奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2411)

2023-03-31 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「直木賞をとれなかった名作たち(小谷野敦著・筑摩書房2023刊)」を読んだ。小谷野敦(こやのあつし1962生れ)氏は、東大(文学部)卒/同大学院(比較文学/比較文化専攻)博士課程修了/学術博士。阪大助教授/東大講師を経て、作家/文筆家。著書に、“もてない男/宗教に関心が無ければいけないのか/大相撲40年史/聖母のいない国/現代文学論争/谷崎潤一郎伝/里見弴伝/久米正雄伝/川端康成伝/非望/母子寮前”など。--------

この本「直木賞をとれなかった名作たち」の目次は次の通り。“戦前昭和(夢野久作/ドグラマグラ1935/中野実/花嫁設計図1935)”、“戦後昭和1(織田作之助/それでも私は行く1947/徳永直/妻よねむれ1948)”、“戦後昭和2(倉橋由美子/夢の浮橋1971/広瀬正/エロス/ツィス1971)”、“その後(三浦綾子/われ弱ければ/矢嶋楫子伝1989/吉本ばなな/TUGUMI1989)”--------

この本「直木賞をとれなかった名作たち」の内容紹介文は次の通り。直木賞を取ってしかるべきだった83作品を独自基準で選出。理屈抜きに面白い名作を紹介し、文壇の零(こぼ)れ話を交え昭和から現在までの文学史を裏側から描き出す。こんな文学史もあっていいんじゃないか。本当の大衆文学史。--------

小谷野敦氏は、阪大助教授になっておきながら/何らかの理由で/そのアカデミックポストを捨ててしまわれたのではないかと思う。この本「直木賞をとれなかった作品たち」にあるように/ご自身が“直木賞”を取って下世話な世界/世間に生きる作家になりたかったのではないのか。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2410)

2023-03-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「孫の孫が語る藤原道長~百年後から見た王朝時代(繁田信一著・吉川弘文館2023刊)」を読んだ。繁田信一(しげたしんいち1968生れ)氏は、東北大学(文学部)卒/神奈川大学大学院(歴史民俗資料学研究科)博士後期課程満期退学/歴史学者。現在/神奈川大学(日本常民文化研究所)研究員/同大学(国際日本学部)講師、2003“平安貴族時代の陰陽師”で神奈川大学博士(歴史民俗資料学)。---------

この本「孫の孫が語る藤原道長」の目次は次の通り。“ひとりの貴族男性としての道長(道長を巡る昔語りその一)”、“為政者としての道長(道長を巡る昔語りその二)”、“家長としての道長(道長を巡る昔語りその三)”、“有職故実家としての道長(道長を巡る昔語りその四)”、“堂々たる関白としての頼通(道長の子供たちを巡る昔語りその一)”、“意外性に満ちた人物としての頼通(道長の子供たちを巡る昔語りその二)”、“頼通の政敵としての教通/頼宗(道長の子供たちを巡る昔語りその三)”、“摂関家の神母としての彰子(道長の子供たちを巡る昔語りその四)”、“道長の政友たち/道長の政敵たちを巡る昔語り”、“道長を支えた名人たちを巡る昔語り”、“おわりに(孫の孫が語る藤原道長)”----------

この本「孫の孫が語る藤原道長」の内容紹介文は次の通り。手を洗う時は必ず北を向き/鼻は真っ赤で/競馬好き。平安時代に栄華を極め/“この世をば”の歌で有名な藤原道長の知られざる姿は/孫の孫に当たる藤原忠実の談話集“中外抄/富家語”によって現代に伝わった。道長の家族や取り巻き/政敵/陰陽師など周囲の人々も含め/具体的な貴族の振る舞いにも触れ/百年後から見た王朝時代の姿に迫る。---------

繁田信一氏は、54歳で/未だ正規のアカデミックポストを得られてはいない。文系の博士号取得は理系に較べて/極端に難しかったりするようだ。著作がヒットする事を願うばかりだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2409)

2023-03-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「分子をはかる~がん検診から宇宙探査まで(藤井敏博著・文春新書2022刊)」を読んだ。藤井敏博(ふじいとしひろ)氏は、京大(理学部/化学科)卒/同大学院修士課程修了/1978理学博士。1966日本電子/1974国立環境研究所を経て、2007明星大学(理工学部/化学科)教授/(2012退職)。仏エコールノルマルシュペリウール/仏エコールポリテクニーク/英ウォーリック大学で教育研究に携わる。現在はフリーランスで活動。--------

この本「分子をはかる」の目次は次の通り。“序章(計る/測る/量る)”、“分子をはかれば医療が変わる”、“年代測定から生命の起源まで”、“分子をはかる原理”、“7人のノーベル賞受賞者を生んだ/はかる革命”、“今後の展望”--------

この本「分子をはかる」の内容紹介文は次の通り。血液一滴から病気を診断/田中耕一がノーベル化学賞を受賞した質量分析法が医療現場を一変させた。分子をはかる力=質量分析法。小惑星探査機“はやぶさ”が持ち帰った試料も/質量分析計で解析された。ドーピング検査/ドル紙幣からのコカイン検出/水質大気土壌の環境測定から/遺跡などの年代測定まで/私たちの生活を支える最先端科学への招待。宇宙にある物質は全て分子で出来ている。その分子の質量を測定することで/物質の正体が分かる技術/それが質量分析法だ。近年/飛躍的な進歩を遂げ/医療/環境問題/宇宙探査などで目覚ましい成果を挙げている。----------

