ビールが待っている。人生で数少ない生きてて良かったと思う一時です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福島県、吾妻小富士~栂園地ハイキング

2024年08月26日 | 山歩き

8月23日(金)    天気=晴れ時々曇り

10:05浄土平駐車場→ 10:27~30吾妻小富士最高地点→ 10:47~11:01浄土平駐車場→ 11:17~21吾妻小舎→ 11:41~50栂園地→ 12:13~16桶沼→ 12:25浄土平駐車場

 

 夏でも涼しい裏磐梯高原の休暇村裏磐梯の予約がようやく取れたので、早朝我が家を出発し東北道を福島県へと車を走らせた。福島西インターで高速を降り、磐梯吾妻スカイラインを経由して、AM10頃に浄土平駐車場へ着いた。

 宿へ行くには時間が早い。夕食のビールをより美味しく飲む為に、ここで軽く山歩きをして汗を流す計画です。準備を終えると駐車場のすぐ傍に聳える吾妻小富士へ向かう。

吾妻小富士登山口

 吾妻小富士は簡単に登れるので登山と言うより観光のエリア、行楽の人達が身軽な服装で歩いている。しかし最高地点から俯瞰する火口は中々壮観で、素晴らしい展望が広がっています。

吾妻小富士地点から一切経山方面

吾妻小富士の火口

最高地点から福島市方面の眺め

 吾妻小富士の火口をグルリと廻り、40分ほどで駐車場へ戻って来た。車内で軽く食事を済まし、その後浄土平湿原の遊歩道を歩いて栂園地へ向かう。

火口縁を廻って最高地点を振り返る

浄土平駐車場へ下山する

 遊歩道の途中に在る吾妻小舎は、森の中に建つ雰囲気のある山小屋です。スカイラインを横切って、兎平駐車場横にある入口から、栂園地へ向かう登山道に入る。樹林帯の道は緩やかで、15分ほどで山上草原の栂園地へ着いた。

浄土平湿原

吾妻小舎に向かう歩道

森の中に建つ東小舎

栂園地の登山口

栂園地に向かう歩道

 樹林帯の中にポッカリ草原が浮かぶ栂園地は、夏の終わりのせいか高山植物は殆ど咲いておらず、展望もパッとしなかったのでチョット期待外れだった。栂園地を降ると、スカイラインを少し歩いて桶沼へ向かう。桶沼の入口から数分登って着いた桶沼は、森の中にヒッソリと青い水を湛える小さな丸い湖です。

栂園地

桶沼の登り口

桶沼

 桶沼を降ると、浄土平湿原の遊歩道を通ってお昼過ぎに浄土平駐車場へ戻って来た。約2時間余の軽ハイキングだったが、蒸し暑かったのでソコソコ汗を掻かされました。これで今宵のビールが一段と美味しく飲める事でしょう。

浄土平湿原と一切経山

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猛暑を逃れて、裏磐梯へ来ています。

2024年08月24日 | 旅行

8月24日(土)

突然ですが、猛暑を逃れて福島県の裏磐梯へ来ています。志賀高原や軽井沢ほど有名じゃ無いが、山と湖が美しい裏磐梯は穴場的避暑地スポットです。

日中は流石に暑いが朝夕の涼しさは埼玉とは別世界、実に快適です。昨日は吾妻小富士と栂園地、今日は雄国山と雄国沼を軽ハイキング、蒸し暑くて大汗かいたが、磐梯山の源泉風呂が山の汗と疲れを流してくれました。

吾妻小富士の最高地点

 

快適な時間はアッと言う間に過ぎ、明日は猛暑の我が家へ戻ります。心配なのは台風10号、何処へ向かうのだろうかと気がかりです。

尚ハイキングの詳細は後日のブログで紹介します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

図書館は猛暑避難の爺さんばかり

2024年08月22日 | 日記

 お盆を過ぎても、まだまだ猛暑の夏が続きます。我が家は節電の為エアコンの使用を控えているので、日中は涼を求めて街中へ出掛ける事が多くなりました。ショッピングモールやスーパーの休憩スペースはざわついて何だか落着かないし、喫茶店やファストフード店はお金がかかります。

