5月18日(日) 天気=晴れ
06:58大崩山登山口→ 07:21~31大崩山荘→ 07:46ワク塚コース分岐→ 08:50~59袖タキ→ 09:17下ワク分岐→ 09:28中ワク分岐→ 09:57坊主尾根分岐→ 10:17~31大崩山→ 10:48坊主尾根分岐→ 11:13~20小積ダキ→ 12:07林道分岐→ 12:29坊主尾根コース渡渉点→ 12:35大崩山荘→ 12:54大崩山登山口
今回の九州登山ツアーの中では、熊本の国見岳と並んで大崩山は厳しいコースだ。妻はパスして宮崎観光へ出掛けたので、私一人で祝子川源流にある登山口へ向かう。
大崩山登山口(下山時)
休日とあって登山口付近には既に7~8台の車が停まっている。中には岩手や福島ナンバーの車もあった。AM7時前登山口を出発する。祝子川に沿って歩いて行く。約20分余で大崩山荘に着く。大きな小屋だが人気は無さそうだ。
大崩山荘
ここから左に坊主尾根コースが分岐している。更に15分程川沿いに歩いて子祝川を渡りワク塚コースに入る。最初は沢沿いに登るがしばらくして右手の尾根に取りつく。
ワク塚コースの小祝川渡渉地点
尾根は岩場の多い複雑な地形だが、目印が多いので迷ったら目印を探すと必ず見つける事ができる。息もつかせぬ急登続きだが今日は天気が良いから気分良く登って行ける。
子祝川を渡って約1時間で袖ダキという名の岩塔の上に立つ。此処は秀でた展望場所で、上ワク塚や下ワク塚の岩峰や小積谷を挟んだ対岸の小積ダキの岩壁等が素晴らしい眺めだ。
小積ダキの岩壁
下ワク塚~上ワク塚の岩峰群
更に登って行くと下ワク、中ワク、上ワク等と幾つも岩塔があるけれど、それぞれ登っていたらキリが無いのでパスして先へ進む。やがて坊主尾根への道が左に分岐し、だんだん傾斜が緩んで歩き易くなった。
しばらく登ると再び坊主尾根コースの分岐があり、前方左手に大崩山の穏やかな山頂が姿を現した。ここからは緩やかな稜線歩きとなる。道沿いはツツジの花が満開で歩いていても心が和む。
坊主尾根コース(下)分岐
道沿いのツツジ
今までの静寂が嘘のように次々と登山者に遭遇する。右に分岐する宇士コースを過ぎ、石塚ピークを越えると僅かな時間で大崩山(1644m)に到着した。山頂は狭くそれ程展望も良くないが小春日和の陽気に誘われしばらくノンビリする。
大崩山山頂
山頂付近のツツジ群落
下山は坊主尾根コースを降る。鎖場、梯子場、ロープ場続きの厳しい急降下コースだが、私は変化に富んだこんなコースが大好きなので楽しい下山の道になった。途中にある小積ダキの岩塔は大崩山を代表する巨大な岩峰で、その上から見る景色も素晴らしい。
小積ダキから上ワク塚~中ワク塚方面
小積ダキから小祝川沿いの谷間
小積ダキを下から見る。
嫌らしいトラバース地点
鎖場の降り
林道分岐を過ぎると難所からは解放され、下小積谷に降れば小祝川も近い。大雨が降れば大変という小祝川の渡渉も、水量が少なく靴に水を侵入させる事無く渡れた。
坊主尾根コースの小祝川渡渉地点付近
渡渉を終えた対岸には朝方通った大崩山荘が建つ。そこから川沿いに降ってPM1時前に登山口に戻る事ができた。周囲に駐車している車は更に数台増えているようだ。
今日は単独だったから自分のペースでノビノビと歩けたし天気も良かったので実に心地よい登山を堪能できた。岩場とツツジの群落、硬軟それぞれの見せ場を持つ大崩山は、九州を代表する名山だ。
追信・・・
宮崎市内の観光から戻った妻と夕刻、延岡駅前の居酒屋「喜多八」へ夕食がてら入ったら、何と、かっての名マラソンランナーで現旭化成陸上部の宗監督ご家族と同席になった。「私も迷市民ランナーです。」と言って握手してもらい、少しお話させていただいた。
宗監督は、「今兄貴は屋久島の山へ行ってますよ。」何て言い、とても気さくな人柄だった。細身の奥さんも中学生の娘さんもとても感じのいい、良いご家族だった。延岡でのレアな出会い、九州ツアーの良い思い出ができた。