北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「宗教は嘘だらけ~生きるしんどさを忘れるヒント(島田裕巳著・朝日新書2021.6刊)」を読んだ。島田裕巳(しまだひろみ1953生れ)氏は、1976東大(文学部/宗教学/宗教史学専修課程)卒/1984同大学院(人文科学研究科/宗教学専攻)博士課程修了。日本女子大教授/東大(先端科学技術研究センター)研究員を務めていた。現在は作家/宗教学者/東京女子大講師。---------
この本「宗教は嘘だらけ」の目次は次の通り。“戒律で禁じられた嘘”、“嘘も方便”、“異端は平気で嘘をつく”、“親孝行とは嘘をつく事なり”、“嘘を許さないキリスト教の仕組み”、“アッラーは全てを許し給う”、“カントは嘘を革命した”、“なぜ人は嘘をつくのか”、“萬(よろず)のこと/皆持って/空事(そらごと)戯言(たわごと)”----------
この本「宗教は嘘だらけ」の内容紹介文は次の通り。私たちの一番身近で罪深い悪徳/嘘。嘘はどのように宗教で扱われ/嘘つきはどう罰せられているのか。偽証を禁じるモーゼの十戒や仏教の不妄語戒など/禁じながらも解釈の余地が/其々あるのか嘘の面白い処。三大宗教の叡智を基にした/嘘の正体を巡る究極のクリティカルシンキング。あの人が平気で嘘をつくのは何故。ついても良い嘘と/悪い嘘がある。そもそも嘘がいけない理由とは。嘘を戒める宗教の教えから見えてくるのは/究極的な嘘の正体かもしれない。遠くから近くから/嘘の本質を徹底的に見つめる9つの視線。---------
島田裕巳氏は、宗教学者として研究のため/カルト的な宗教に近付いたために/ミイラ取りがミイラになったような人生を歩み/大学者の道を歩めなかったようだ。この本「宗教は嘘だらけ」も糊口を凌ぐ手段のようであるが/島田裕巳氏ご自身が年齢を重ねるにつれて宗教への過度の期待が薄まってきておられるかのようだ。年若でカルトに近付くと本当に危ないことを身をもって示された方の反省書は兎に角興味深い。
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