歴史ミステリー小説 北円堂の秘密
「世界神話学入門(後藤明著・講談社現代新書2017刊)」を読んだ。後藤明(ごとうあきら1954生れ)氏は東大文学部卒、同大学院修士修了、ハワイ大学大学院(人類学)博士課程修了にて現在は南山大学教授である。専攻は海洋人類学および物質文化や言語文化の人類学的研究とのこと。-----
「世界神話学入門」では、出アフリカ後の人類の5大陸への拡散と世界各地に残る神話の総纏(まと)めから、新人(ホモサピエンス)においても大きく2度の出アフリカがあり、1度目(10万年前)の新人が5大陸に遺した神話としてゴンドワナ型神話群を捉え、2度目(4万年前)の出アフリカを果たした新人が5大陸に遺して今に繋がるローラシア型神話群が存在すると書いている。-------
日本列島に最初に(3万5千年前)住み着いた縄文人は、恐らくゴンドワナ型神話群の類型に属しただろうと云う。その後5千年前に東アジアから渡来してきたローラシア型神話群を持つ人類が大挙して日本列島に住み着き先住の縄文人を北方に追い遣った。即ちアイヌ人だと云う。------
人類学の進展はミトコンドリアの追跡やY染色体の研究からとても科学的に恣意性の入らない科学的な学説が組み上げられて来ており、これまでの世界神話学の研究成果が出アフリカ後の人類の5大陸への拡散と軌を一にしている事が分かったと云うのだ。------
現在の人類学に拠れば、これまでのように日本独自の文化であるとか、全て日本列島で醸し出されたものだと云う説は通用しない。極々短い有史時代だけに目を向ければ、極端な独り善がりな結論を見出すことも出来るのでしょうが、今や、科学の進展は本当の社会科学として科学的な手法を使って解明されなければならない時代となったようだ。
「世界神話学入門(後藤明著・講談社現代新書2017刊)」を読んだ。後藤明(ごとうあきら1954生れ)氏は東大文学部卒、同大学院修士修了、ハワイ大学大学院(人類学)博士課程修了にて現在は南山大学教授である。専攻は海洋人類学および物質文化や言語文化の人類学的研究とのこと。-----
「世界神話学入門」では、出アフリカ後の人類の5大陸への拡散と世界各地に残る神話の総纏(まと)めから、新人(ホモサピエンス)においても大きく2度の出アフリカがあり、1度目(10万年前)の新人が5大陸に遺した神話としてゴンドワナ型神話群を捉え、2度目(4万年前)の出アフリカを果たした新人が5大陸に遺して今に繋がるローラシア型神話群が存在すると書いている。-------
日本列島に最初に(3万5千年前)住み着いた縄文人は、恐らくゴンドワナ型神話群の類型に属しただろうと云う。その後5千年前に東アジアから渡来してきたローラシア型神話群を持つ人類が大挙して日本列島に住み着き先住の縄文人を北方に追い遣った。即ちアイヌ人だと云う。------
人類学の進展はミトコンドリアの追跡やY染色体の研究からとても科学的に恣意性の入らない科学的な学説が組み上げられて来ており、これまでの世界神話学の研究成果が出アフリカ後の人類の5大陸への拡散と軌を一にしている事が分かったと云うのだ。------
現在の人類学に拠れば、これまでのように日本独自の文化であるとか、全て日本列島で醸し出されたものだと云う説は通用しない。極々短い有史時代だけに目を向ければ、極端な独り善がりな結論を見出すことも出来るのでしょうが、今や、科学の進展は本当の社会科学として科学的な手法を使って解明されなければならない時代となったようだ。