奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2625)

2023-10-31 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「すごい地層の読み解き方(小白井亮一著・草思社2023刊)」を読んだ。小白井亮一(こじろいりょういち1960生れ)氏は、1984千葉大学(理学部/地学科鉱物学専攻)卒/1986同大学院(理学研究科/地学専攻)修了。国土地理院にて/測量/地図作成/災害対応の業務に携わり/2021退職。現在は/地層化石岩石鉱物について/分り易く伝える執筆活動に取り組んでいる。----------

この本「すごい地層の読み解き方」の目次は次の通り。“地層のバラバラ事件(地層が割れてひっくり返って)”、“美しい地層/でもその裏で(シマシマに並ぶ地層)”、“地層に残る意外な痕跡(太古の現象がそのまま形になって残る)”、“古代アマモの正体は(海底植物の化石の正体は/全然別物だった)”、“チャートが語る異常な事件(プランクトンで出来たチャートの地層)”、“海のものとは一味違う(地層に残された特徴からミステリーを読み解き/嘗ての光景が甦る)”、“地上の破滅を記録した地層(6600万年前の恐竜絶滅を起こした隕石衝突)”----------

この本「すごい地層の読み解き方」の内容紹介文は次の通り。7つのすごい地層に封印された/驚くべき太古の事件を読み解く。地球規模の天変地異から太古の不思議動物のトイレまで/ビックリする来歴を持つ地層を/謎解きしながら紹介。美しい地層の写真で/楽しみながら基礎が身につく入門書。“えっそうだったの/こんな処に大事件の証拠が”と驚くこと間違いなし。---------

小白井亮一は/この本「すごい地層の読み解き方」の他に次の著書がある。“楽しい地層図鑑”、“わかりやすい測量の数学/行列と最小二乗法”、“分り易いGPS測量”、“地形のヒミツが見えてくる/体感/東京凸凹地図”/これらを国土地理院在職中に執筆されており/とても学究的で精力的な方のようだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2624)

2023-10-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「アフガニスタンの素顔~文明の十字路の肖像(青木健太著・光文社新書2023刊)」を読んだ。青木健太(あおきけんた1979生れ)氏は、上智大学卒/英ブラッドフォード大学大学院(平和学)修士課程修了。専門は現代アフガニスタン/イラン政治。2005から国連開発計画(アフガニスタン政府省庁合同事業)アドバイザー/在アフガニスタン日本国大使館書記官として7年間勤務。帰国後/外務省(国際情報統括官組織)専門分析官/お茶の水女子大学講師を経て、公益財団/中東調査会研究主幹。---------

この本「アフガニスタンの素顔」の目次は次の通り。“アフガニスタン和平実現に向けた取り組み”、“ターリバーン暫定政権による統治”、“自由と独立を求める反ターリバーン運動”、“激変する社会/対談(安井浩美×青木健太)”、“国外退去する人々”、“陸封国の対外関係と日本が果たすべき役割”、“終章(自己の模索への旅)”----------

この本「アフガニスタンの素顔」の内容紹介文は次の通り。カブール陥落から2年/タリバン統治の実態は/女性の権利は/日本が果たすべき役割は/激変するアフガニスタン社会を第一人者が広く深くリポート。アフガニスタン政権崩壊が/ロシアによるウクライナ侵攻を間接的に招いたとの見方もある。文明が交錯する場所であるが故に/不安定なアフガニスタンは/ユーラシア大陸の連結性のミッシングリンクとなる。激変するアフガニスタン社会を/中東政治の研究者が/政治面/歴史面/文化面から詳細にレポート。カブール陥落後/自衛隊機で脱出した唯一の日本人で/共同通信カブールの安井浩美氏との対談も収録。----------

青木健太氏は、外務省の現地調査員の仕事を長年なさっていたようだ。直接の外交官のアフガニスタンでのお仕事の内容を/無力感で一杯かもしれないが/記録に残して欲しいと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2623)

2023-10-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「群青/谷村新司」について。-----------

新聞(2023.10.16)に歌手(シンガーソングライター)/谷村新司が他界されたと報じた。---------

谷村新司(たにむらしんじ1948~2023.10.8)は、大阪府立大和川高校卒/桃山学院大学中退。学生時代からバンド活動をし/1971アリスを結成し/本格的に世に出た。----------

多くのヒット作を送り出したが/“群青(ぐんじょう)”は素晴らしい。---------

“蜩(ひぐらし)”を皮切りに/ソロ名義でのアルバムやシングル制作/他の歌手への楽曲提供(山口百恵の“いい日旅立ち”)を行う。アリストは異なる音楽世界は/“日はまた昇る(1979)”を経て/“昴―すばる(1980)”で一定の完成をみる。1981にはシングル“群青”が東宝映画“連合艦隊”の主題歌となる。---------