藤井敏博氏は、京大理系の修士卒で最初は民間企業からスタートされたが/国立環境研究所に鞍替えされて/一生の大半を過ごした。定年後/明星大学で教授を5年間勤めて/年来の希望を果たされたのだと思った。専門分野の周辺でノーベル賞研究者が多発しているのを横目で見ながら少しく残念だったのだろう。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2408)

2023-03-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「なんでわざわざ中年体育(角田光代著・文春文庫2019刊/2016版の文庫化)」を読んだ。角田光代(かくたみつよ1967生れ)女史は、早大(文学部)卒、直木賞作家で著書多数。--------

この本「なんでわざわざ中年体育」の目次は次の通り。“まえがき”、“東京マラソン/スポーツクラブ/那覇マラソンその1/高尾山トレイルランニング/代々木公園でヨガ/大岳鍾乳洞トレイルラン/荒川Kと那覇マラソンその2/ボルダリング/ベアフットランニング/大菩薩峠登山/真夏の夕涼みマラソンin台場/コアトレーニングと那覇マラソンその3/10キロマラソンと心拍数/ロッテルダムマラソン/棒ノ折山登山/鳥海山登山とお尻骨折/陣馬山トレイルレース/那覇マラソンその4/三浦国際市民マラソン/鎌倉トレラン/旅先でランニング/高尾山ナイトハイク/ワイン飲みつつメドックマラソンinボルドー”、“中年体育心得8カ条”、“あとがき”----------

この本「なんでわざわざ中年体育」の裏表紙の抜き刷り文は次の通り。走ることも/汗をかくことも嫌い。嫌いだと自覚しているからこそ続けられることもある。インドア作家が43歳でフルマラソンに出場。ボルダリングから登山/ワイン飲みマラソンまで/闇雲に挑戦した結果は如何に。志の低い/ユルい楽しみ方は中年の特権ではなかろうか。笑い転げながら読んでいると/不意に感動が襲う爽快エッセイ。---------

角田光代女史は、今や押しも押されもせぬ/国内文学賞総なめの流行作家である。その現役バリバリの中で/このような体当たり突貫仕事の連載をこなしているのだ。面白くない訳が無い。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2407)

2023-03-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「鉄道聖地巡礼/旅鉄GUIDE(旅と鉄道編集部編・山と渓谷社2023刊)」を読んだ。“旅鉄ガイドシリーズ”の1冊として/“(株)天夢人が発刊/発行している。--------

この本「鉄道聖地巡礼」の目次は次の通り。“鉄道の歴史を辿る鉄道遺産(旧手宮鉄道施設/旧室蘭駅舎/旧国鉄士幌線アーチ橋梁/三井芦別鉄道炭山川橋梁/青函連絡船八甲田丸/東京丸の内駅舎/旧碓氷峠鉄道施設/渡良瀬渓谷鉄道沢入駅/天竜二俣駅/旧逢坂山隧道/長浜駅旧駅舎/阪堺電気軌道/若桜駅/三井三池炭鉱専用鉄道/人吉機関庫/筑後川昇開橋)”、“車両を堪能する鉄道観測スポット(北浜駅展望台/北海道新幹線ビュースポット/偕楽園の歩道橋/真岡鉄道久下田駅/薩埵峠展望台/狩屋踏切/JR笠置駅/JR保津峡駅/サンリバー大歩危/JR三角駅)”、“あの名シーンを再現/ロケ地巡り(JR青海川駅/京王電鉄聖蹟桜ケ丘駅/鎌倉高校前踏切/JR甲斐常葉駅/JR名古屋駅/京阪電気鉄道宇治駅/伊予鉄道梅津寺駅/南阿蘇鉄道見晴台駅)”、“フォトジェニックな絶景撮影スポット(音別の丘/白滝発祥の地/大井湖上駅展望所/餘部駅前の展望台/鷲羽山第2展望台/由布院駅)”、“気になる鉄道新スポット(下今市駅旧跨線橋/JR高輪ゲートウェイ駅&高輪築堤/阿佐海岸鉄道/小倉工場鉄道ランド)”---------

この本「鉄道聖地巡礼」の内容紹介文は次の通り。鉄道好きなら一度は行ってみたい/鉄道に纏わる様々な“聖地”を紹介。鉄道の歴史を感じる鉄道スポット/鉄道をじっくり見られるビュースポット/アニメやドラマに出てきた鉄道スポット/絵になる鉄道スポット/気になる鉄道新スポットなど。100のスポットを掲載。スポットの概要は勿論/アクセスや観賞ポイントも紹介します。---------

今では鉄道好きの女性“鉄子”も多く居て/天夢人のシリーズは鉄道オタク必携の本となっているようだ。新幹線の敷設/拡充と並行して/第3セクターの地方鉄道が増えている昨今であり/“乗り鉄”には寂しい風が吹いているけれど/“廃線歩き”の趣味の人もおり/鉄道趣味のジャンルは今後も揺るがないだろう。

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