北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「すごい地層の読み解き方(小白井亮一著・草思社2023刊)」を読んだ。小白井亮一(こじろいりょういち1960生れ)氏は、1984千葉大学(理学部/地学科鉱物学専攻)卒/1986同大学院(理学研究科/地学専攻)修了。国土地理院にて/測量/地図作成/災害対応の業務に携わり/2021退職。現在は/地層化石岩石鉱物について/分り易く伝える執筆活動に取り組んでいる。----------
この本「すごい地層の読み解き方」の目次は次の通り。“地層のバラバラ事件(地層が割れてひっくり返って)”、“美しい地層/でもその裏で(シマシマに並ぶ地層)”、“地層に残る意外な痕跡(太古の現象がそのまま形になって残る)”、“古代アマモの正体は(海底植物の化石の正体は/全然別物だった)”、“チャートが語る異常な事件(プランクトンで出来たチャートの地層)”、“海のものとは一味違う(地層に残された特徴からミステリーを読み解き/嘗ての光景が甦る)”、“地上の破滅を記録した地層(6600万年前の恐竜絶滅を起こした隕石衝突)”----------
この本「すごい地層の読み解き方」の内容紹介文は次の通り。7つのすごい地層に封印された/驚くべき太古の事件を読み解く。地球規模の天変地異から太古の不思議動物のトイレまで/ビックリする来歴を持つ地層を/謎解きしながら紹介。美しい地層の写真で/楽しみながら基礎が身につく入門書。“えっそうだったの/こんな処に大事件の証拠が”と驚くこと間違いなし。---------
小白井亮一は/この本「すごい地層の読み解き方」の他に次の著書がある。“楽しい地層図鑑”、“わかりやすい測量の数学/行列と最小二乗法”、“分り易いGPS測量”、“地形のヒミツが見えてくる/体感/東京凸凹地図”/これらを国土地理院在職中に執筆されており/とても学究的で精力的な方のようだ。