奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1377)

2020-05-31 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「売ってはいけない~売らなくても儲かる仕組みを科学する(永井孝尚著・PHP新書2019刊)」を読んだ。永井孝尚(ながいたかひさ)氏は、1984慶応大学(工学部)卒、日本IBMに入社した。2013退社し、ウォンツアンドバリュー代表となる。著書も多い。-----

ネット時代の販売戦略について、豊富な事例をもとにその具体策を教えてくれている本である。体育会系の営業マンが売りまくっていた大量生産大量消費の時代は過去のものとなり、体育会系ではどうしようもないことを注意してくれている。今では売るためには頭を使わなければならないので、体育会系のように汗を流すだけでは、会社は潰れてしまうと警告している。ではどうすれば良いのか、例えば、ユニクロなどでは様々なビジネスを実施に移すがダメならば深傷を負う前に撤退するという、極めてチャレンジャブル作戦でそのうちに幾つかが当たれば会社は利益を上げられるというのだ。------

永井孝尚氏は上手くいった事例ばかりを上げておられるので、注意しないと口車に乗せられて失敗の連続となるかもしれない。でもとても調子よく書き連ねられていて、ついそうなのかそうすれば良いのかと膝を打ってしまいがちになるのも止むを得まい。それもその筈、社員研修を仕事になさっているのだから、経営者に受けが良く、多分、研修を受ける社員には面白くない人なのかもしれないが、“煽(おだ)てて木に登らせる技”もきっと得意なのだろう。-----

経営戦略(販売戦略)がうまくいかなかった会社の事例は名前を伏せているそうだが、あまり多くを書いていない。大塚家具やシャープや三洋、古くはダイエーなどその失敗の経験は反面教師として役立つのか。何れにしてもお調子者の本であるというのが本当のところだが、こういう本も研修の教則本に便利なのだと思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1376)

2020-05-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「古代史講義/宮都篇(佐藤信編・ちくま新書2020刊)」を読んだ。佐藤信(さとうまこと1952生れ)氏は、東大(文学部)卒、同大学院(人文科学研究科)博士課程中退。奈文研/文化庁/聖心女子大/東大に務めていた。専門は日本古代史。東大名誉教授である。----------

「古代史講義/宮都篇」の目次と執筆者は次の通り。“飛鳥の宮々(鶴見泰寿つるみやすとし1969生れ/名大文学部卒、同大学院博士課程前期修了/橿考研学芸員)”、“難波宮(磐下徹いわしたとおる1980生れ/東大文学部卒、同大学院博士課程修了/大阪市大准教授)”、“大津宮(古市晃ふるいちあきら1970生れ/岡山大学文学部卒、大阪市大大学院博士課程修了/神戸大教授)”、“藤原京(市大樹いちひろき1971生れ/阪大文学部卒、同大学院博士課程単位取得退学/阪大准教授)”、“平城宮(山本祥隆やまもとよしたか1983生れ/東大文学部卒、同大学院博士課程中退/奈文研研究員)”、“恭仁京(増渕徹ますぶちとおる1958生れ/東大文学部卒/京都橘大学教授)”、“紫香楽京(北村安裕きたむらやすひろ1979生れ/東大文学部卒、同大学院博士課程修了/岐阜聖徳学園大学准教授)”、“長岡京(國下多美樹くにしたたみき1958生れ/龍谷大学文学部卒、同大学院修了/龍谷大学教授)”、“平安宮(北康宏きたやすひろ1968生れ/同志社大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学/同志社大学教授)”、“平安京(西山良平にしやまりょうへい1951生れ/京大文学部卒、同大学院博士課程単位取得退学/京大名誉教授)”、“白河院鳥羽院(土橋誠どばしまこと1956生れ/大阪市大大学院修士課程修了/京都府埋文センター副主査)”、“大宰府(杉原敏之すぎはらとしゆき1968生れ/明治大学文学部卒/福岡県文化財保護課係長)”、“多賀城(古川一明ふるかわかずあき1958生れ/新潟大学法文学部卒/宮城県文化財課主査)”、“平泉(佐藤嘉広さとうよしひろ1961生れ/山形大学人文学科卒/岩手県世界遺産課長)”------

佐藤信氏自身も“平城京”について執筆されている。古代史講義シリーズの宮都篇とのことであり、“邪馬台国から平安時代まで”、“戦乱篇”に続く姉妹編である。概ね古代史の舞台となった主要な都城の地の発掘研究の今を教えてくれる本となっている。日本古代史を専門とされている先生方であるが、内容は考古学に基づくものが大半である。読者は物足りなく感ずるのではと思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1375)

2020-05-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

近鉄奈良線の新大宮駅から西大寺駅までのコースを先日も歩いた。途中の奈良蔦屋書店ではスターバックスも営業再開している。立ち読みどころか座り読みも可能なサービスが受けられるのだ。-----

“M!NARA(ミナーラ)”にてペットボトルのお茶を買い、“平城宮跡歴史公園”に向かった。途中には飲食の店、“東吉”や“すしの長次郎”、“くら寿司”のお店があり、くら寿司ではコロナ禍で持ち帰りサービスも積極的にしているようだ。またの機会にと素通りし、朱雀門広場へ歩を進めた。------

