奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2502)

2023-06-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「おんなのるつぼ(群ようこ著・新潮文庫2008刊)」を読んだ。群ようこ(むれようこ1954生れ)女史は、日大(芸術学部)卒。本の雑誌社勤務時代にエッセイを書き始め/1984“午前零時の玄米パン”を刊行/独立する。著書に“鞄に本だけつめこんで/膝小僧の神様/無印おまじない物語/猫と海鞘/またたび回覧版/飢え/ヤマダ一家の辛抱/ビーの話/おかめなふたり/小美代姐さん花乱万丈/きもの365日/妖精と妖怪の間/評伝平林たい子/かもめ食堂/しいちゃん日記/音の細道”など多数。----------

この本「おんなのるつぼ」の目次は次の通り。“電車の中で化粧する/片付けられない/ヨン様好き/外見チェック/占い/秘密主義/年下の男/自分が一番/きれいな母/生足/パンツ一丁/整形/ハイヒール/妻/太る/晴れ着/内股/女王様/ばけべそ/おばさん/お弁当/女子アナ/鬼嫁/隠れ宿/皇室/前世/死語/妊婦/昇進/ローライズ/グラビアアイドル/ミスユニバース/隙/パジャマ/着やせ”---------

この本「おんなのるつぼ」の裏表紙の抜き刷り文は次の通り。電車で化粧しないでよ/おいおいその浴衣/着付けがユルくて半乳はみ出てるって。こらっパジャマのままでコンビニ行くな。街を歩くと/目に飛び込むのは理解不能な女ばかり。所詮他人事と笑っていたいけれど/流石にこれはまずいんじゃないのか。常識の底板を踏み抜いて無自覚。そのくせ揃って自信満々な/今時の女たちに敢えてモノ申す/怒気怒気(ドキドキ)爆笑エッセイ。-----------

群ようこ女史は、この本「おんなのるつぼ」と対の本“おとこのるつぼ”も書いているが/同性を見る目の方が辛辣(しんらつ)な気がした。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2501)

2023-06-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「敗者の古代史~反逆者から読みなおす(森浩一著・角川新書2022刊/2016版の新書化)」を読んだ。森浩一(もりこういち1928~2013)氏は、同志社大学大学院修士課程修了。日本考古学/日本文化史専攻。1972同志社大学(文学部)教授/同名誉教授。---------

この本「敗者の古代史」の目次は次の通り。“饒速日命と長髄彦/タケハニヤス王とミマキイリ彦の戦争(前篇;後篇)/狭穂姫と狭穂彦/熊襲の八十梟帥と日本武/剱御子としての忍熊王/莵道稚郎子と大山守/飛騨の両面宿儺/墨江中王と曽婆訶理/大日下王と押木珠縵/市辺忍齒別王と皇子たち/筑紫君石井/物部守屋大連/崇峻天皇と蜂子皇子/山背大兄王と一族の死/蘇我氏四代―稲目、馬子、蝦夷、入鹿/有間皇子と塩屋連〓魚(しほやのむらじこのしろ)/大津皇子と高市皇子の運命―壬申の乱/大友皇子の死とその墓----------

この本「敗者の古代史」の内容紹介文は次の通り。彼らは本当に敗者だったのか/第2次世界大戦中から考古学界に身を置き/60年に亘り研究をリードしてきた日本考古学会の第一人者が/記録の中では敗れたと記述されながら/実際には語り継がれ/所縁の地で神として崇められてきた事象を/考古学文献双方からのアプローチで/新視点を提示。古代に敗れた人たちの姿を浮き彫りにする。---------

森浩一氏以降に著名な古代史学者が誕生していない今/第3次古代史ブームを招来するべく/出版社の期待を込めて/この本「敗者の古代史」が再刊されたのだと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2500)

2023-06-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「知識ゼロでも楽しく読める哲学(青木滋之監修・西東社2023刊)」を読んだ。青木滋之(あおきしげゆき)氏は、京大(人間環境学研究科/哲学専攻)博士後期課程修了/博士(人間環境学)。専門は英米系哲学/科学史/科学哲学。中央大学(文学部)教授。---------

この本「知識ゼロでも楽しく読める哲学」の目次は次の通り。“序章(哲学ってそもそもどんなもの/哲学ってそもそも何/哲学って何の役に立つの)”、“昔の人はどんなことを考えていた/古代中世の哲学(哲学って何時から始まったの/世界に絶対は無い/ソフィストの考え方)”、“デカルトやパスカルの哲学とは/近代初期の哲学(有名だけど/どんな意味/我思う故に我あり/心と体は別のもの/デカルトの心身二元論)”、“自由や幸福について考えた/近代後期の哲学(コペルニクス的転回で何が大きく変わったの/見えないものは/哲学すべきじゃない)”、“最近はどんなことを考えてる/現代の哲学(私的な心とは違って/言語は公共的/床屋と村人は別のもの/ラッセルのタイプ理論)”----------

この本「知識ゼロでも楽しく読める哲学」の内容紹介文は次の通り。仕事にも人生にも役立つ/哲学の話がイラスト図解で易しく分かる。難しいけど学んでみたい。哲学のあれこれを/順を追って分り易く解説。アリストテレスからマイケルサンデルまで/歴代の哲学者の考えを噛み砕いて紹介。トロッコ問題/世界5分前仮説など/思考実験の特集も充実。----------

青木滋之氏のこの本「知識ゼロでも楽しく読める哲学」は、西東社の“知識ゼロでも楽しく読める/シリーズ“の哲学バージョンである。哲学の小難しい言い回しや用語を分り易い豆知識に纏め上げているのは/流石哲学専攻の大学教授だと思った。ネット情報でも十分だろうが/このような”豆単“も悪くないと思った。

 

 

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2499)

2023-06-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「村田喜代子の本よみ講座(村田喜代子著・中央公論新社2023刊)」を読んだ。村田喜代子(むらたきよこ1945生れ)女史は、福岡県八幡市立花尾中学校卒/鉄工所に就職。1967結婚/二女を出産。1977“水中の声”で九州芸術祭文学賞(最優秀作)を受賞/1987“鍋の中”で芥川賞受賞。1990“白い山”で女流文学賞/1992“真夜中の自転車”で平林たいこ賞/1998“望潮”で川端康成賞/2010“故郷のわが家”で野間文芸賞/2014“ゆうじょこう”で読売文学賞/2019“飛族”で谷崎潤一郎賞/2021“姉の島”で泉鏡花賞を受賞している。--------

この本「村田喜代子の本よみ講座」の目次は次の通り。“ネバーホーム(二度と帰れない家)”、“やんごとなき読者(読書にハマった女王)”、“チェルノブイリ原発事故(原発事故と小説)”、“おーい出てこーい/何時か深い穴に落ちるまで(地球に穴を掘る話)”、“唱歌の社会史/懐かしさと危うさと(故郷と唱歌)”、“エリザベスの友達(エリザベスを巡る物語)”、“長崎の鐘(原爆投下と科学へのまなさし)”、“長崎の鐘/戦艦大和ノ最期(22歳の初稿/死の間際に考えること)”、“手なし娘協会(腕を取り戻した娘たち)”、“坂の夢/ファルマン(飛ぶ話)”、“大きな翼を持った老人(空から落ちてきた話)”----------

この本「村田喜代子の本よみ講座」の内容紹介文は次の通り。小説/ノンフィクション/自作も含め/国内外の様々な作品を取り上げ/執筆の経緯や作品の背景を考察することにより/読書の楽しみを一歩深める実践的な術を伝える。読む力って/どうしたら身に付くんだろう。村田喜代子女史と一緒に/本を読んでみませんか。テキストは/巷に溢れる本の海から選び取った/個性豊かな13作。----------

村田喜代子女史は、現代の樋口一葉のように/高学歴を知らない育ちの中で/芥川賞作家となられた。そして今も現役で活躍されている。その村田喜代子女史のこれまでの小説作法を曝け出すかのように/この本「村田喜代子の本よみ講座」を書かれた。教科書は先行作品なのだと知らしめておられる。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2498)

2023-06-26 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「時代劇聖地巡礼~関西ディープ編(春日太一著&来間孝司写真・ミシマ社2023刊)」を読んだ。春日太一(かすがたいち1977生れ)氏は、日本大学大学院博士後期課程修了。映画界を彩った俳優/スタッフのインタビューをライフワークにしている。著書に“天才勝新太郎/ドラマ鬼平犯科帳ができるまで/すべての道は役者に通ず/時代劇は死なず/大河ドラマの黄金時代/忠臣蔵入門/映像で読み解く物語の魅力”など多数。---------

この本「時代劇聖地巡礼」の目次は次の通り。“はじめに”、“琵琶湖”、“甲賀”、“奈良”、“姫路”、“亀岡駅周辺”、“奥丹波”、“保津川下り”、“エッセイ(ロケ地を探して)”、“おわりに”----------

この本「時代劇聖地巡礼」の内容紹介文は次の通り。“巌流島は琵琶湖だった”。近江/奈良/甲賀/丹波/姫路/関西全域が/ロケ名所の宝庫。座頭市/鬼平/柳生一族の陰謀/ラストサムライ/るろうに剣心、愛され続ける名作から/近年の大ヒット作まで網羅。京都の街を出て/川を越え/野を進むと/古(いにしえ)の風景が未(ま)だあった。“西鶴一代女”/田中絹代が三船敏郎の面影を重ねた仏像。“宮本武蔵”/萬屋錦之介が躍動した般若坂や巌流島。“座頭市”/勝新太郎が映像美に拘り抜いて選んだ神社と寺。“ラストサムライ”/トムクルーズが歩いた山の砦。“壬生義士伝”/中井貴一と佐藤浩一が圧巻の殺陣を演じた石段。怒濤の59か所/オールカラー。-----------

春日太一氏は、マニアックな映画ファンの嗜好を知っておられるのか/そのものピタリのこの本「時代劇聖地巡礼」をお書きになった。映画の映像を意識されたのか/素人写真ではなくて/本物の写真家/来間孝司氏に任せておられるのも豪華な本に仕上がっている理由だと思った。

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