“連合艦隊”は1981.8.8(S56)に劇場封切り公開された/東宝映画制作/東宝配給の特撮戦争映画である。---------

“昴”はニッカウヰスキーのCMにも使われており/谷村新司は唐招提寺の中国渡来僧/鑑真(がんじん)の/生涯を思い浮かべて作詞作曲したそうである。だからか/中国でも大ヒットを記録した。---------

“昴”も“群青”も/カラオケ(特に中高年)の定番となっており/“昴”は誰でも歌うが/“群青”は歌唱力が伴わないと歌えない。そして“群青”が本当に上手な人により歌われると/聴く人は涙を浮かべる人も出るだろう。それ程に/“群青”は感極まる歌であり/だからこそ/映画“連合艦隊”の主題歌となったのだ。---------

1981当時/旧帝国海軍の生き残りの元軍人(将官)たちが/数年に亘って/太平洋戦争時の海軍のズタボロの作戦を思い出し/反省の会を隔月開催で10数回行ったそうである。それは全部ではないが新聞の記事に取り上げられた。映画“連合艦隊”はそれに合わせて制作された模様だ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2622)

2023-10-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「巨大古墳の古代史~新説の真偽を読み解く(瀧音能之著・宝島社新書2023刊)」を読んだ。瀧音能之(たきおとよしゆき1953生れ)氏は、1977早大(文学部日本史学科)卒/1987明治大学大学院(日本史学)博士課程満期退学/1994「古代出雲地域史の研究」で早大より博士(文学)取得。島根県古代文化センター研究員/駒澤大学(文学部歴史学科)教授。---------

この本「巨大古墳の古代史」の目次は次の通り。“検証(富雄丸山古墳の被葬者像を探る)”、“検証(邪馬台国と巨大墳丘墓の正体)”、“検証(古代天皇陵の正体)”、“検証(有力豪族の巨大古墳の正体)”、“検証(巨大古墳を築造した地方豪族の正体)”、“検証(キーワードで読む巨大古墳の正体)”----------

この本「巨大古墳の古代史」の内容紹介文は次の通り。昨今/古墳からの大きな発見のニュースが続き/話題になっている古代史の新書です。専門家たちが最高傑作と表現する/奈良にある国内最大の円墳/富雄丸山古墳から出土した鏡と剣など/注目の集まった古墳の詳細を始め/近年発掘が進む全国各地の古墳の最新状況を元に/古代史の謎を読み解く。新たな調査によって/何が何処まで解明され/従来の学説に/どんな影響を与えているのかを/網羅的に知ることが出来る。古代史ファン必見の一冊。3世紀から8世紀にかけて日本では古墳が全国で造られた。現存するだけでも/その数は16万基に上る。全国の古墳で新発見が相次ぎ/“空白の4世紀”を始めとするヤマト王権の実像が徐々に明らかになってきている。----------

瀧音能之氏は、日本古代史の数少ない研究者として/様々な著書を出しておられる。それにしても/富雄丸山古墳から出土した遺物には驚かれたことだろう。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2621)

2023-10-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「酒井忠次の巻(NHK総合テレビ/どうする家康2023.10.15)」を観た。--------

脚本家の古沢良太(こさわりょうた1973生れ/東海大学文学部日本文学科卒)は、脂の乗った50歳で/NHKも視聴者も“どうする家康”のヒットを期待していた。---------

主な作品にテレビでは“相棒/リーガルハイ”、映画では“ALWAYS三丁目の夕日”があり、高評価を受けている脚本家である。本格時代劇は/始めてなのか/“どうする家康”の前半では/酷評されたりしたが/視聴率的には10%を固く保持しており/合格点を上げていた。--------

“ジャニーズの松潤”を主役の家康に据えて/準主役&脇役もお笑いタレントは一切使わずに/本格的な俳優女優しかも美男美女を配して/万全の大河ドラマ制作体制を取っている。-------

そうした中で/多分シニア視聴者からは苦言が出ていたそうだ。相棒の水谷豊の台詞を彷彿させるような/現代劇風のシーン展開は/これまでの時代劇に馴染んできた人には違和感があったようだ。-----------

でも此処へ来て/秀吉の後の天下人を狙う/家康の心情の変化を/とても上手に脚本演出する古沢良太の実力が目に物を見せてくれるようになっている。---------

先日の酒井忠次の回では存分に/忠次の“天下をお獲りなされ”と云う遺言的な囁きが家康の耳元で語られて/観ている者も/ぞくっとするのである。--------

視聴率アップのためには北川景子を二役で使うなど/NHKの執念にも/大河ドラマ復活に真摯な処が/終盤に向けて高評価に反転するものと期待している。

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