奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1346)

2020-04-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

近鉄奈良線の新大宮駅から西大寺駅まで歩いた。途中、蔦屋書店に入り、店内のスターバックス(STARBUCKS)にてコーヒーを飲んだ。持ち帰りしか販売していないし、スターバックスの専用/飲食席は使えないが、蔦屋書店サイドに設けられているベンチ席で飲む事はお客様のご判断にお任せしますとの注意を受けた。蔦屋書店の営業はコロナ感染症流行に当たり4月25日~5月6日臨時休業するとのお知らせが掲示されていた。------

次に、ミナーラ(M!Nara/旧そごう百貨店跡/旧イトーヨーカドー跡)に向かった。ミナーラにもコロナ関連の掲示があり、4月23日~5月6日は臨時休館すると書かれていた。ファストフード/B級グルメコーナーの一部店舗(1F)だけが営業していた。-----

その次は、平城宮跡歴史公園に向かった。朱雀門/大極殿などを始めとした施設は、全てコロナ感染症の流行のため当面の間/休館するとの掲示があった。但し公園内は開放(休憩所/トイレは使える)しているとのことであった。強風に朱雀門の風鐸(ふうたく)が鳴る横を通り、近鉄奈良線の踏切(安全保安員が配されている)を渡った。人影は大層少なく、2羽のツバメが歩く横を掠(かす)めて飛んだ。大和青垣の山々を眺めながら南門復原工事箇所の手前で左折し、佐伯門に向かうと、飛び交うツバメがさらに増えた。佐伯門を出ると正面には奈文研(なぶんけん奈良文化財研究所)の新しいビルがある。------

西大寺駅へはあと少し、近鉄奈良線を南に踏切を渡って線路沿いの歩道を駅へ向かうのである。西大寺駅では南北を繋(つな)ぐ跨線橋(こせんきょう)が9割方完成していた。コロナ感染症の流行にもめげず、このような改良工事は進んでいるのだと感心させられた。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1345)

2020-04-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

コロナ感染症の流行でTV番組はニュースだけでなく特番に至るまで、コロナ満載である。観ていて特に注意を傾け聴いているのは、医療専門家としての所見を述べておられる医師の先生方の発言である。TV局から招請されている専門家の何方(どなた)も流石に偏差値最高ランクの医師達だなと感心せざるをえないような過不足ない受け答えをされるのである。同様のコメンテーターの経済評論家や弁護士業の方/元政治家のようなハッタリが感じられず本当に人が良さそうで信頼に足る人物が医療関係者には多いように思った。------

コロナ感染症の流行が下火になるのは何時のことか専門家でもまだ先を見通せないそうだが、感染症専門家なる職業の人たちが存在し、コロナ感染症流行の先行き予測をしてくださっていることに今更ながら私たち国民は驚くと共にそのことを教えられているのだ。------

今回のコロナ感染症の流行はグローバル化が進展してきた世界の試練の一つであることは言を俟(ま)たない。集団免疫の防壁ができるまであるいはワクチン/特効薬が開発されるまで流行の爆発を抑えて医療崩壊を防ぎながらやり過ごしていくのだということが、漸く私たちにも分かってきた。抗体検査を無差別サンプルに実施して捕捉されていない既感染者数の予測をすることも屡(しばしば)話題となっているが、こちらの方は報道番組のメインキャスターも理解が出来ていないようであり、視聴している側にすればなおのこと良く分からない。しかし毎日毎日復習するように、文字を擦(なぞ)るように“抗体検査”の話題が取り上げられ専門家のコメントがなされるので、そのうちに正確に私たちにも理解できるようにはなるだろう。こうして何カ月も感染症の医療用語が日常会話に混ざり込み私たちはそれに違和感を持たなくなってきたように思う。さて1年、それとも2年、この先一体何年続くのだろうかコロナ感染症の流行は。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1344)

2020-04-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「すぐに稼げる文章術(日垣隆著・幻冬舎新書2006刊)」を読んだ。日垣隆(ひがきたかし1958生れ)氏は、東北大(法学部)卒、作家/ジャーナリストとして活動している。出身地/長野市の銀河書房を29歳で辞職しフリーとなる。バブル全盛期で紙面数増加の穴埋めに信濃毎日新聞から連載依頼を受けたことが幸運して今に至るそうである。------

裏表紙の抜き刷り文は次の通り。あらゆる場面でかつてないほど文章力が求められる現代はプロとアマの壁を越え、誰でも文章で稼げる時代。文章力を磨くことは最もローリスクでハイリターンな自己投資だ。本書では毎月の締切50本のほか、有料メルマガ/ネット通販と“書いて稼ぐ”を極めた著者がそのノウハウを全公開。トラブルを招かないメール文、上司を説得する企画書、インパクトのあるエッセイ、読者を中毒にするブログなど努力不要の文章講座。------

章立ては次の通り。“どう書くかよりどう読まれるか”、“こんな悪文を反面教師に”、“実務文はこう書けば生まれ変わる”、“ネットで生き残る知恵”、“発想の訓練法”、“こうすれば稼げるQ&A”、“文章で稼ぐための必読33冊”-----

