奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2260)

2022-10-31 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「東大医学部生だけが知る/超知的生産法(岩波邦明著・角川新書2015刊)」を読んだ。岩波邦明(いわなみくにあき1987生れ)氏は、東大(医学部)卒。在学中に“岩波メソッド/ゴースト暗算”を開発/その書籍シリーズが65万部を突破。TV出演/教育コンテンツ開発/執筆/講演/講義など多方面に活躍している。--------

この本「東大医学部生だけが知る/超知的生産法」の目次は次の通り。“集中の瞬発力を身に付ける方法(娯楽を忘れるための唯一の方策/〆切には2種類ある/集中の筋トレにチャレンジ)”、“継続できる集中力はこうして身に付けられる(自分の邪念を可視化する/予定が持つマイナス効果/ゴール間近に要注意/見過ごしてはならない休憩力)”、“時間と脳の効率的な使い方(持ち時間と脳のクロックサイクル/様々な効果がある1.2倍歩行トレーニング/1日に使える時間は2時間増やせる/速書きの習慣化で発想力も向上)”、“環境改善とプライミング効果(人間は決意では変わらない/集中のための物理的切り捨て/望ましくない未来の遠ざけ方/自分のゾーンは広くするのではなく狭くする)”、“ワンランク上のパフォーマンスを獲得するために(楽しむ気持ちになるための努力/挑戦する気持ちと努力のモチベーション/自発的タイムアタックチャレンジ/誰にでも出来るメンタル管理術)”----------

この本「東大医学部生だけが知る/超知的生産法」の内容紹介文は次の通り。教育ベンチャーで執筆/講演活動などを行いつつ/東大医学部の非常にハードな学習をこなし/単位を一つも落とさなかった著者が実践している/短期間で最大限の成果を出すためのメソッドを紹介。----------

岩波邦明氏は、東大理Ⅲ/医学部卒なのだから/先ずはお医者さまになってみれば良かったのに/その道を外(はず)されてしまっている。未だお若いので精神科医にはなれるのではないでしょうか。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2259)

2022-10-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「だからフェイクにだまされる~進化心理学から読み解く(石川幹人著・ちくま新書2022刊)」を読んだ。石川幹人(いしかわまさと1959生れ)氏は、東工大(理学部/応用物理学科/生物物理学)卒/同大学院(物理情報工学)専攻/博士(工学)。企業研究所/政府系シンクタンクを経て、1997明治大学(情報コミュニケーション学部)教授。専門は認知科学で/生物学と脳科学と心理学の学際領域研究を手掛けている。--------

この本「だからフェイクにだまされる」の目次は次の通り。“見かけがつくるフェイク/演出までには至らぬ装い”、“共感に訴えるフェイク/人の話を信じる理由”、“言語が助長したフェイク/想像の果たす役割”、“自己欺瞞に巣くうフェイク/承認欲求の暴走”、“科学の信頼を利用したフェイク/未来予測の限界”、“誤解から生じるフェイク/行動選択の偏り”、“結束を高めるフェイク/部族意識の功罪”、“終章(フェイクとどのように対峙していくか)”--------

この本「だからフェイクにだまされる」の内容紹介文は次の通り。フェイクニュースが/社会に只(ただ)ならぬ影響を与えるようになって久しい。コロナ禍でも/誤情報が人々を撹乱している。進化心理学を基に/フェイクニュース/ひいては人と情報を取り巻く遺伝的/文化的背景を解き明かす。人々が“なぜ騙されてしまうのか”、“なぜ広めてしまうのか”が理解できる筈だ。個人の情報リテラシー強化による努力だけではなく/社会的な制度や取り組みが必要とされる背景にも触れる。---------

石川幹人氏のこの本「だからフェイクにだまされる」に書いている“進化心理学”は未だ学問的に完成されている訳ではないので/“当たるも八卦”的な未熟さを感じる。東工大卒の才子なので研究成果としての朗報を待ちたいと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2258)

2022-10-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「池上彰の天皇とは何ですか(池上彰著・PHP出版2018刊)」を読んだ。池上彰(いけがみあきら1950生れ)氏は、慶応大学卒/1973NHK入局。1994から11年間“週刊こどもニュース”を担当した。2005NHKを退職しフリーのジャーナリストとして活動している。名城大学教授/東工大特命教授も務めている。--------

この本「池上彰の天皇とは何ですか」の目次は次の通り。“はじめに(なぜ天皇と皇室について知る必要があるのか)”、“憲法の中の天皇”、“知っておきたい日本の皇室”、“歴史の中の天皇”、“天皇と皇室の仕事”、“生前退位と皇室の未来”、“天皇家の執事が語る皇室の素顔/対談/元侍従長/渡邉充”、“おわりに(平成が終わる今だからこそ/天皇について考える)”---------

