奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2232)

2022-10-03 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ネットで故人の声を聴け~死にゆく人々の本音(古田雄介著・光文社新書2022刊)」を読んだ。古田雄介(ふるたゆうすけ1977生まれ)氏は、名工大卒、建設工事現場監督/葬儀社スタッフ/2002編集プロダクションなどで働き/2007フリー記者として独立。ライター/ジャーナリストを名乗る。--------

この本「ネットで故人の声を聴け」の目次は次の通り。“高校2年で死を受け入れた人の声”、“京大院生が残した剥き出しの思考”、“安寧を探し求めた先の諦観/そして自殺”、“大量の吐血の後に吐き出した覚悟のブログ”、“故人のサイトに流れる時間と真贋(4代に渡って引き継がれている個人サイト/死を覚悟した空手家ベーシストの軌跡/41歳で余命を知った医師が残した死への記録/オンラインに生きた人間が刻んだ極限の生き様)”、“時代の変化と故人のサイトを扱う罪悪感”---------

この本「ネットで故人の声を聴け」の内容紹介文は次の通り。闘病ブログやそれに類するホームページ/日々を綴ったSNSの残された投稿からは/故人が生前に抱いた死に際しての本音が聞こえてくることがある。一歩踏み入れた先には/ごく近い家族ですら聞けなかった/本音が広がっている可能性もある。絶えずファンが墓参し追悼が続いているサイトもある。インターネットと死を取り巻く環境は時代によって大きく変化していく。消えずに残された過去は生きている私たちの現在と未来をどう方向づけるのか/故人がインターネットに残した足跡とどう向き合うのが正解なのか。空間や時間を超えて届いた鮮烈なメッセージに耳を傾ける。---------

古田雄介氏は、大学で学ばれた専門性を活かした仕事では芽が出ずに/アルバイトをなさった葬儀社スタッフの折に/この本「ネットで故人の声を聴け」のテーマに気付かれたものと思った。昭和の時代は紙の日記帳で遺族は直ぐにそれをチェックできたが/ネット時代の今では多くのブログが遺族は知らなくても公開状態にある。紙の日記帳でもネットのブログでも/面と向かった会話よりも意味深に書いていることもある。是非探して故人の生前の声を聞こし召(め)よ/奨めている。古田雄介氏は多彩な才能を持っているかのように振舞っておられるが/もう少し的を絞り込んで後半の人生を過ごされていは如何かと思った。

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