日垣隆氏は法学部卒なので、お硬い文章もお得意であり、レパートリーの広さが有利に働いてこれまで活動を続けてこられたのだろう。多分、弁護士の仕事のように依頼人からの事案を解決するために深く調査し裁判において勝てるようになるには、たいそうな努力を求められる筈(はず)だが、それはジャーナリストの取材姿勢とも通ずるものがあるのではないかと思わせられた。旧帝大の東北大学法学部卒であれば、クラスメイトの多くは法曹界に雄飛されているだろうから、日垣隆氏の活躍も偏差値の高い部類のエリートの社会的プレゼンスと比べれば、その程度は当然の帰結だと考えられもする。だから素人がこの本「すぐに稼げる文章術」を読んでも効果はないと知るべきだ。そしてそれで終わらないために最終章の“必読33冊”を挙げているのだ。責任逃れに等しいが賢い人だと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1343)

2020-04-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

奈良県では、コロナ感染症の流行で、興福寺が4月15日より、法隆寺も4月23日より5月6日まで拝観停止となる。観光寺院であって、信仰の寺/“疫病退散に霊験灼(あら)たかだ”と唱えても何の力もない。緊急事態宣言下でも少しならいいかと考えて運動代わりに京阪神から自家用車で奈良県の寺社を訪れるファミリーなどが現れるに違いなく、そうさせないためにもさっさと京阪神からの参詣者/日帰り観光客を一人でも少なくしようとするには、拝観停止が最も効果的で好ましい方法だろう。-----

JRや私鉄各線は運行本数を削減するだろうが、コロナ感染症の罹患を防ぐには電車は乗らないに越したことはない。-----

東大寺大仏殿ならば、観光客同士がソーシャルディスタンスを保つことがある程度可能だろう。でも他の寺社の伽藍は、行楽客が例年のように、押し掛ければ人気の箇所は必ず密集してしまうのだろう。そのような心配をするならばいっその事閉めてしまえば管理する側にしてみれば安心と言える。-----

興福寺/国宝館や法隆寺/大宝蔵院も国宝/仏像の展示室が密閉空間であり、コロナ感染症の危険を避けにくい事情がある。所有する国宝を展示するために、各寺社は不燃構造の建物を構えて室内温度/湿度にも気を使っているため簡単に換気は出来ないようだ。------

京阪神で働くファミリーの、今年のゴールデンウィークのお出掛けは、屋外/野外が好ましい。奈良県にお越しになるならば、明日香のサイクリングとか、生駒金剛登山/矢田丘陵のハイキングとか、山の辺の道を歩くとかするしかないだろう。そして疲れたからと言って、地元のスーパー銭湯/温泉に浸かるのも我慢して、お家に帰ってから自宅のお風呂に入るようにするのが良いだろう。------

今年は花見をするにも立ち止まらないで、大阪造幣局の桜の通り抜けもなく、屋外でも混み合えば危ないのだ。ハイキングや近畿の山々の登山でも行き交う人たちと言葉を交わすことは止めた方が良いのだろう。人気のコースは野外ジムとして結構賑うことが予想されるのだから。可能な限り/出来ればステイホームだが。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1342)

2020-04-26 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ケータイを持ったサル~人間らしさの崩壊(正高信男著・中公新書2003刊)」を読んだ。正高信男(まさたかのぶお1954生れ)氏は、1978阪大(人間科学部)卒、1983同大学院(人間科学研究科)博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所/マックスプランク精神医学研究所研究員、京大霊長類研究所/東大理学部助手を経て、現在は京大霊長類研究所教授である。専攻は比較行動学とのこと。-----

タイトルの「ケータイを持ったサル」は少し古く感じる。今なら差し詰め“スマホを持ったサル”となるのだろう。20年の時を経てもこの本の提起している問題は変わらないと思った。IT機器としてケータイからスマホへの進化はあるが、その意味合いは変わらず繋がっているのだ。“メル友”がSNSの”ツイッター”や“フェイスブック”になった程度だけなのだから。------

章立ては次の通り、“マザコンの進化史”、“子離れしない妻と居場所のない夫”、“メル友を持ったニホンザル”、“関係できない症候群の蔓延”、“社会的かしこさは四十歳で衰える”、“そして子どもをつくらなくなった”------

扉の抜き刷り文は次の通り。ひきこもりなど周囲とのコミュニケーションがうまくとれない若者と、ケータイでいつも他人とつながりたがる若者、両者は正反対に見えるが、じつは成熟した大人になることを拒否する点で共通している。これは子ども中心主義の家庭で育った結果と言える。現代日本人は人間らしさを捨て、サルに退化してしまったのか。気鋭のサル学者による目からウロコの家族論/コミュニケーション論。------

日本の“サル学”は世界最高レベルだと聞いたことがある。実際に人間社会の解釈に有用であることを、事例を通じて易しく解説してくれている本なのだ。前半は分かり易いが、後半は少し学術的になり、素人の理解を超えるような気がした。

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