奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2015)

2022-02-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「わたしの山小屋日記(春)~動物たちとの森の暮らし(今泉吉晴著・論創社2012.5刊)」を読んだ。今泉吉晴(いまいずみよしはる1940生れ)氏は、東京農工大学(獣医学科)卒、都留文科大学名誉教授。動物学者/著述家。山梨/岩手の山林に山小屋を建て、植物の手入れ/畑作りをしながら、モグラ/野ネズミ/リス/ムササビ/森の小さな動物たちの観察/研究を続けている。------

この本「わたしの山小屋日記(春)」の目次は次の通り。“春/新生の季節”、“春の雪から現われた謎の物体”、“雑草が作物より美味なのは何故”、“チビちゃんの命で輝く森”、“森の水がワサビを育てる土砂を運ぶ”、“古い果樹園を助け出す”、“わたしを信頼してくれている証拠”、“ムラサキケマンは食べ尽くされる”、“鳥と人が気付き合って生まれる交流”、“森は自然の図書館です”--------

この本「わたしの山小屋日記(春)」の内容紹介文は次の通り。山小屋に暮らすナチュラリストが見付けた身近な動物たちの知恵を探る楽しみ、自然との交流が齎(もたら)す不思議な心の動き。生き物たちとの掛け替えのない日々を深い愛情を込めて描き出す、瑞々(みずみず)しい里山の動物誌。--------

今泉吉晴氏は、この本「わたしの山小屋日記(春)」をシリーズ第1巻として2012.5に上梓し、春夏秋冬の残り、夏秋冬の3巻も2カ月おき2012.7/2012.9/2012.11に発刊されている。多分出版社とこれまでの永いお付き合いがあってこそ実現した本であり、今泉吉晴氏が個人的にどうしても出版したかったのだろうきっと。ハードカバーで写真も豊富、良い本だと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2014)

2022-02-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「汚染水との闘い~福島第一原発危機の深層(空本誠喜著・ちくま新書2014刊)」を読んだ。空本誠喜(そらもとせいき1964生れ)氏は、早大(理工学部)卒、1992東大大学院(原子力工学専攻)博士課程修了、工学博士。1993東芝/原子力エンジニアを経て、2009初当選/政界入りした。原発事故時は衆議院議員。菅政権で、福島第一原子力発電所事故“官邸助言チーム”事務局長を務めた。------

この本「汚染水との闘い」の目次は次の通り。“はじめに(大津波から始まった汚染水/官邸助言チーム/海洋放出)”、“東京オリンピックと汚染水(安倍総理発言/遅すぎた政府主導/厄介な汚染水/失敗に終わった水棺/手強い放射性物質/増え続ける汚染水と建屋からの漏洩/海洋汚染と水産物への影響/トリチウム処理への厳しい道程/深刻な作業員不足)”、“緊急対策から抜本対策へ(東京電力と政府の取り組み/東京電力のロードマップと政府東電の中長期ロードマップ/先行き不透明な汚染水処理/アレバ社とキュリオン社/第二セシウム吸着装置サリー/多核種除去設備ALPS/増え続ける貯蔵タンク/高濃度の放射性廃棄物/先送りされた対策/東京電力と政府の綱引き/陸側遮水壁の先送り)”、“低レベル汚染水の海洋放出(汚染水の予言/メルトダウンとメルトスルー/高レベル汚染水と低レベル汚染水/人為的な海洋放出は悪いことだったのか)”、“水産物への影響(福島県の水産物の状況/放射能検査/水産物の安全性確保/白鳳丸の出動/海洋と湖沼河川の汚染レベル/海底の汚染度/水産物の安全性/食物連鎖への影響)”、“困難を乗り越えて(現場作業員の長期の安定確保/現場技術力の蓄積と継承を/食の安全を守るために/試験操業/消費者からの理解)”--------

空本誠喜氏は、東日本大震災に伴う福島第一原発事故の政府危機対策に深く関与されていたようであり、2011.3.11~2014.5.11の汚染水対策の深層/内実が詳しく分かる。今も続く汚染水問題の歴史を知るには打って付けの本であると思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2013)

2022-02-26 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「日本語はこわくない(飯間浩明著・PHP文庫2021刊)」を読んだ。飯間浩明(いいまひろあき1967生れ)氏は、早大(第一文学部)卒、同大学院博士課程単位取得。2005三省堂国語辞典/編集委員に就任。国語辞典編纂のために、様々なメディア/日常生活の中から現代語の用例を採集し/説明を書く毎日。-------

この本「日本語はこわくない」の目次は次の通り。“敬う日本語/敬語だって変化する(ご質問が失礼ならどう言えばいい/様はなるべく隠すのがエレガント/ご苦労さま/お疲れさまの心構え)”、“書き分けたい日本語/ルールはあるけれど(受付けの‘け’は要る/要らない/モノには出合う/人には出会うか/こんにちわは認められているか)”、“似ている日本語/どこか違うらしい(到着次第か/到着し次第か/以後気を付ける/以降気を付ける/景色/風景/光景/似ているようで違う)”、“こわくない日本語/正しさはあなたが決める(全然の下は肯定も否定もアリ/普通に美味しいって/どんな意味/宜しかったでしょうかと言う訳は)”-------

この本「日本語はこわくない」の内容紹介文は次の通り。“おざなり/なおざり”はどう違う/“宜しかったでしょうか”は間違い/ふとした瞬間/あれこの日本語の使い方合ってる/と頭に過(よ)ぎり/上手く言葉が出て来なかった経験があなたにもあるのではないでしょうか/そんな日常で使われる日本語の疑問に答えた1冊で、長年の疑問が解消されること請け合いです。国語辞典を作っている私は、ネット上で色々な質問を受けます。こういう言い方はOKなのでしょうか/こういう言い方は許せませんよね/と息巻く警察側らしき人もいます。本書はとてもささやかな本ですが、読み終わる頃には、ピリピリした気持ちが無くなって、“日本語ってそんなに怖くないんだな”と楽になるかも知れません。------

その昔、映画“舟を編む(2013)”で観た光景が浮かんでくるようで、中々に面白い気分になりました。映画の主人公/モデルの一人が飯間浩明氏ではないのでしょうか。世間には面白い人生を送っている人がいるものですね。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2012)

2022-02-25 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「母のトリセツ(黒川伊保子著・扶桑社新書2021刊)」を読んだ。黒川伊保子(くろかわいほこ1959生れ)女史は、奈良女子大学(理学部/物理学科)卒、コンピュータメーカーでAI開発に従事。2003独立し“商品名の感性分析”を主に行っている。“妻のトリセツ”、“夫のトリセツ”、“娘のトリセツ”、“息子のトリセツ”などシリーズ既刊多し。--------

この本「母のトリセツ」の目次は次の通り。“母の機嫌にビビらない人生を手に入れる”、“母の愛は毒であると知る”、“母親に巻き込まれないためのノウハウ”、“母親を突き放しつつ喜ばす方法”--------

この本「母のトリセツ」の内容紹介文は次の通り。累計88万部“トリセツ”シリーズの著者。母/娘/姑である脳科学者が教える母親との上手な付き合い方。ケチで未熟で“うっせぇ”母に何時までも我慢するつもり?母を捨てなきゃ、本当の人生は生きられない。意見は聞かずに、愛だけ返す。その“凄技(すごわざ)”が、母子関係に奇跡を起こす。母の脳はステレオタイプ。拗(こじ)れてしまうと、母親ほど厄介(やっかい)な存在はないけれど、“此処さえ押さえておけばいい”コツを掴(つか)めば簡単。-------

黒川伊保子女史は、理系のエリートであり、女性特有の感情の細(こま)やかさ/芯の強さ/意思の強さ/思い込んだら命懸けといった扱い難いキャラはそれ程にはお持ちではないのだろう。だから冷静に周囲の人間観察をなさることが出来るのだ。男性側から女性の心理の奥を読むことは、中々難しいのが常であり、女性にとっても自身の母親の呪縛を解くことは、最高難度の問題であるようだ。尤(もっと)も単純な脳しか持ち合わせない男性からすれば、黒川伊保子女史のトリセツシリーズは全て色んな局面で役立つこと請け合いなのだろうと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2011)

2022-02-24 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ニュートン式超図解/最強に面白い飛行機(浅井圭介監修・ニュートンプレス2021刊)」を読んだ。浅井圭介(あさいけいすけ1956生れ)氏は、京大(航空工学科)卒、航空宇宙技術研究所に23年勤務した。現在は、東北大学(航空宇宙工学)教授、博士(工学/東大)、専門は実験空気力学/航空宇宙工学。-------

この本「最強に面白い飛行機」の目次は次の通り。“ライト兄弟の挑戦”、“史上最大の旅客機A380”、“いよいよ大空へ/飛行機の離陸”、“快適な空の旅/安定飛行の仕組み”、“緊張の一瞬/飛行機の着陸”、“もっと知りたい飛行機のこと”-------

この本「最強に面白い飛行機」の内容紹介文は次の通り。飛行機は大きいジェット旅客機だと数百トンもの重量がある。史上最大のジェット旅客機A380の最大重量は560トンにも達します。こんなに重い飛行機が何故空を飛ぶことが出来るのでしょうか。飛行機の翼は前から来る風を利用して上向きに働く力を発生させる。この力は“揚力(ようりょく)”と云い、飛行機の速度が速いほど/翼の面積が大きいほど大きくなる。飛行機が飛ぶことが出来るのはこの揚力によって機体が浮くからです。翼の他にも飛行機には飛ぶための仕組みが幾つも備えられている。大きな推進力のエンジン/翼にある燃料タンク/丈夫な機体など。本書はライト兄弟の挑戦からジェット旅客機/最新鋭戦闘機まで飛行機のテクノロジーをゼロから学べる1冊です。-------

奈良県北中部の空を飛び交う旅客機は、関西の3空港(関西空港/伊丹空港/神戸空港)に着陸したり飛び立ったりする飛行機が殆どである。時間帯/風向きなどによってその進入路/離陸路/飛翔高度は若干異なるけれど、巨大な機影と爆音を響かせて上空を通過する。夕刻からは機体の赤青黄色の点滅する表示灯を煌めかせてその威容を見せ付けてくれる。荒井正吾/奈良県知事は、奈良県にもヘリポートだけでなく飛行場が欲しいそうで、防災/災害対応のための緊急対策用の滑走路を五條市辺り整備したいと云う。確かに機影を仰ぎ見るだけでは往年の飛行少年としては不満なのだろう、きっと。

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