北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「聞かなかった聞かなかった(内館牧子著・幻冬舎文庫2017刊/初出週刊朝日2007.12~2009.9暖簾にひじ鉄)」を読んだ。内館牧子(うちだてまきこ1948生れ)女史は、武蔵野美術大学卒、東北大学大学院修士課程修了。脚本家/1993橋田賞受賞。2000~2010女性初の横綱審議委員会委員に就任。-------
この本「聞かなかった聞かなかった」に収録されているエッセイのタイトルは次の通り。“バアサンに飴を”、“来年は来年の風が吹く”、“岩手県の出前授業”、“名文珍文年賀状”、“ヤツデの女”、“頭の悪いオバサン”、“野良猫が好き”、“車内の加齢臭”、“冬が寒かった時代”、“各年代/こうも違う”、“生活の荒れ”、“スピリチュアルな趣味”、“仰げば尊し”、“25年振りの造船所”、“時間のたつ速さよ”、“恋人たちの聖地”、“平仮名地名もう十分”、“それにしても挨拶”、“運動部は嫌いだって”、“野菜の花”、“道の変質”、“幸せにしてくれる人”、“オバサン特有の言動”、“どこよ/どれっ”、“教育委員ってどんな人”、“あの仕事の年収”、“檸檬色のガラスペン”、“同期会に出ない人たち”、“他人の趣味”、“クロネコとペリカン”、“屋根の上の野良猫”、“あの夏”、“掟をなめる乗客”、“肘の上のポニョ”、“何が/かな/だ”、“幼女の人権”、“水道局の東京水”、“老人のエレガンス”、“第2だか/第3だか”、“頭が古かった”、“名前の間違い”、“ベッドに縛られる終末”、“無駄な喧嘩”、“ですよね/って”、“女の運”、“朝青龍とのハグ騒動”、“ミシンのCM”、“ダイエットの極意”、“命取りになる言い方”、“お宅切れ痔でしょ”---------
この本「聞かなかった聞かなかった」は、内館牧子女史が、横審委員を務め/東北大学大学院に通った時期/直後の、とても充実した時期に週刊誌へ連載されたエッセイであり、女史の余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)ぶりが横溢(おういつ)している。