北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「人生は心の持ち方で変えられる(真鍋厚著・光文社新書2024刊)」を読んだ。--------
真鍋厚(まなべあつし1979生れ)氏は、大阪芸術大学大学院(芸術制作研究科)修士課程修了。評論家/著述家。出版社に勤務の傍ら評論活動を行う。専門はコミュニティ/自己啓発/宗教/孤独/独立/陰謀論/テロリズム/ネットリテラシー/映画批評。----------
この本「人生は心の持ち方で変えられる」の目次は次の通り。“引算型自己啓発-現在(何故ひろゆきブームなのか/お部屋から革命を起こす)”、“足算型自己啓発―過去(それはアメリカ建国の父から始まった/中村天風から松下幸之助へ/通俗道徳と云う見えない宗教)”、“終わりなき自己啓発―未来(自助論/50年の誤読/終わりなき自分磨きへようこそ/幸福度競争社会)”---------
この本「人生は心の持ち方で変えられる」の内容紹介文は次の通り。頑張らず/上を目指さず/モノも求めない。そんな自足に拠る主観的幸福を追求する引算型/自己啓発が流行している。努力と成長の積み重ねを旨とする/意識高い系と同じく長い歴史を持つ/意識低い系の潮流をその革新と共に分析。時代状況と時代精神に照らしてブームの謎を解く他/資本主義社会とは切っても切れない自己啓発をそれ自体の歴史も紐解く。日本人は自己啓発に拠って何を変えようとしてきたのか。--------
真鍋厚氏は、自己啓発文化の深層を探り/自身も多分洗脳されているに違いない“自己啓発”の呪文を解こうとしているかのようだ。こう云う四字熟語に捉われないことこそ肝心で重要なのだろうと思った。こんなものは斜に構えておけば良いのである。