Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

大千軒岳登山

2012年08月17日 | 山歩き

8月17日(金)   大千軒岳   天気=曇り


07:16旧道登山口→ 07:51844mピーク→ 08:40~47知内コース分岐→ 09:10~25大千軒岳→ 10:21~14新道登山口→ 10:45旧道登山口


 北海道最南端の高山、大千軒岳の名は、「江戸時代に金鉱山があり鉱夫達の家の数から由来している。」と俗説にあるが、現在は林道を二十数キロ遡らなければ登山口に辿り着けない奥深い山です。
 前夜、車中泊した津軽海峡沿いの「道の駅北前船松前」を早朝に車で出発、国道を離れ延々と続く山道を走って行く。舗装路は最初のうちだけ、後は嫌になるほどダート道を走り1時間以上かかって旧道登山口に着いた。登山口ボックスの入山ノートを見ると今日登るのは我々だけのようだ。




 
旧道登山口



 準備を終えて出発する。鬱蒼としたブナ林の中を登って行く。ほど良い傾斜の歩き易い道が続く。844ピークを過ぎると一旦降って再び登る。前方に稜線が望まれるが白いガスに覆われ、はっきりとした姿が見えない。この先から草が道を覆い歩き辛くなってきた。やがて前千軒岳へ向う道が右に分岐する。そこから若干降った所が知内コースとの分岐点で、十字架と熊除けの鐘が置かれている。その昔、キリスト教徒であった鉱夫達が処刑されたのを慰霊する為に十字架は建立されたのだと言う。大千軒岳をバックに立つ白い十字架は、美しくも物悲しさが漂う風景である。




 
ブナ林の登山道



 
白い十字架と奥に大千軒岳



 知内コース分岐からは、高山植物のお花畑の中を登る今日のハイライトコースです。しかし残念ながら白いガスが尾根を覆いモノクロ世界の中を歩いているようだ。小さな前山を越えて草に隠れた細い踏跡を辿って急登を続けると、狭い大千軒岳山頂(1072m)に到着した。



 
お花畑の中を大千軒岳へ




 
大千軒岳山頂



 ガスに包まれた山頂は、展望も無く寒々とした風が吹き渡る。登頂の喜びもあまり湧かず早々に下山を開始する。降りの新道コースは緩やかな尾根を伝って歩き易い道が続く。山頂を目指すだけなら新道コース往復が一番楽と言える。



 
山頂から新道コース



 山頂から1時間程で新道登山口に着いた。こちらの方が駐車スペースも広々としている。ここから山腹を巻く林道を約3キロ歩いて、車のある旧道登山口に戻る。熊にも人にも会わず、展望の無い静かな山行を終えました。帰りの道も荒れた林道を延々と1時間以上掛けて街へ戻った。国道に着くと松前温泉に寄って登山の汗と疲れを癒す。ここは入浴料380円と安価ながら、豪華な和風建物の素朴で風情ある中々良い温泉でありました。
 この後は函館市に赴き、久々豪華に法華クラブホテルに泊まり、明日はバッチリ函館観光です。その後登る渡島駒ケ岳が妻と二人で行く最後の登山となります。

 

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