 猛暑の避難場所として一番ベターなのは、街の図書館じゃないでしょうか。ここならお金は要らないし退屈しのぎの本や雑誌だって一杯ある。そんな訳で最近は図書館を訪れる機会が増えました。

 今日も猛暑を逃れて図書館を訪れ、どっかりソファーに腰を下ろし好みの雑誌を読みつつ何気なく周囲を眺めたら、ある事に気が付きました。夏休みだから図書館の訪問者は学生達が多いだろうと思いきや、周囲のソファーに座っているのはいずれも高齢の男性ばかりです。

 家に居れば家族から粗大ごみ扱い、と言って街中のお店でお金を使って休憩するほどの余裕はない。猛暑難民と化した爺さん達は他に行く宛ても無く、図書館へ図書館へと吹き溜っているようです。

 高齢女性が少ないのは、きっと他にやる事や行く場所の選択肢が男性に比べて多いからでしょう。年金暮らしでやる事も行く所も無い可哀そうな爺さん達よと、気の毒で思わず目頭が潤んできました。・・・・ って言ってる私もそんな爺いの一人だった。世間の冷たい風に晒されている街の孤独な爺さん達、お互いあの世へ行くまでは精一杯頑張って生き抜きましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昔の職場仲間とスナック「和子」でOB会

2024年08月21日 | お出掛け

 退職してから十数年の歳月が過ぎ、昔の仕事仲間と会う機会は殆ど無くなった。唯一例外で、小平市の職場で働いて頃の仲間とは今だに付き合いが続いている。続いている理由の一つは、小平時代が私にとって、一番楽しく良き思い出に満ちた職場だったからではないかと思う。

 先日も職場仲間のAさんから飲み会を催すので参集されたいとLIMEが入ったので、久々に小平市に在る現役時代からの馴染みのスナック「和子」を訪れた。店内に入ると懐かしい職場仲間が雁首を揃えて座っていた。

 皆さん相変わらず意気軒昂で、あまり変わっていないように見える。私も同時並行的に年老いているから、そう見えるだけなのかも知れないが・・。

 60代の若手OB達の姿が見えないのは、まだ現役世代で多忙な日々を送っているからだろうか。体調不良や音信不通などで参加できなかった人も幾人か居て、チョット淋しい思いがする。

 思い出話に花を咲かせて、久しぶりに楽しい宴席となりました。喋り過ぎたせいなのか、最後の方は喉がいがらっぽくなってきた。あと何回一緒に酒を酌み交わせるか分からないけれど、皆さんそれまでどうかお元気で。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゼロ磁場パワースポットの分杭峠へ行って来た。

2024年08月19日 | 旅行

 8月13日(火)

 ゼロ磁場のパワースポットとして人気が高い信州秋葉街道の分杭峠は、以前から気になっていた場所でした。旧長谷村の戸台パークから分杭峠行きのシャトルバスが発着していたので、朝9時発のバスに乗って峠まで見物に行ってみました。

戸台パークの分杭峠行きシャトルバス乗り場

 分杭峠へは一般車両でも行く事は可能ですが、峠一帯が駐車禁止になっている為に、シャトルバスで行かなければゆっくりパワースポットを見物できないのです。バスは戸台パークを出発し、谷間の道から山肌を巻くクネクネとした道を登って、30分足らずで標高1424mの分杭峠のバス専用駐車場へ到着しました。

分杭峠のシャトルバス駐車場

 下車をすると「気場約100m→」と書かれた看板が傍にあり、それに従い山道を緩やかに降ると、あっけなく気場に到着した。木製の階段があるだけで、看板が無ければ此処がパワースポットとは思えません。

気場入口の看板

気場に設置された階段

あまりインスタ映えのしない風景です。

 中央構造線と呼ばれる本州を分断する断層帯が分杭峠の真下を通っており、その地域的特性で峠には独自の「気場」というか「磁場」があると言われているようです。

気場の少し上にある分杭峠

 我々夫婦もしばらく階段に座って佇んでいたが、二人とも霊感力が無いのか「気」を感じる事はできませんでした。午後から北沢峠行きのバスに乗る必要があった為、我々は10分ほどで気場を後にしたが、「霊気」を感じるには長時間の滞在が必要だったのかも知れません。

