3月22日(金) 天気=晴れ時々曇り
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10:10ホッタラカシ温泉→ 11:06重ね石分岐→ 11:51~57重ね石→ 12:08棚山前コブ→ 12:20~13:31棚山→ 14:37~46重ね石分岐→ 15:28ほったらかし温泉
私が以前所属していたK山岳会は一度解散したが、その後一部の有志(私も含めて)が同好会を結成して今も続いている。その会報の中で山梨県の棚山へ登ると書かれていたので、この山をまだ登った事の無い私も参加させてもらう事にした。
朝方最寄の駅で山仲間のS夫妻と待合せ、私の車で圏央道~中央道を経由して、登山口の山梨市ほったらかし温泉へ向かう。我々以外の参加者は電車とタクシーで登山口まで来る事になっていたが、中々やって来ない。SさんがリーダーのHさんへ電話を入れると、彼らは既にタクシーで温泉の更に奥の林道ゲートに到着して、もう歩き始めているという。
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ほったらかし温泉駐車場
S夫妻と私も慌てて準備を整え出発する。温泉の駐車場を出発し、オートキャンプ場の脇を抜けて林道をしばらく行くと、鹿避け柵のゲートがあった。電車組の6名はここまでタクシーで来たようだ。
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最初の鹿避け柵
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林道沿いに見える甲府盆地と富士山(中央奥)
柵の扉を開けて通過し、急ぎ足で林道を進んで行く。2番目の鹿避け柵を通過すると、大きく迂回した前方の林道で我々を待っている彼らの姿が見えた。しばらく歩いて電車組の6名と合流する。今回参加のリーダーHoさん、Uさん、Oさん、Aさん、Haさん、Dさんとは3年ぶりの懐かしい再会だ。HaさんとDさんは体調がすぐれないので、此処から引き返し温泉で待つ事になり残る7名で山頂を目指す事になった。
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林道を進む。
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電車組と合流
林道を更に進むと3番目の鹿避け柵があり、そこを通過すると展望の良い伐採地に出た。広々とした伐採地には桜が植樹されており、将来は桜の名所にでもするのだろうか。
伐採地を過ぎると細い登山道になり、やっと山歩きの気分になれた。沢沿いの薄い踏み跡をしばらく登ると、道が左右に分岐しており、右は棚山の山頂へ直接向かう道で我々は重ね石を経由する左の道へ進む。
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沢沿いの道
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重ね石分岐
分岐から樹林帯の傾斜のキツイ坂道に変る。登山道沿いはカタクリの葉が芽吹いており、S夫人が「もう少ししたらこの辺りはカタクリのお花畑になるわよ。」と言った。
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樹林帯の急登
ジグザグの急な道を50分程登ると、岩が積み重なった尾根の一角に達した。その岩の一つが鏡餅のように重なっており、これが棚山の名物の重ね石であった。
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重ね石
此処で一息入れた後、尾根伝いに棚山を目指す。概ね樹林帯の歩き易い道で、途中には棚山前コブ(1104m)の小さなピークがあった。前コブを通過して棚山が近づくと再び急坂の道となり、そこを登りきると登山口へ降る下山の道が右へ分岐していた。
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棚山へ向かう尾根道
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棚山前こぶ
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登山口への道が右に分岐する。
分岐を過ぎて少し進んだ所が棚山(1171m)だった。山頂からは東西方向に展望があり、東側は甲府盆地や大菩薩、笹子の山々が望め、西側は甲斐駒から赤石岳まで延々と連ねる南アルプスの眺めが素晴らしかった。春霞のせいか大気の透明度が低く、霞んだ風景なのが少し残念だ。
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棚山山頂
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山頂から東の眺め(中央手前にほったらかし温泉が見える)
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山頂から西の眺め(雪山の南アルプスが望める)
山頂には我々以外に誰も居らず、Sさんがコンロでお湯を沸してノンビリランチタイムとなった。1時間余滞在し山頂を後にする。分岐の所まで戻り、そこからロープが張ら巡らされた急坂を降って行く。つまずけば転げ落ちそうな道を慎重に降り、沢に降立つとその先は幾分傾斜も緩み歩き易い道に変った。
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山頂から急坂の降り
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下山の途中、小さな祠があった。
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倒木を潜る
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沢沿いの道
山頂を出発して約1時間で重ね石分岐に降り立った。この先は登りに歩いた道なので一安心する。ノンビリお喋りしながら登って来た道を降り、15時半頃ホッタラカシ温泉へ戻った。さっそくお楽しみの温泉へ直行する。
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重ね石分岐に戻る
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林道を戻って行く。
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棚山を振り返ると怪しい雲が広がっていた。
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温泉奥のオートキャンプ場
ホッタラカシ温泉とは変わった名前だが、露天風呂から眺める富士山の眺めが絶景で、知る人ぞ知る温泉好きには有名な所らしい。お風呂は「あっちの湯」と「こっちの湯」の2箇所あり、料金はいずれも大人800円とチョイ高めだ。
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ほったらかし温泉こっちの湯
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ほったらかし温泉あっちの湯
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温泉から甲府盆地と笹子峠方面の山
我々は小さいお風呂の「こっちの湯」に入ったが、脱衣場を出ると直ぐに大きな露天風呂があり、ここから眺める富士山と甲府盆地の眺めが素晴らしい。この眺望が、チョット高めの料金に含まれているのだろう。叶うなら大気の澄んだ晴れの日に訪れれば、より感激の景色が眺められる事間違いない。
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条件が良いと、露天風呂からこんな絶景が見られるらしい。
温泉を出ると、電車組の人はタクシーに分乗して山梨駅へ向かい、S夫妻と私は車で帰宅の途に着く。中央道はスムーズに走れたが圏央道が渋滞でチョットやきもきしたが、青梅辺りまで来ると渋滞も解消し19時過ぎには最寄駅へ戻る事ができた。
甲府分地の北に聳える棚山は地味で静かな低山だが変化に富んだコースは歩き応えがあり、久々に再会した山仲間との賑やかなハイキングは、楽しく充実したものになった。参加者の中には80歳過ぎたメンバーも幾人か居られるが、まだまだ元気に山を歩き続ける姿に感銘を受けた。