奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その68)

2016-10-31 08:09:26 | 奈良・不比等
世界遺産の街・ベスト5:「⑤スペイン・トレド」「④イギリス・バース」「③チェコ・プラハ」「②イタリア・ローマ」「①クロアチア・ドブロヴニク」に登場する街は、日本人から見ると素晴らしく見える。これらの街と古都奈良を較べるなんて無理だと思ってしまう。
実際、世界遺産の街・ベスト5に並ぶ街を有する国から日本の古都奈良へ観光に来てくれているだろうかと調べてみたところ、これら五カ国は全て、何れの国も個別に人数が外国人観光客として税関でカウントされずその他の国と一緒に纏められていて個々には分からないし、実際にも来日観光客は少なそうである。日本に最も多く来てくれている外国から順に挙げると、中国・韓国・台湾・香港・アメリカ・タイ・オーストラリア・シンガポール・マレーシア・フィリピンで全体2000万人の9割となる。従って、古都奈良としては古都奈良を名指しで観光しに来てくれているのではなく、日本全体を目的地にして来た中で、大阪・京都・神戸の序(つい)でに、古都奈良の世界遺産を見ていこうとしたに過ぎないのではと勘繰ってしまう。-------明治時代の岡倉天心とフェノロサの話を信じて中国を上回る素晴らしい文化が残っていると思い上がっている気もする。------
世界遺産の街・ベスト5の紹介写真を見ただけで、古都奈良が肩を並べることは矢張り無理だと感じてしまう。将来、リニア新幹線が奈良まで開通するころには、極東の列島に育まれた日本文化として、少しは見るべきものもあるのだなと、欧州の国々からも観光客が数多く来てほしいものである。それには、古都奈良にしても世界文化遺産として8箇所のリストアップされたポイントだけでなく古都奈良・旧市街地が全て、指定されて、外国のように街全体が世界遺産となれば、本物の世界遺産として自信が持てるのだが。
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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その67)

2016-10-30 08:41:46 | 奈良・不比等
古都奈良を訪れる国内観光客や修学旅行生も春秋の季節が最も多い。近年増加している外国人観光客を見ていると、真夏の暑い季節でも変わらず押し寄せているようだ。果たして薄ら寒い冬の季節でも遣って来てくれるのだろうか。
奈良公園の鹿達も冬季は餌の芝草が枯れてしまうので、観光客の呉れる鹿せんべいは有難いのだが、国内観光客や修学旅行生は当てに出来ないできた例年とは異なり冬季にも外国人観光客が来てくれれば嬉しい悲鳴となることでしょう。
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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その66)

2016-10-29 00:46:05 | 奈良・不比等
修学旅行生も外国人観光客も「世界遺産・古都奈良」を訪れるに際して、祝祭日に限定したりはしない。寧(むし)ろ平日の方が、修学旅行生の場合は国内観光客と搗(か)ち合わなくて済む。外国人観光客も然(しか)り。交通機関も平日の昼間の乗車率が上がって好都合である。本当は国内観光客も祝祭日に拘るような仕事人間は返上して確(しっか)りと休暇を取り、平日にも分散して「世界遺産・古都奈良」を旅して欲しいものである。
勿論、地元・近畿の国内観光客が「世界遺産・古都奈良」を訪れる日程は平日を基本とし、全国から来る国内観光客の祝祭日に係る旅程の邪魔をしないで、気を利かせて貰いたいものである。その方が互いにゆったりと古都奈良の観光スポットで過ごせると云うものである。-------
毎日が日曜日となっている所謂(いわゆる)リタイアした層の国内観光客が「世界遺産・古都奈良」を旅のターゲットにしてくれれば良いのだが、「杖を突(つ)く程体力が落ちてから奈良公園を歩こうたって無理だから、元気なうちに訪れるのがベターである」と観光ガイドブックに書くべきだと思うが如何でしょうか。
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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その65)

2016-10-28 00:21:15 | 奈良・不比等
「奈良遺産70」とは奈良新聞社が創立70周年の記念事業として、全国公募により選定したものである。(TOKIO・城島茂氏が選定委員長を務めた)世界遺産はユニセフ、日本遺産は文化庁が認定するが、この奈良県の「奈良遺産70」は民間人が選んだものであり、地元の自慢の自然や文化(茶粥に至るまで)が多く含まれている。平城京の外京(げきょう)に位置する現在の奈良市旧市街や広く奈良県の郡部・旧村域にお住いのご先祖代々の在来人としての奈良県民にとっては身近なものと言えるでしょう。
選定された奈良遺産70は多岐に亙(わた)るものの、戦後の奈良県北中部の住宅地(例えば学園前など)に関連する案件は粗(ほぼ)ゼロである。如何に京阪神に通うサラリーマン(奈良県の総人口の半分に相当する70万人が該当)が住み着いた奈良県の新興住宅地にベッドタウンとしての機能しか求めずに暮らしてきたかという証(あかし)であろう。であるからして、今後過疎化するのは、高齢化の進む住宅地域であり、何も生産せず消費だけの無味乾燥の文化的荒地になりそうである。
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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その64)

2016-10-27 07:17:35 | 奈良・不比等
古都奈良の世界遺産を訪れる外国人観光客は、「滝川クリステル」がリオのオリンピック招致委でアピールした日本の「お・も・て・な・し」を体験するために来日する訳ではないと、「日本の新観光立国論」の著者・「デービッド・アトキンソン」氏は云う。
確かに自分に置き換えてみれば、どこか外国の世界遺産を観光するために飛行機に何時間も乗って行く場合、口に合う食事や快適なホテルの有無など気にせずに目的地を設定するのではないだろうか。「マチュピチュの遺跡」であったり、「ピラミッド」・「パルテノン神殿」が先にあるのであり、今現在、その地に住んでいる人々の「気の良さ」や「おもてなし」に触れたいと思って行くだろうか。先ずは他を圧する世界文化遺産が現存することが何よりも大切な条件となる。また、世界自然遺産を有するリゾート地ならリピーターを増やすことが観光産業にとっては手堅いだろうが、世界文化遺産を有する観光地の場合は、「おもてなし」の心地よい記憶からリピーターが増えるとは考え難い。国内観光客についても沖縄くらいしかリゾート地の無い日本では長期滞在やリピーターの確保は望み難いだろう。
「人生にたった一度、日本の世界文化遺産を訪れてくれる外国人観光客に満足な宿泊と食事を用意することは特別な“おもてなし”ではなくて当然のことであると知るべきだ」とも、デービッド・アトキンソン氏は云っている。
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