 気場には科学的根拠は無いそうですが、人気のパワースポットとして分杭峠には大勢の人が訪れています。「霊気」を信ずる人や感じる人は、一度は行ってみる価値があるでしょう。でも霊気を信じぬ人にはインスタ映えのせぬ凡庸な山間の地で、シャトルバス往復料金の¥2000円は高いと思うでしょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風7号の襲来で関東地方は大混乱

2024年08月17日 | 日記

 8月17日(土)

 台風7号が関東地方に接近して、お盆休みの交通網を混乱に陥れた。我が家付近でも一昨夜の未明頃からだんだんと台風の影響が出て、昨日は朝から雨雲に覆われて雨・風の強い一日となりました。

15日の夕空

16日の朝空

 「台風7号は強い勢力を持ったまま関東地方に接近」と気象庁から警戒警報が発令されていたが、埼玉県は台風本体から離れていたせいか台風による災害は殆ど無かったようです。夕方頃には雨雲も薄れ、雨風共に弱まってホッと安堵しました。

16日の夕空

 台風一過の今朝は夏空が戻って、再び蒸し暑い一日となりました。この暑さ一体いつまで続くやら・・とウンザリ気分だが、気が付けばお盆も終盤、もうすぐ秋がやってくるんですねえ。・・Time flies.

17日の朝空

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南ア、仙水峠登山?

2024年08月15日 | 山歩き

8月13日(火)    天気=曇り一時雨

13:09北沢峠→ 13:17~19長衛小屋→ 13:57仙水小屋

 暑いお盆の最中、家にジッとしているのも退屈なので、南アルプスの甲斐駒ヶ岳を登る計画を立てた。昨日は信州高遠町の山間に在る道の駅南アルプス村まで来て、車中泊をした。

 今日は午前中にゾロ磁場のパワースポットとして有名な分杭峠を観光見物し、お昼過ぎに戸台パークから北沢峠行きの南アルプス林道バスに乗車、午後1時に標高2030mの北沢峠に着いた。

戸台パークから北沢峠行きのバスに乗る

北沢峠のバス停

 猛暑の人里とは別世界で、峠を吹き抜ける風が涼しい。しかし午後の天気予報は雨なので、ノンビリしては居られない。峠を後にテント場が在る長衛小屋へ向かう。

長衛小屋へ向かう林道

 林道を緩やかに降って、10分足らずで長衛小屋に着いた。お盆休み中の割にテント場はそれ程混んではいなかった。長衛小屋から北沢の渓流沿いに登山道が続く。

モダンな造りの長衛小屋

北沢沿いの道

 長衛小屋を過ぎた辺りから本降りの雨になったので、雨支度をして登って行く。鎖場を通過し沢に架かる木橋を渡ると、その少し上の木立の中に仙水小屋が現れた。

途中の鎖場

沢に架かる木橋

仙水小屋

 仙水小屋は40年以上前に一度泊った事がある。その時より増改築されているが、昔ながらの山小屋という雰囲気はあまり変わっていない。若い男性管理人に聞くと、今宵の泊り客は我々夫婦と男性一人の3人だけとの事、お陰で午後の一時は、誰も居ない広間でノビノビと寛ぐ事ができた。

ゆったりした一人用寝室

食堂兼休憩室(午後はここで本を読んでノンビリ過ごす)

 午後4時半からの夕食を終えると、する事も無いので早めに寝床に着いた。明日の天気予報を知りたかったが、ネットは繋がらずラジオの電波状況も悪かったので確認できないまま眠りに落ちた。

夕暮れ時、仙水小屋から小仙丈岳方面の眺め

 

8月14日(水)    天気=曇り時々晴れ

05:07仙水小屋→ 05:46~57仙水峠→ 07:20~08:06長衛小屋→ 08:16北沢峠

 