平城宮跡公園の見学施設はまだ閉館のようであり、トイレ&休憩所だけが使用可となっている。平城宮跡を横切る近鉄奈良線の踏切は朝8時から夕方5時まで、警備員が配されている。-----

この日も風が強くて、朱雀門の二層の屋根の風鐸(ふうたく)がガラガラと音を立てている脇を抜けて、南門復原工事箇所に向かった。毎回眺めている朱雀門だが、発掘により柱跡は正確だが、上部構造は定かでなくその所為か、小住宅の総二階建のように頭でっかちに見えてしまうのは私だけだろうか。大極殿は朱雀門よりも上層を狭くしているので朱雀門と同じ二層であっても安定感がある。復原南門も完成予想を見れば、朱雀門と同じ総二階型の二層構造のようであり、デザインの責任者の選び方が問題なのではないかと首を捻(ひね)ってしまう。それにひきかえ、奈良公園の入り口の興福寺の復原/中金堂はどっしりとして同じ二層構造ではあるが、二階も寄棟であり、朱雀門や大極殿のように二階を入母屋造りとしていなくて、見ていて平安時代ではなく奈良時代の息吹を感じられるのだ。------

平城宮跡歴史公園は朱雀門/大極殿がなければ、田舎の豊かな田園風景そのものであり、世界遺産に登録されたのはラッキーだったのだろう。復原が終わっていなくて良かったのかもしれない。歴史検証の出来ない二階建てをあまり建て過ぎるとそれほど広くない平城宮跡の敷地が狭小に見えてしまう危険性すらあると思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1374)

2020-05-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

コロナ禍で、TVは新規番組(ドラマなど)の収録もままならず、再放送が多い。例えば、“徹子の部屋”にしてもこれまでの膨大なストックがあり、しかも視聴率の良かったものを取り出せば、多分、5年ほどは大丈夫だろう。------

“ちちんぷいぷい/昔の人は偉かった/日本修行場めぐり(MBSテレビ)”も2013年ころからのストックがあるとのことで連日再放送されている。過去のTVの好評なシリーズ番組では既にDVD化されて発売されてもいるようだが、コロナ禍のこの時期、しばらく煩わしい新しい生活様式になじめない中、少しは気分転換するのに最適な番組であるようだ。TV局も蔵出し作業をして埋もれているお宝を発掘する絶好の機会かもしれません。-----

“相棒”や“科捜研の女”ばかり再放送せずに、古い番組を新しい目で見直して解説を加えて再放送するならば、その価値は改めて再評価されるだろうと思った。------

NHKラジオ第1の放送でも再放送がとても多いのだが、古い時代の貴重な音源が披露されることもあり、特に、今では廃線となっている鉄道路線の列車の走行音や、停車駅での発着の音を聞かせてくれると、昔を思い出して懐かしい気分に浸れる。SLの汽笛の音など本当に興味をそそられるのだ。その反面、安易に1年内外の直近の放送内容を再放送されると、少しがっかりしてしまうのだ。新しい収録が出来ないので、何回も繰り返し、同じ内容の番組を聞かされるとやはり飽きてしまうのだ。折角だから、手間はかかるだろうが、その番組に直接関係が無くても構わないので、なるべく昔の番組の録音を探して流してほしいものである。------

TVでもラジオでも、その特別編を視たり聴いたりする中で、視聴者は放送局の手の入れ方の努力の程を感じてしまうのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1373)

2020-05-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

マクドナルドの営業成績(2020.3~4月期の売上)はコロナ感染症の影響を受けておらず昨年(2019)と同等あるいはそれ以上だったとのニュース報道があった。緊急事態宣言を受けて全国のマクドナルドでは店内飲食サービス(eat in)を控えて、持ち帰り(take out)のみの営業だったが、元々、ドライブスルーなど持ち帰りに強い経営業態であったことが幸いして、売り上げの落ち込んでいる他の飲食店業界とは違って売り上げが以外と落ち込まない結果を出しているようだ。-----

奈良県の緊急事態宣言が解除されて、マクドナルドでは店内飲食サービスの提供を再開している。勿論、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保のために、座席を少なくしているので空(す)いている時間帯に行けば、ゆったりと座れて以前よりも快適である。だが、長居は無用と食べ終わると直ぐに店を出る人が多いようだ。なにしろTVで毎日刷り込まれているコロナ感染症の情報によれば長時間/危ない環境に濃厚接触することが良くないし、コロナウイルスを換気や消毒によりマクドナルドの店から排除するにしても、次々と客が途切れないようでは、そのチャンスが無い。-----

コロナウイルスに汚染されているかも知れないテーブルの消毒、店内の空気に潜んでいるかも知れないコロナウイルスの換気による排除は、とても大切であり、今後2~3年続くだろうコロナウイルスとの長い付き合いなのである。これからの梅雨の時期、盛夏の真夏日の時期、それぞれの対処法は走りながら考えて行動に落とし込むしかない。------

ただ今のところ、日本は欧米などの諸外国よりも感染者数が少ないことがせめてもの救いのように感じられるのだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする