奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2244)

2022-10-15 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「工学部ヒラノ教授のウィーン独り暮らしの報酬(今野浩著・青土社2020.12刊)」を読んだ。今野浩(こんのひろし1940~2022)氏は、東大(工学部)卒/同修士課程修了、スタンフォード大学(OR学科)博士課程修了、PhD/工学博士。筑波大学助教授/東工大教授/中央大学教授を務めた。専門はOR/金融工学、日本OR学会会長も歴任した。----------

この本「工学部ヒラノ教授のウィーン独り暮らしの報酬」の目次は次の通り。“二度目のウィーン”、“スモールワールド”、“独り暮らしの日本人”、“フランスの貴公子”、“イタリア製のドンファン”、“アメリカの論文量産教授”、“千客万来”、“メードリングの夜”、“椿姫”、“メリーウィドウ”、“敗戦”、“再生への足掛かり”、“一千人の交響曲”、“メリウィドウ再び”、“ターニングポイント”---------

この本「工学部ヒラノ教授のウィーン独り暮らしの報酬」の内容紹介文は次の通り。個性豊かな研究者/工夫を凝らした独り飯/憎めない同居人/そしてオペラとめくるめく夜。果たして独りで180日も無事に耐え切れるだろうか。帰国までの日数を指折り数え/毎日家族に手紙を書く日々。しかし/ドタバタと日々を過ごしながらも/何時の間にかヒラノ教授は大切なものを掴み取っていく。振り返れば大切な時間だったウィーンでの物語。----------

今野浩氏は、民間研究機関/電中研からアカデミックな大学にポストを得て転身し/学問的な成功を修められた。その最も/大きなターニングポイントとなった/処と云うか切っ掛けが“ウィーンでの独り暮らし生活”だったのだ。このことを先の著書でも少しく書いておられたが/この本「工学部ヒラノ教授の独り暮らしの報酬」では、十分に/存分に書き切っておられる。そして今野浩氏の人生の中でも圧巻の最高の時期をウィーンで迎え過ごされたのだ。だからこそ晩年になってもその記憶の鮮烈さが消えていなかったに違いない。工学部ヒラノ教授シリーズの一冊として重要な本となっている。

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