この本「池上彰の天皇とは何ですか」の内容紹介文は次の通り。生前退位の前に知っておきたい/皇室/天皇陛下の話。憲法の中の天皇/天皇の歴史/皇室の未来とは/池上彰さんと一緒に考える一冊。天皇制は何時できたの。生前退位は何年振り。宮家って何ですか。今更/聞けない天皇の話はこの一冊で全て分かる。----------

池上彰氏は、この本「池上彰の天皇とは何ですか」のように時宜(じぎ)に応じた出版企画が目白押しであり、著書多数は当然でもある。NHKでは出世なさらなかったが/退局後に民放TV局で大成功を収められているのは/池上彰氏の人格と云うか人品の良さ/人の良さが幸いしたのだと思われる。胡麻(ごま)擂(す)り/忖度(そんたく)が池上彰氏の意にそぐわなかったに違いない。要らぬことに気を散らしていては/誰にでも分かる平易な解説は為し得ないだろうから。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2257)

2022-10-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「戦国日本の軍事革命~鉄炮が変えさせた戦場と統治(藤田達生著・中公新書2022刊)」を読んだ。藤田達生(ふじたたつお1958生れ)氏は、1981愛媛大学(教育学部/社会科)卒/1987神戸大学大学院博士課程修了/学術博士。神戸大学助手/1993三重大学(教育学部)助教授/2003同教授。専攻は日本近世国家成立史の研究。--------

この本「戦国日本の軍事革命」の目次は次の通り。“ヨーロッパから日本へ(鉄炮伝来/鉄炮を支えた科学者たち)”、“戦場の変貌(傭兵たちの自治/付城戦の時代)”、“統一戦争を実現した織田検地(陣立書/軍法/軍役/石高制検地)”、“軍事革命が日本に齎したもの(近世軍隊の誕生/公儀の軍隊の現実)”---------

この本「戦国日本の軍事革命」の内容紹介文は次の通り。鉄炮は16世紀に幾つかのルートから日本に伝来した。鉄炮鍛冶により瞬く間に国内で大量生産されるようになると/長槍や騎馬隊が中心だった戦場を一変させた。織田信長は検地により兵站システム整え/鉄炮の大量使用を実現して/天下統一への歩みを加速させた。攻城戦では大砲も活用されていく。火器が齎した革命的な変化が秀吉/家康と引き継がれ/近世を到来させるまでの激変を活写する。16世紀中頃/戦国日本に伝来した鉄炮。砲術師/鉄炮鍛冶/武器商人により国内に広まると/戦場の光景を一変させた。---------

藤田達生氏は、2017織豊期研究会会長となるなど、江戸幕府が恐らく書き換えたであろう織田信長/豊臣秀吉の事績を独自の視点から読み解こうとしておられる研究者のようだ。三重大学/地方国立大学にポストを得/好きな研究に没頭/後に続く日本史研究者の憧れの存在なのだろうと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2256)

2022-10-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「宗教は嘘だらけ~生きるしんどさを忘れるヒント(島田裕巳著・朝日新書2021.6刊)」を読んだ。島田裕巳(しまだひろみ1953生れ)氏は、1976東大(文学部/宗教学/宗教史学専修課程)卒/1984同大学院(人文科学研究科/宗教学専攻)博士課程修了。日本女子大教授/東大(先端科学技術研究センター)研究員を務めていた。現在は作家/宗教学者/東京女子大講師。---------

この本「宗教は嘘だらけ」の目次は次の通り。“戒律で禁じられた嘘”、“嘘も方便”、“異端は平気で嘘をつく”、“親孝行とは嘘をつく事なり”、“嘘を許さないキリスト教の仕組み”、“アッラーは全てを許し給う”、“カントは嘘を革命した”、“なぜ人は嘘をつくのか”、“萬(よろず)のこと/皆持って/空事(そらごと)戯言(たわごと)”----------

この本「宗教は嘘だらけ」の内容紹介文は次の通り。私たちの一番身近で罪深い悪徳/嘘。嘘はどのように宗教で扱われ/嘘つきはどう罰せられているのか。偽証を禁じるモーゼの十戒や仏教の不妄語戒など/禁じながらも解釈の余地が/其々あるのか嘘の面白い処。三大宗教の叡智を基にした/嘘の正体を巡る究極のクリティカルシンキング。あの人が平気で嘘をつくのは何故。ついても良い嘘と/悪い嘘がある。そもそも嘘がいけない理由とは。嘘を戒める宗教の教えから見えてくるのは/究極的な嘘の正体かもしれない。遠くから近くから/嘘の本質を徹底的に見つめる9つの視線。---------

島田裕巳氏は、宗教学者として研究のため/カルト的な宗教に近付いたために/ミイラ取りがミイラになったような人生を歩み/大学者の道を歩めなかったようだ。この本「宗教は嘘だらけ」も糊口を凌ぐ手段のようであるが/島田裕巳氏ご自身が年齢を重ねるにつれて宗教への過度の期待が薄まってきておられるかのようだ。年若でカルトに近付くと本当に危ないことを身をもって示された方の反省書は兎に角興味深い。

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