北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「視力を失わない生き方~日本の眼科医療は間違いだらけ(深作秀春著・光文社新書2016刊)」を読んだ。深作秀春(ふかさくひではる1953生れ)氏は、パイロットを養成する航空大学校を経て、滋賀医科大学を卒業した。横浜市大附属病院、昭和大学藤が丘病院に務めた後、1988年より深作眼科を開院している。アメリカ、ドイツで研鑽を積んでおり、日本は勿論、世界トップレベルの眼科外科医である。2012年に多摩美大大学院を修了しており、絵画の趣味を持つ。-----
日本の眼科医療が世界から10年以上遅れていると、書いている。その理由として、英語の不得意な医者が多くて海外の学術誌を読んでいないのと、海外の論文や図書が日本語に翻訳されても誤訳が多くて、スムーズに眼科医療の知識が導入されていないことが甚だしいと云う。医者であるからには英語をそのままで理解出来ないとグローバルな世界では役に立たないと警告している。-----
深作秀春氏はアートにも興味があり、手先が器用であることから眼科外科医として優れた実績を発揮しているそうである。術後の視力の回復率が非常に優れているとのこと。細川護煕元首相も施術したそうであり、視力は1.2に回復したそうである。----
世界のトップレベルの眼科外科では治せない眼病は無い程に進んでいるそうである。しかしながら当然にして外科の技量が問われる世界なので、へたな教授に執刀して貰っても駄目だとあっさりと書いている。眼科は練習台にされる大学病院ではなくて優秀な開業医を選びなさいと書いている。そしてシニアでお金があれば安心な治療を期待できる眼科外科を良く調べて受診しなさい、深作秀春氏のアドバイスを受けた医者も増えていると、助言、忠告している。-----
日本では“目医者”と小馬鹿にするが欧米では眼科外科医は医者の中でも“クイーン”扱いであるのだから、是非外国で修業した眼科外科医を選びなさいと薦めている。