 仙水小屋の朝食は、朝4時から始まる。朝食を食べていると「今日の天気は午前曇りで、11時頃から雨が降り始まる」と、管理人の男性が教えてくれた。そして我々夫婦に「今日甲斐駒に行きますか?」と尋ねてきた。管理人さんは、高齢夫婦の登山が気懸りだったのだろう。「取りあえず仙水峠まで登って、無理なようなら引き返します」と応えた。

 薄暗い中、5時過ぎに仙水小屋を出発する。最初は樹林帯の緩やかな道だったがが、仙水峠が間近になると岩がゴロゴロと積み重なったような道に変わった。妻はこんなタイプの悪路が苦手で、足の運びが遅くなる。

岩のゴロゴロした登山道

峠間近の登山道

 仙水小屋からコースタイムどおりの40分で駒津峰と栗沢山の鞍部に在る仙水峠に着いた。峠からは甲斐駒ヶ岳や小仙丈岳も望めて、天気もそれ程悪く無い。

仙水峠

 先へ進むか下へ引き返すか迷ったが、もし稜線で風雨に晒され足が動かなくなったら一大事、甲斐駒は何度も登った山だしリスクを冒す必要は無いと判断し、下山する事にした。

峠から甲斐駒ヶ岳方面

峠から仙丈岳方面

 時間はたっぷりあるので峠から北沢沿いの道をノンビリ降り、長衛小屋へ着くと、小屋前のベンチでお湯を沸かしてコーヒーブレイクを楽しむ。休憩を終えると小屋から10分ほど歩いて北沢峠のバス停に着き、9:50発の臨時バスに乗り、戸台パークへ下山した。

登山道沿いの白っぽい色した苔

長衛小屋横の北沢キャンプ地(お盆にしては空いていた)

北沢峠の長衛こもれび山荘

北沢峠の森と苔

 車に乗ると高遠町の日帰り温泉「さくらの湯」へ向かい、山の汗を流した。結局今回は一つのピークも踏まず中途半端な山行に終わったが、お昼頃に伊大雨警報が伊那地方に発令されたので、もし我々があのまま登山を続行していたら、間違いなく稜線上でずぶ濡れになっていただろう。高齢夫婦の我々が峠から引き返したのは賢明な選択だったと思います。

高遠町の日帰り温泉さくらの湯(大人600円とリーズナブルな温泉、ぬめりのある心地よいお湯です)

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今宵は信州高遠町の道の駅南アルプス村で車中泊

2024年08月12日 | 旅行

8月12日(月)

お昼過ぎに我が家を出発し、圏央道~中央道を経由して信州の高遠町へ車を走らせた。途中の圏央道、青梅インターから中央道、相模湖インターまでがお盆の大渋滞で、高遠町へ着いたのは夕方頃だった。

今宵はここの道の駅南アルプス村で車中泊します。埼玉に比べるとさすがに信州の山里は涼しいが、それでも蒸し暑く寝苦しい夜になりそうです。

道の駅南アルプス村(旧長谷村)

明日天気が良ければ北沢峠までバスで行き、仙水小屋に泊って甲斐駒ヶ岳を登る予定です。でも後期高齢者なので無理はしません、過去に何度も登った山だし、リスクを冒して登る程のものでもない。山の雰囲気を味わえるだけで充分ですから。

それでは明日の好天を願いつつ、仮の一夜を過ごすとしますか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕食後緊急地震速報が流れ、我が家は震度3の揺れ

2024年08月11日 | 日記

 8月9日(金)

 夕食を終えてテレビでパリオリンピックの男子卓球団体戦を観ていたら、突然「ピロロン、ピロロン・・」と不気味な緊急地震速報の音が流れた。それから殆ど間を置かず、グラッ、グラッとかなり強い揺れが10秒間ほど続いた。

 一昨日に宮崎県で大きな地震があったばかりなので、ひょっとしたら南海トラフ巨大地震の前触れではと不安な気持ちになったが、ニュース速報を見ると神奈川県足柄町付近を震源とする最大深度5弱の地震だった。

 日本は地震の多い国だけど、今年に入って元旦の能登半島や一昨日の宮崎県沖、そして今宵の神奈川県など、地震の回数が増加しているような気がする。偶然かも知れないが、そのいずれもが夕刻の時間帯に発生している。

 宮崎県沖の地震で南海トラフ巨大地震の危険性が高まったと気象庁が発表し、今後一週間ほどは地震への備えを怠りなきようにと注意喚起を促されている。・・と言われても、具体的に何をどう備えればよいのだろうか。

 取りあえずポリタンクに水道水を溜めた。車の燃料を満タンにした。数日分の保存食を購入した。あとは地震が起きたら起きた時、運を天に任せるしかありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲリラ豪雨による落雷で、交差点の信号機が停電

2024年08月09日 | 日記

 8月7日(水)

 今日の午後チョットした野暮用があったので、電車で川越市内へ出掛けた。用事が終わり駅へ戻ろうとしたら、ポツポツと大粒の雨が降り始め次の瞬間には堰を切ったような土砂降り雨となった。

 このような事もあろうかと折り畳み傘を持参していたが、差して役には立たずビッショリ濡れで川越駅に辿り着いた。東武東上本線は正常に運行していたが、坂戸と生越間の東武生越線は大雨による冠水の為運行停止になっていた。

 最寄り駅へ着いたけれど、雨の勢いは一向に衰えない。ずぶ濡れ覚悟で役に立たぬ傘を差し、我が家へと歩き始めた。途中の交差点へ差し掛かった時、凄まじい轟音と共に雷が至近距離に着弾して、交差点にある信号機のライトが消えてしまった。

ライトの消えた信号機

 ずぶ濡れで我が家へ戻りテレビを見ていたら、東武東上線がストップしているとニュースで報じていた。イヤーあと30分遅かったら、我が家へ戻る事すら危ういところだった。

 このゲリラ豪雨は、埼玉県の川越市周辺地域に1時間に100ミリを超える大雨を降らせたようで、一部地区では浸水被害も発生していた。しかしこの豪雨が冷たい大気を呼び込んで、久しぶりにエアコン無しの涼しい一夜を過ごせました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の胃カメラ検査は、今まで受けた中で一番楽だった。

2024年08月07日 | お出掛け

  年に一度の胃カメラ検査を受ける為、猛暑の中都内世田谷区の病院へ出掛けた。夏休みに入ったせいか電車はそれ程混んでおらず、1時間余の車内は座って行けたので助かった。

 50代半ばで胃ガンの手術を受けて以降、彼此20年以上胃カメラ検査を受けている。これだけ続けてりゃ胃カメラ何て慣れたものと言いたいところだが、検査の前はやっぱり毎回緊張する。

 その理由の一つは「胃カメラを飲み込む時の苦痛」で、もう一つは「もし悪い結果が出たらという不安」です。受付で名前を呼ばれ検査室前で待っていると、検査室から「ゲー、ゲー」という受検者の呻き声が耳に入り、聞いてる自分も緊張が増す。

 そして自分の番になり、粛々と検査室に入る。検査の手順は頭に入っているので、言われるがままに「まな板の鯉」となってベッドに横たわる。胃カメラを操作するのは、若い男性医師だった。「上手いといいが 」と思っているうちに、胃カメラがス~ッと口から喉へ入っていく。

 喉へ来たなと思った瞬間に、電気掃除機になったつもりで口から思いっきり息を吸い込んだら、それがグッドタイミングでさしたる苦痛も無く胃カメラが喉を通過して食道へと侵入した。それはまるでウナギが水中の穴蔵へ潜り込むように、自然な感じだった。

 医師の腕が良かったのか、それとも私の受検テクニックが向上したのか、ハタマタ老化で喉の締まりがユルユルになったせいなのか理由は定かでないが、今まで検査を受けて来て今回が一番苦痛を感じなかった。

 「初め良ければ終わり良し」で検査は5分足らずで終わり、カメラが口から出た時に、「全然苦しくなかったです」と言ったら、男性医師も嬉しそうな顔をしてくれた。一番か肝心なのは検査結果でそれは後日担当医師から聞く事になるが、検査した医師が「まず問題は無いでしょう」と言ってくれたので取りあえずはホッとした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年鶴ヶ島市の脚折雨乞祭りを見物

2024年08月05日 | お出掛け

 8月4日(日)

 先日のブログでも少し触れたが、埼玉県鶴ヶ島市の最大イベント「脚折雨乞祭り」が8年ぶりに開催された。このお祭りは江戸時代に起源を持つ雨乞行事だが、昭和の時代に街の都市化と共に廃れてしまった。それを地元住民達の努力で近年復活させ、今は4年に一度オリンピックの年に開催されています。

龍神様の渡御コース

 今日はお祭りを最初から見てやろうと、お昼過ぎに龍神様のスタート地点である白髭神社へ向かった。午後1時に竹と藁で作られた重さ30トン、長さ36mの龍神様が300人の男衆に担がれて白髭神社を出発する。

出発を待つ龍神様

白髭神社

龍神様の出発

長いので曲がるのに一苦労

街中へと出発する

 ワッショイ、ワッショイの掛け声と共に、昼下がりの街中を龍神様がゆっくり練り歩く。屋外の気温は体温を越える炎熱地獄、見物人も汗だくだが担ぎ手の衆も汗だくでどの顔も真っ赤、ゴール地点の雷神池まで2㎞の道程を2時間掛けて進んで行く。

県道交差点を通行止めにして通過中

国道407号を目前にして一休み

国道を遮断して、龍神様が通過

 予定より15分ほど遅れて、午後3時過ぎに龍神様が雷神池へ辿り着いた。そのまま池へ突っ込むかと思ったら、池を目前にして20分ほどの休憩タイムになった。

龍神様が入水する雷神池

龍神様が池に到着

 猛暑の中、担ぎ手の衆も辛いだろうが、見物する側も暑さで頭がボーッとしてくる。何人か、熱中症になって運ばれて行く人もいた。午後3時半過ぎ、龍神様が重い腰を上げ、いよいよ池の中へ突っ込んで行く。

龍神様が池へ動き出す

いよいよ入水

 龍神様は池の中を3周巡り、最後は担ぎ手衆の手でバラバラに解体されてお祭りはクライマックスを迎えた。あまりに暑くて見物するだけでクタクタになったけれど、8年ぶりの脚折雨乞祭りが見事に盛り上がって地域住民としては嬉しい限りです。

池の中を3周廻る

最後は担ぎ手の衆の手で龍神様はバラバラに解体されてお祭りは終幕を迎えた

 久々だったが、お祭りは人の心をワクワクさせるものがありますね。翌日のNHKテレビや朝日新聞でも脚折雨乞祭りのニュースが報じられており、4年後はもっと盛大なお祭りになって欲しいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竜巻だと思ったら、火事だった。

2024年08月03日 | 日記

 7月31日(水)

 夕方頃ベランダに出ていた妻が、「アレ、竜巻じゃないの?」と私に言った。言われた方角を眺めてみると、上空を覆う雨雲から黒い黒煙のようなものが地上へ垂れ下がっているように見えた。

 でも私は今まで本物の竜巻を見た事が無いので、竜巻と言われればそう見えるが煙の形から火事のようにも見える。サテどっちだろうと思っているうちに、夕立が突然降り始め、雨のカーテンで視界が閉ざされてしまった。

 この夕立雨はその後東へ移動して、埼玉県の朝霞市や和光市そして都内の練馬区や板橋区などに1時間に100ミリを超える大雨を降らせたようです。各所で浸水被害が発生し、埼京線や東武東上線の電車もストップして、仕事帰りの通勤客に大迷惑を及ぼしました。

 しかし「あの黒煙のようなものは一体何だったのか?」翌日ネットで調べてみると、どうやら川越市内の産業廃棄物置き場で発生した火災のようでした。災害をもたらせた大雨だが、火災の消火には役だったのではないでしょうか。

 他人の不幸をネタにするのは少し気が引けるが、あれがもし竜巻であったのなら「生まれて初めて竜巻を見たドー」と、ドヤ顔でブログに載せていたのは間違いありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする